水土里の資源を次世代に
急峻な地形を持つわが国では、降水を有効に使用するため河川の水を分散する工夫(水路)、水を貯める工夫(ため池)、土に水を染み込ませる工夫(山地への植林)など、古代から降雨をできるだけ長く大地へ滞在させる努力が連綿と続けられてきました。また40万kmにおよぶ水路網は、「国土を巡る血脈」として市場においては評価されない多大な外部経済的機能を果たしています。
この長大な水路や水利施設の約8割は農家によって構成される水土里ネット(土地改良区)によって、世界的にみても極めて良好に管理されてきました。農家は賦課金を支払い、水土里ネットに施設の維持管理をゆだねる一方で自らも水路の草刈りや清掃などを行っており、こうした日本独自の農家参加型施設管理は、モデルケースとして国際的に注目されています。
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