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関東農政局

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2022年産  すもも畑の観測 甲州市塩山 神金地区 

【目次】本年は神金地区では3月下旬(山梨県内では3月中旬)よりすももが開花しました。
ここでは自家受粉できないすももで行われる受粉作業について説明します。

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花取り・開葯 日時:2022年3月25日

すももは自家不和合性(自家授粉できない)果実です。
そのため実を成らすためには、他の品種の花粉を用いた人工授粉が必要になります。
人工授粉には主に「ハリウッド」という品種の花粉が用いられます。
「ハリウッド」は、ほかの品種に比べて比較的開花時期が早く多くの品種と親和性があるため、
花粉を取るのに適した品種です。
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ハリウッドは、冬期剪定を行わず、花取り時に枝を切ることが多いので枝が多くなります。

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枝を切って花を採取する様子

集めた花芽は採葯機にかけ、葯を採取します。
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採葯機

ふるいにかけることにより、花かすなど不純物を除去します。
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ふるいにかけている様子

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ふるいにかけ葯だけになったもの

葯を開葯機に入れて一昼夜かけて開葯させます。

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葯を開葯機に入れるためうすく広げている様子

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開葯機に入れて花粉を採取します。

人工授粉 日時:2022年4月5日

ダチョウの毛バタキを使い人工授粉を行います。
5分咲き、満開、散りはじめの3回を目安に、気温15℃以上で風の無い時間に人工授粉を行います。
(貴陽など結実性が良くない品種は、回数を増やす必要があります)
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道具の紹介
高いところを人工授粉するために毛バタキに棒を装着します。

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受粉作業の様子