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近畿農政局

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近畿厚生局との初共催で農福連携セミナーを開催しました

近畿農政局は、令和4年1月28日(金曜日)、近畿厚生局との初共催により「令和3年度近畿ブロック農福連携セミナー」をオンラインで開催しました。

本セミナーは、農福連携の事例を知っていただくことで、市町村段階での農福連携の新たな取り組み、更なる取り組みへのきっかけとなることを期待して開催しました。

近畿厚生局及び近畿農政局の取組についての説明の後、農福連携に取組んでいる3事例(農業生産法人有限会社ポニーの里ファーム、さんさん山城(社会福祉法人京都聴覚言語障害者福祉協会)及びハートランド株式会社((株)コクヨの特例子会社))の発表、さらに、市町村段階での農業部局と福祉部局との連携に取り組んでいる事例(静岡県浜松市)の発表が行われました。

(ア)「ポニーの里ファーム」の明見代表及び保科氏からは、農業経営体が障がい者等を雇用・就労する事例として、大和当帰をはじめとする薬草等の6次産業化を通じて、作業を障がい者毎の特性に応じたものとすることで、障がい者が重要な戦力となっている状況

(イ)「さんさん山城」の新免施設長及び藤永センター長からは、福祉事業所が障がい者等を雇用・就労する事例として、手間をかけた伝統野菜の生産や加工品の製造、カフェでのワンコインランチの提供などを通じて、「障がい者でもできる仕事」ではなく「さんさん山城だからできる仕事」に取り組むことで障がい者が地域を元気にしている状況

(ウ)「ハートランド」の谷社長からは、特例子会社が障がい者等を雇用・就労する事例として、農業を新しい障がい者雇用の場と考え、農業生産法人を設立し、ほうれん草などの水耕栽培を通じて、きちっとした作業を繰り返しできるなどの障がい者毎の適正を活かした安定的で品質の高い野菜作りを行っている状況


(エ)浜松市産業部農業水産課の小杉主任からは、浜松市のユニバーサル農業は「伝統的な農作業」に「福祉面での作業分解の視点」を加えて農業経営の改善や多様な担い手の育成を図るもので、その推進のため、様々な関係機関で構成する「浜松市ユニバーサル農業研究会」を設立し、定例会での情報の共有や連携の促進を図っている状況など、とても参考となるお話がありました。

閉会に当たり杉山農村振興部長からは、250名を超える参加者があり非常に関心が高いセミナーになったこと、事例発表からは多くの気づきをいただき必ずや参加者の参考になるものと確信している旨のコメント、さらには今後も近畿厚生局と近畿農政局はセミナーの開催など連携を深化させていくとのあいさつがありました。

近畿厚生局川谷次長による開会挨拶/杉山農村振興部長による閉会挨拶
【近畿厚生局川谷次長による開会挨拶/杉山農村振興部長による閉会挨拶】

農業生産法人有限会社ポニーの里ファーム
【農業生産法人有限会社ポニーの里ファーム:明見代表(左)、保科氏(右)】

さんさん山城 新免施設長、藤永センター長
【さんさん山城:新免施設長(右)、藤永センター長(左)】

ハートランド株式会社 谷社長
【ハートランド株式会社:谷社長】

静岡県浜松市産業部農業水産課 小杉主任
【静岡県浜松市産業部農業水産課:小杉主任】

お問合せ先

農村振興部農村計画課

担当者:山口、中嶋
代表:075-451-9161(内線2415、2423)
ダイヤルイン:075-414-9051
FAX番号:075-451-3965