千利休生誕の地で茶の湯体験
さかい利晶の杜(大阪府堺市)
取組概要
堺市では文化観光の拠点として、千利休屋敷跡に隣接し、与謝野晶子生家跡に近接する場所に、千利休茶の湯館や、茶の湯体験施設、与謝野晶子記念館、観光案内施設、駐車場などからなる、文化観光拠点「さかい利晶の杜」を平成27年3月20日にオープンしました。 特に、茶の湯体験施設は本格的なお茶室で、茶道三千家の指導のもと、にじり・正座・床の観賞・お菓子やお茶のいただき方などの茶の湯の作法やお客様自身がお茶を点てる体験を訪日外国人旅行者の方でも気軽に楽しむことができます。 |
取組推進のポイント
さかい利晶の杜は、関西空港と大阪市内を結ぶ高速道路の大浜ICを降りてすぐのところに位置することから、旅行者が立ち寄りやすい立地条件となっています。 施設では、旅行者向けに、4種類の多言語によるパンフレット(英語、韓国語、中国語(簡体・繁体))の作成や多言語対応の展示解説タブレットをご用意しています。 茶の湯体験施設では、茶室の紹介やお茶を飲む作法、お茶の点て方などを、多言語表記の説明書を用いて説明し、茶の湯体験を楽しんでいただいています。 また、日本の旅行会社12社との提携やランドオペレーターに情報提供するなど旅行者の誘致を図っています。 海外からの訪日旅行で、ランドオペレーターから10名以上で事前申込みの場合には、展示観覧と立礼呈茶(りゅうれいていちゃ)(イス席での茶の湯体験)のセットを特別価格で案内しています。インターンシップ生を受け入れる際の要件として、日本語ができなくても、英語での会話ができれば可とすることで、より多くの国から応募が来るようになりました。 Tea tourについては、一般観光客向けと茶業関係者向けのツアーを用意することにより、各々のニーズに合った内容としており、ツアー後には、アンケート調査を実施して、ニーズのさらなる把握に努め、内容の改善に活かしています。 また、ランチタイムに提供する食事については、宗教やアレルギーにも配慮した内容となる様留意しています。 |
課題
言語対応(通訳)については、ツアーの場合は、ツアーガイドが対応しますが、個人旅行客の場合は、通訳を行う体制が不十分であり、今後の体制整備が課題です。
将来展望
さかい利晶の杜のある堺市は、関西空港からIN・OUTどちらからでも立ち寄りやすい立地条件であるにもかかわらず、大阪を訪れる旅行者を堺市内観光に十分に取り込めていないのが現状です。今後は、日本の伝統文化である茶の湯を、本格的かつ気軽に体験できるスポットとして認知されるよう、さらなるPRを図りたいと考えています。お問合せ先
企画調整室ダイヤルイン:075-414-9036
FAX:075-414-9060