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農業・農村地域の活性化を目指して―平成30(2018)年度農林水産祭天皇杯等受賞者事例紹介―


農林水産祭天皇杯受賞者

農林水産祭天皇杯受賞者

農林水産業者の技術改善・経営発展の意欲の高揚を図るため、効率的な農業経営や地域住民によるむらづくり等を行っている事例のうち、その内容が優れており広く社会の賞賛に値するものについては、毎年度、秋に開催される農林水産祭式典において天皇杯等が授与されています(*1)。ここでは、平成30(2018)年度の天皇杯等の受賞者を紹介します。

*1 天皇杯等三賞の選賞は、過去1年間(平成29(2017)年8月から平成30(2018)年7月)の農林水産祭参加表彰行事において農林水産大臣賞を受賞した512点の中から決定。選賞部門は、掲載の5部門のほか、林産部門、水産部門を加えた7部門

平成30(2018)年度農林水産祭天皇杯受賞者

高度な水稲直播技術と徹底したコスト低減による高収益家族経営の実践
○農産・蚕糸部門 ○経営(水稲・秋小麦) ○北海道妹背牛町(もせうしちょう)
○佐藤 忠美(さとう ただみ)さん

北海道妹背牛町
佐藤忠美さん

佐藤忠美(さとう ただみ)さんは、水稲と秋小麦を主体に40haの規模で家族3名を基本とした経営をしています。北海道の厳しい条件下で、水稲直播(ちょくはん)栽培を導入し、自ら試行錯誤を重ね、ほ場ごとのきめ細かな栽培管理を行っています。北海道の10a当たりの平均収量(551kg)を120kgも上回る収量を確保し、北海道の生産費(*)の平均と比較して2割の生産費削減を実現するなど、北海道でトップクラスの高収益経営を実践しています。

佐藤さんは、「妹背牛町(もせうしちょう)水稲直播(ちょくはん)研究会」を立ち上げ、省力、高品質、低コスト化による地域の経営改善に取り組んでいます。

* 用語の解説2(3)を参照

地元企業と連携した養液栽培の研究活動により、販売額を大幅に増加
○園芸部門 ○経営(トマト) ○愛知県豊橋市(とよはしし)
○JA豊橋(とよはし)トマト部会(代表 大竹 浩史(おおたけ ひろし)さん)

愛知県豊橋市
地元企業と連携した養液栽培の研究活動により、販売額を大幅に増加

JA豊橋(とよはし)トマト部会は、産地の基盤維持を図るため、土壌病害の回避等により収益性が向上できるトマトの養液栽培に着目し、平成15(2003)年に養液栽培研究会を結成しました。部会員81戸が参加する同研究会では、地元企業と連携し、養液栽培に関する技術や環境制御装置を共同開発しました。養液栽培システムの導入に当たり、部会員が自主施工を行うことで設置コストの低減を実現しました。

市場調査によりニーズを把握し、糖度等が異なる4種類のトマトのブランド化等に取り組むことで、安定的な販路を確保し、販売額の大幅な増加を実現しました。

高品質な生乳・堆肥生産に立脚した「質で勝負」の高収益酪農経営
○畜産部門 ○経営(酪農) ○熊本県山鹿市(やまがし)
○内ヶ島 賢勇(うちがしま けんゆう)さん、内ヶ島 美津代(うちがしま みつよ)さん

熊本県山鹿市
賢勇さん、美津代さん

昭和63(1988)年に就農した内ヶ島賢勇(うちがしま けんゆう)さんは、平成17(2005)年に有限会社茶ノ木(ちゃのき)を設立し、妻の美津代(みつよ)さんと長男夫婦の4名を主体に経産牛78頭と未経産牛32頭を飼養しています。牛のことを一番に考えた「質で勝負」の経営を実践し、高品質な生乳を安定的に生産することで、九州生乳販連生乳品質共励会において5年連続で優秀賞以上を受賞しています。また、生乳1kg当たり単価は県平均(110円)より3円高く、高収益性を実現しています。

堆肥生産技術は、県のコンクールで「堆肥の達人」に認定されるほど優秀です。また、哺乳ロボットを活用するなど、労働時間1日1人当たり7.1時間のゆとりある経営を実現しています。

九条ねぎ需要開拓による農業活性化
○多角化経営部門 ○経営(ねぎ) ○京都府京都市(きょうとし)
○こと京都(きょうと)株式会社(代表 山田 敏之(やまだ としゆき)さん)

京都府京都市
九条ねぎ需要開拓による農業活性化

山田敏之(やまだ としゆき)さんは33歳でUターン就農し少量多品目栽培による家族農業を営んでいましたが、平成9(1997)年に九条ねぎに絞った経営に転換するとともに、カット加工に取り組み、販路の開拓に尽力しました。

こと京都(きょうと)株式会社は、取引先の要望に応じ0.1mm単位でカット幅を調整できる機械を導入し、需要に応じた九条ねぎを提供することで幅広い販路を開拓しました。平成21(2009)年に「ことねぎ会」を立ち上げ、会員生産農家が策定した生産計画を基に契約を結び、周年安定供給を目指すとともに、地域農業の振興にも寄与しています。また、新規就農者等を対象に独立支援研修生制度を設け、栽培技術だけでなく農業経営者としての育成にも取り組んでいます。

伝統的な農村景観の保全と活用を目指したむらづくり
○むらづくり部門 ○岩手県一関市(いちのせきし)
○本寺(ほんでら)地区地域づくり推進協議会(代表 佐々木 勝志(ささき かつし)さん)

鹿児島県大島郡宇検村
伝統的な農村景観の保全と活用を目指したむらづくり

「骨寺村(ほねでらむら)」と呼ばれた中尊寺(ちゅうそんじ)の荘園があった本寺(ほんでら)地区は、7つの集落により構成される中山間地域で、平成15(2003)年度に平泉(ひらいずみ)の文化遺産の推薦遺産に骨寺村(ほねでらむら)荘園遺跡が追加されたことを契機に本寺(ほんでら)地区地域づくり推進協議会を設立し、荘園遺跡と共存する活力ある地域作りに取り組み始めました。

同地区では、荘園景観の保全と農地整備を両立させ、骨寺村(ほねでらむら)荘園米としてブランド化し、販路の拡大と収益性の向上を図るほか、南部一郎(なんぶ いちろう)カボチャの特産化に取り組み、生食向け以外にペースト等に加工し、大手百貨店の通信販売等で販売しています。また、農村景観や農村文化を守り伝えていくため、年2回の土水路泥上げの実施や伝統芸能「鶏舞(とりまい)」の伝承活動等にも取り組んでいます。

平成30(2018)年度農林水産祭内閣総理大臣賞受賞者

平成29(2017)年度農林水産祭内閣総理大臣賞受賞者

平成30(2018)年度農林水産祭日本農林漁業振興会会長賞受賞者

平成29(2017)年度農林水産祭日本農林漁業振興会会長賞受賞者

平成30(2018)年度農林水産祭内閣総理大臣賞受賞者(女性の活躍)

平成29(2017)年度農林水産祭内閣総理大臣賞受賞者(女性の活躍)


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