神流川沿岸農業水利事業所
国営かんがい排水事業「神流川沿岸地区」は、平成16年度から9か年にわたり平成24年度(平成25年3月31日)をもちまして完了となりました。
本事業は、整備後30年以上が経過し老朽化した神流川頭首工、農業用水路及び調整池等を改修・新設することにより、地区内の営農実態に即した適切な農業用用水配分と施設機能の改善を図り、農業経営の安定と生産性の向上を目指してまいりました。
本事業の特色としましては、(ア)老朽化した施設の改修において、ストックマネジメントを意識した先駆的な取り組みを行ったこと、(イ)農業用水単独としては珍しい水路のダブル配管となったこと、(ウ)ワークショップ形式の住民参加型で環境等にも配慮したこと、(エ)6次産業化や災害への耐性を意識し、維持管理費軽減のため小水力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーにも積極的に取り組んできたことなどが挙げられます。
事業の実施にあたり関係各位には多大なるご支援・ご協力いただき、誠にありがとうございました。関係者の皆様に再度感謝致しますとともに、更新・造成した施設が住民に愛され、首都圏から百キロ圏内で古くからの交通の要所という利点を生かして群馬県・埼玉県両県に跨るこの地域が魅力溢れる農業を展開し、再生可能エネルギーと相俟ってまさしく「未来を灯す神流の清流」とならんことを祈念致します。
記録動画 「未来を灯す 神流の清流」 ~国営神流川沿岸農業水利事業~
※本地区以外の国営土地改良事業の映像はこちら → 一般社団法人 農業農村整備情報総合センター(ARIC)
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神流川頭首工
神流川沿岸発電所
完工式
旧神流川幹線沈砂池
神流川沿岸農業水利事業所
神流川(かんながわ)は、群馬県、長野県、埼玉県の県境に位置する三国山を源流とし、埼玉・群馬の県境を流れ、約87km下ったところで烏川に合流し、その後、利根川に流れ込みます。
流域面積は407km2と小さく、水はいくつもの筋に分かれて蛇行しています。また、下流は、砂利や砂が堆積した扇状地のため、水が地下水となって潜ってしまい、川から水が消えることもあります。古来、水不足に悩まされてきた地域でした。
しかし、ひとたび豪雨に見舞われると、三国山(標高1,828m)や十国峠(じっこくとうげ)(標高1,356m)から流れ出る水を集め、川は十国峠から50km程先の鬼石(おにし)(標高150m)まで、落差1,600m~1,200m程を一気に流れ下ります。そのため、下流沿岸地域一帯では、幾度と無く洪水の被害に苦しめられました。
繰り返される渇水と洪水の被害を乗り越え、現在のように実り豊かな農業が実現するまでには、沿岸に住む人々のたゆまぬ努力の歴史がありました。
事業地区情報一覧
お知らせ
神流川沿岸発電所の見学希望の方は下記までご連絡お願いいたします。(*平成25年4月以降)
「埼玉北部土地改良区連合」*祝日及び年末年始は除く
〒367-0235埼玉県児玉郡神川町大字新宿125
TEL:0495-77-3500
サイト内に出てくる難しい用語には、子供向けの用語解説「ぐるぐるディクショナリー」へのリンクを設定しています。そちらの解説も合わせてお楽しみください!
お問合せ先
農村振興部水利整備課ダイヤルイン:048-740-9836