2022年 もも畑の観測 甲州市塩山 神金地区
【目次】本年は神金地区では4月上旬(山梨県内では3月下旬)ころよりももが開花しました。ここでは開花直前の摘蕾作業から人工受粉・摘花作業について説明します。
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ももは、花粉がある品種と、花粉がない品種、もしくは少ない品種に分けられます。
花粉がない品種、もしくは少ない品種は、上芽の花芽だけ摘蕾を行います。
摘蕾前の枝
赤い丸がついている個所を摘蕾します。
摘蕾後の枝(枝の上芽が摘蕾されています。)
花粉のある品種は写真のように開花直前の風船のように膨らんだ状態の花芽を集めます。 上芽や枝の先端・基部の花芽を集め、花粉を採取します。
採取する膨らんだ花芽
傘を用いた採取の様子
集めた花芽は採葯機で葯を取り出し、ふるいにかけます。
採葯機
ふるいにかけることにより、花かすなど不純物を除去します。
編み目の違うふるいにかけることにより、葯以外の物を除去します。
葯を開葯機に薄く広げて一昼夜かけ開葯させます。
葯を開葯機に入れた様子
花粉がない品種もしくは少ない品種に、花が8分咲きから満開までの期間に人工授粉を行います。
気温15℃以上で風の無い時間に2、3回人工授粉を行います。
人工授粉は毛バタキで下向きの花に優しくこすります。
授粉の様子
授粉ができない時間は摘花を行います。
摘蕾と同様に、上芽や枝の先端・基部の花芽を除去します。
摘花の様子