食料自給率
そのパンはどこのパン?
だいち君が、いつも食べているパンはどこの国のものかしら? |
え! 日本のパン屋さんで売ってるんだから、日本のものでしょう? |
作られているのは日本かもしれないけど、パンは何からできているのか知ってる? |
原料は小麦粉よね。 |
そう。パンは主に小麦から作られているんだけど、実はそのほとんどを輸入にたよっているの。 |
低下する「食料自給率」
日本の国内で1年間に食べられている小麦のうち、国内で作られているのはわずかに13%。残りの87%は輸入にたよっています。このように、自分の国の食べ物が自分の国でどれくらい作られているのかを表す割合(わりあい)を「食料自給率」といいます。
日本の食料自給率は、38%、カナダ266%、オーストラリア200%、アメリカ132%、フランス125%、ドイツ86%、イギリス65%、イタリア60%、スイス51% となっており、我が国の食料自給率(カロリーベース)は先進国の中で最低の水準となっています。
※数字が100%をこえている国もありますが、100%をこえた分は、その国でたくわえられたり、外国に輸出されたりします。
日本の食料自給率は1965年には70%以上ありました。それが最近では40%ほど。昔は、今よりたくさんの農産物を作っていたのですが、安い外国産におされて、だんだん減ってきました。また、日本人の食事が洋風化して、肉や油を使った料理を食べることが多くなりました。しかし、国土のせまい日本では、それらを十分に作ることはできないので、輸入にたよることになります。このように、国内での生産が減り、輸入が増えたことで、食料自給率が低下したのです。
食料自給率を高める取組
米粉(こめこ)を原料にしたパンが作られていることを知っている? |
えっ!パンは小麦粉から作られているんじゃないの。 |
ほかにも自給率が高い米を利用して、めんやケーキ、クッキーの開発など、いろいろな工夫がされているんだよ。 |
この前、食べた米粉パンは、もちもちとした感じでたいへんおいしかったわ。 |
さっそく、ぼくも食べてみよう! 食料自給率の応援ができるね。 |