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近畿農政局

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「菌床シイタケ栽培に挑戦」
~僕たち・私たちが育てたシイタケが学校給食に~不安と感動の9日間

はじめに

子ども達が嫌いな食材に「キノコ」があり、嫌いな野菜トップ10に入っています。味や匂いが嫌いな原因のようです。その様な子ども達にキノコに関心を持ってもらい食べてみようと思う切っ掛け作りをしています。
原木栽培しいたけの美味しさは格別ですが、匂いが気になることもあります。
しかし、初めて菌床シイタケを栽培し食べると匂いも気にならず美味しくいただくことができました。その様な経験から子ども達も食べられることが出来るシイタケと感じたのです。
子ども達に菌床シイタケ栽培の体験を通して、自然界と社会の繋がり及びキノコの不思議な世界を知る機会にしたいと考えています。[山浦農園  山浦]

  •   取組日時:令和2年11月11日~11月19日
  •   取組場所:曽爾村立曽爾小中学校(奈良県宇陀郡曽爾村長野62)

取組紹介 (曽爾小中学校)

  令和2年11月11日

曽爾小中学校5年生児童(8名)を前にキノコについて話をしました。
「原木栽培」の栽培手順のお話から、なぜ?原木栽培が減ったのか!を考え自然界では初春と秋の2回発生することを奈良県宇陀地域の温度と降水量の変化のグラフを使って確認をする学習を行いました。

 

 授業風景 学習風景

 

キノコってなに 教育ファーム支援教材2

 

教材に使用した農林水産省「教育ファーム」支援教材

 

発生作業体験

 

発生作業2

「菌床栽培」の菌床ブロックが出来るまでの行程と発生作業の説明の後、実際に発生作業を体験しました。

 

 11月19日

給食センターより、学校給食食材として4キログラムの注文が入りました。
注文に応える為に、朝晩の散水とビニールの上げ下げを行い、育てたシイタケが収穫できるようになりました。

 

 11月19日しいたけ

 

椎茸1119

 収穫できたシイタケは、総量7キログラムほどありました。

 シイタケを使った給食は、
 11月24日しいたけおこわ

         


11月27日ちゃんこ鍋

 

しいたけおこわ

 

ちゃんこ鍋

先生と子ども達の川柳   お題「シイタケ」



 

しいたけ川柳

 

椎茸川柳


 1.取組図


取組図

 

2.実施日と内容

(1)令和2年11月11日   キノコ学習と発生作業
(2)令和2年11月19日   キノコの収穫と納入
(3)令和2年11月24日・11月27日
                                  給食食材として仕様と実食日

3.実施日と内容

(1)キノコについての話
       キノコって何?
(2)原木シイタケ栽培についての話
       原木シイタケ植菌作業の説明
       年間の温度と降水量のグラフを使って発生適期の確認
(3)菌床シイタケブロックができるまでの話
       菌床ブロック製造工場の作業工程を紹介
    休憩時間
(4)発生作業についての話
(5)発生作業の実施(理科室)
(6)栽培管理場(教室)へ運ぶ
(7)今日のまとめ

 

終わりに

   平成25年に始まった「菌床シイタケ栽培体験学習」も今年度で8回目となりました。
   今回は4月よりスタートした奈良県下で初めての施設一体型義務教育学校「曽爾村立曽爾小中学校」として第1回目の学習となりました。私は、平成23年度より曽爾教育委員として8年間就任し、学習が果たす役割と役目を学ぶ機会を頂き、児童生徒が持つべき力とは何か?を考える切っ掛けとなりました。
   子どもたちが成長し社会で活躍する未来は、現役の社会人よりも選択と決定が求められる時代になると考えています。実力と個性が求められ、学校で得た知識と学力が活用できているか?が問われる時代になると考えています。
   その様な時代を生きる子ども達に「菌床シイタケ栽培体験学習」を通して、「学習で得た知識を活用する大切さ」と「食材を供給する役目・役割を担う責任」を感じる機会で、少しでも役に立つことができたかと考えています。

お問合せ先

消費・安全部消費生活課
担当者:未来につなぐ食育倶楽部事務局
ダイヤルイン:075-414-9771
FAX:075-414-9910