このページの本文へ移動

関東農政局

メニュー

7.地球の異変【第4章「農」と国土の変貌】

  近頃、「異常気象」「地球温暖化」などという言葉をよく耳にするようになりました。二酸化炭素の排出を規制するための国際会議も開かれています。どうやら、石炭や石油などの化石資源が出す二酸化炭素が地球環境に悪い影響を及ぼしているらしいのです。実際に、地球の気温は上昇しているらしく、北極の氷やアルプスの氷河がとけ出しているということも明らかになってきました。

  また、世界ではいろいろなことが分かってきました。世界では、1年間に500~600万haの農地(日本の農地面積以上)が砂漠化していること。熱帯天然林は、1年間に平均で1420万ha(日本の面積の約4割)づつ減少しつつあること。世界では12億人が安全な水を確保できない状態にあること。

  さらに表土の流出という問題もあります。表土とは、作物を育てるのに必要な栄養分のある土のことで、これは、土の粒子の中に落ち葉や動物の死骸が分解・蓄積してできたものです。1cmの表土ができるのに300年以上かかるらしく、この表土の厚さが土壌の豊かさを示すものです。その表土が1年間に世界全体で平均260億tも海へ流出しており、世界の農地の約1/4で土壌の劣化が進行していること。

  そして、またショッキングなことが明らかになってきました。科学技術の発達で、石油の埋蔵量はかなり正確に予測できるようになったそうですが、その予測によれば、現在の使用量を続けると、あと40年しか続かないとのこと。いま、中国やインドが凄まじい経済成長を遂げていますが、これらの国が石油を先進国並みに使い始めたら、20年ももたないともいわれています。 

 画像提供:NASA


平成12年現在(ただし、ウランは平成9年、アルミニウムは平成11年)
残余年数=埋蔵量/生産量
資料:BP Amoco「Statistical Review of world Emergy 2001」
OECD/NE A-IAEA,「Mineral Commodity Summaries2001(一部2000)」、
「World Metal Statistics 2001」より環境省作成

   人類が太陽エネルギーで暮らす農耕生活を始めたのは、約1万年前といわれています。石油がエネルギーとして産業社会に登場するのは100年そこそこ前の話です。1万年を1年間に縮めると、石油が登場するのは12月28日頃、つまり、大晦日(おおみそか)の3、4日前。そして、正月を迎えて2日目には、もうなくなってしまう計算になるのです。

  さらに、このグラフには出てきませんが、植物の三大栄養素である「窒素、リン酸、カリウム」のうちリン酸肥料の主原料は、有限の資源であるリン鉱石です。リン鉱石の産出国は限られており、あと20~30年くらいで枯渇してしまうと推測されています。日本は100%輸入に頼っているので、リンを回収して再資源化することが大きな課題となっています。



  1. 近代化への道
  2. 近代産業の夜明け
  3. 産業革命はエネルギー革命であった
  4. 人口の爆発
  5. 大規模農業水利事業
  6. 高度経済成長
  7. 地球の異変
  8. 次世代のエネルギーは?

お問合せ先

農村振興部設計課

ダイヤルイン:048-740-0600
FAX番号:048-740-0624