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関東農政局

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地域の農業

印旛沼の農業

印旛沼地域の農業は水稲生産が主体となっており、印旛沼地域関係6市町の水稲生産量(約4万9千トン) は、
千葉県における水稲生産量(約337千トン)の15%を占めています 。 

市町名

水稲生産量

成田市

18,100トン

佐倉市

7,430トン

八千代市

1,930トン

印西市

14,300トン

酒々井町

1,300トン

栄町

6,410トン

関係6市町

49,470トン

千葉県全体

337,400トン

(平成25年度農林水産省作況調査結果より)

宗吾北ブロック受益

suidenn

 近年は水田転作として、「栄町産黒大豆」の生産や、大区画ほ場における「飼料用稲ホールクロップサイレージ」の生産の取り組みが始められています。

 

黒大豆オーナー(栄町)

  栄町・木塚転作組合の「黒大豆」の生産では、区画オーナー制度により都市住民との交流も進められています。

スーパー水田(H25夏)

  佐倉市には「スーパー水田」と言われている、7.5ha(東京ドーム1.6個分!)の日本有数の巨大区画田んぼがあります。
この田んぼは京成電鉄(臼井~佐倉駅間)から望むことができます。

 効率的な水田農業経営と「千産千消」を目指して 

   印旛沼地域では、約50組織に及ぶ「営農組合」または「法人組織」が、効率的な水田農業経営を目指して活動しています。

法人組織・営農組合

  印旛沼地域の営農組合・法人組織

 

  印西市にある農産物直売施設グリーブは農業生産と販売の連携を図り、「千産千消」 を地域の先頭に立って実践しています。

グリーブ

 

環境に優しい農業生産の展開

  印旛沼流域市町では、自然環境に負荷を与えず化学農薬や化学肥料の使用を半分以下に削減する「ちばエコ農産物」が栽培されており、その生産者数は平成26年度には県内で1,415人となっています。

千葉エコロゴ

 

  ちばエコ農産物とは…

  化学合成農薬と化学肥料を通常の半分以下に減らして栽培を行い、一定の手続きを経て千葉県の認証を受けた農産物のことです。

 

  流域市町における「ちばエコ農産物」栽培状況(生産者数と概算面積)

 

品目

生産者数

水稲

181人

野菜等

947人

合計

1,415人

(平成26年千葉県農林水産部安全農業推進課資料)

 

(有)ちば緑耕舎では、水田面積106haにおいてコシヒカリを栽培しており、その大部分について減農薬・減化学肥料栽培を実践しています。

(有)ちば緑耕舎の概要

生産者7名

水田面積127ha

出荷実績654t

うち、特別栽培米 530t

農薬不使用米27t

平成21年現在

 

(有)ちば緑耕舎では、地域の関係者とともに田んぼの生き物調査を実施しています。写真は、田んぼの土の中の生き物を観察する参加者たちです。

(有)緑耕舎 田んぼのいきもの調査

 

印旛沼地域の水田農業が持つ多面的機能

  印旛沼地域の水田農業は、「農産物の生産」という本来の機能の他に、洪水防止機能、景観保全機能及び生態系保全機能などの多面的機能を有しています。

洪水防止機能

  印旛沼流域約9,400haの水田の洪水貯留量は約1,900万m3であり、印旛沼の洪水位の上昇を軽減しています。

景観保全機能

  印旛沼地域は、都心から近く都市化が進んでいますが、印旛沼の水田は、印旛沼と一体となって美しい田園風景を構成し、多くの地域住民や観光客に美しい景観を提供しています。

甚兵衛ブロック水田写真(H25夏)


生態系保全機能

  本埜村(現印西市)では、冬期に水田に湛水することにより、白鳥をはじめとして多くの水鳥の飛来地となっています。

本埜村白鳥



  印旛沼地域の水田周辺の排水路13地点で、魚類等の生息状況調査(H15年7月、利根川水系土地改良調査管理事務所)を行った結果、メダカ、モツゴ、ヌマチチブなど17種類の魚類等が確認されています。

 

農業サイドからの環境保全への取組

地域住民の取組

農地・水・環境保全向上対策を活用して、地域住民が一体となり、農地等の管理や環境保全に資する活動を実施しています。

土地改良区の取組

  印旛沼土地改良区は、食料を生産するためだけのものでなく、地域住民が安心して生活できるように洪水から地域を守ったり、美しい景観を提供したり、豊かな生態系を保全するなどの「安心と潤い」を提供する地域の貴重な財産である農地や施設を整備、管理しています。
受益面積:田約6,100ha、畑約290ha、
管理施設:用水機・排水機・用水路・排水路等

新たな取り組みとして「21世紀土地改良区創造運動」を展開

  21世紀土地改良区創造運動とは、土地改良区が果たしてきた役割、機能を改めて見直すとともに、多面的な機能の確保などの新たな役割に対し、どのように取り組んでいくか、地域の人たちと考えることを提案する運動です。

【具体的な取組】

環境保全型農業推進への協力
  イベント等ごとに広報活動を実施するとともに内部啓発も実施
水路の浚渫
  水路の浚渫(中小水路)を定期的に実施
低地排水路の植生管理
   ヨシ等の刈取りを地域住民とともに実施
土地改良施設を利用した交流促進
  低地排水路を利用した交流広場、環境学習の実施

地元小学生の環境学習の支援

地元小学生の環境学習の支援

 

農家さんの声

アンケート調査結果

地域農業と課題 【地域の農業農村】

      農業基盤整備による事業の効果(営農状況)

お問合せ先

印旛沼二期農業水利事業所
〒285-0016 千葉県佐倉市宮小路町28
電話番号: 043(483)4401  FAX番号: 043(483)4405

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