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近畿農政局

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平成29年度第4回食育シンポジウム


平成30年2月8日(木曜日)、京都ガーデンパレス(京都市)において、平成29年度第4回「食育シンポジウム」を開催しました。
このシンポジウムは、農業関係者、食品事業者、栄養士、行政関係者の方を中心に、食料自給率の向上や地産地消推進の機運を高め国産農林水産物・食品の消費拡大を図るための取組について考える場として開催し、約100名の方にご参加いただきました。



 以下にシンポジウムの概要をご紹介します。

平成29年度地産地消等優良活動表彰及び地産地消給食等メニューコンテスト表彰式

近畿農政局長賞

農林水産省では、全国各地でそれぞれの立地条件を活かした、創意工夫ある様々な地産地消の取組及び国産農林水産物・食品の消費拡大を推進する取組を募集し、その成果や持続性、地域への寄与等について優れた取組を表彰している。
また、学校給食、社員食堂、外食・弁当等において、地場農林水産物・食品を利用しているメニューを募集し、その成果や持続性、地域への寄与等について優れたものを表彰している。平成29年度の近畿管内において、地産地消活動を行う優良な活動団体等や優れたメニュー・取組に対して、近畿農政局長賞を表彰する。

 

☆地産地消等優良活動表彰

株式会社比叡ゆば本舗ゆば八(滋賀県)

クロスケの大原野元気畑(京都府)

御菓子司 津村屋(大阪府)

農家のくらし「ほくわ」(奈良県)




       地産地消等優良活動表彰


☆地産地消給食等メニューコンテスト

相生市学校給食会(兵庫県)

稲美町学校給食運営委員会(兵庫県)

大和郡山市学校給食事務所(奈良県)

和歌山県立きのかわ支援学校(和歌山県)
地産地消給食等メニューコンテスト
 

基調講演

  東京農業大学名誉教授 小泉 武夫 氏

 「地産地消と農家所得倍増論」

 



具体的な事例や科学的データを交えて、食育の大切さ、地産地消を推進す
るリーダーの新たな取組が農業者の所得向上につながることを講演いただ
きました。

 

 

       小泉武夫氏
 

事例発表

地産地消等優良活動表彰

株式会社比叡ゆば本舗ゆば八


当社は昭和15年に滋賀県大津市で商いをはじめ、今年で創業78年になる。現在は滋賀県の大津市と守山市、長浜市に3店舗を構えている。

比叡ゆば本舗は、自社ブランドで全国の百貨店やスーパーに販売し、最近では海外にも展開している。ゆばは、最澄が仏教を広めるために日本に持ち帰ったとされ、比叡山延暦寺がゆばの発祥といわれている。このような歴史背景もあって、滋賀県にはゆば文化が根付いている。

当社の地産地消の活動は、安心・安全な食品に対する消費者ニーズもあって、平成22年に輸入大豆を止め、全量を国産大豆に変更した。また、その3年後の平成24年には、滋賀県産大豆に変更している。

       株式会社比叡ゆば本舗ゆば八
 

平成26年には、滋賀県守山市に従来の工場の5倍の生産能力をもつ工場を備え、現在は年間250トンの大豆を使用している。この守山工場では、食品安全FSSC22000というマネジメントシステムを取得した。平成28年には、ハラール認証も取得してインバウンドや東京オリンピックに対応すべく差別化を図っている。滋賀県の学校給食にも当社のゆばを供給している。これらの効果により、海外出店が増え、販路の拡大に繋がっている。

また、守山工場では食物残渣の再利用に取り組んでおり、製造過程で発生するオカラや豆乳を乳用牛の飼料として活用している。これは、牛舎の臭いが減少し、牛乳は濃厚になったと、牧場の方から高い評価をいただいている。同時に生ゴミの廃棄をゼロにする取組も行って行きたいと思っている。最後に、当社において地産地消等の理念を深め、更なる地域振興、ブランド化、海外展開に繋がるような活動を行って行きたいと思う。

 


クロスケの大原野元気畑

 

皆様に元気と笑顔を届けたい思いで、「クロスケの大原野元気畑」という名前にしている。

農業は5年前から始めたが、消費者との対面販売が多く、より親しみを感じてもらえるよう、私のニックネーム「クロスケ」を前面に出して農家をしている。

農業を始めた頃はナス農家でしたが、「色々なことをしなさい」、「ブランド野菜を作りなさい」といわれ、野菜を車で往復2時間かけて飲食店やレストランに納めたり、お洒落なカフェの一角を借りて小さなマルシェを開くようなことをしていた。

       クロスケの大原野元気畑
 

農業を続ける中で、一番食べて欲しいのは誰かと考えた時、やはり畑の近所の人、地域の人に食べて欲しいとの考えに辿り着いた。私の畑がある大原野は、京都市の洛西ニュータウンの奥にある。京都市の西の一番端っこで、田園風景が広がる地域である。この大原野の隣にある洛西ニュータウンは、建った時はニュータウンだったけれども今40年経ってオールドタウン化している。

この高齢化した、活気が無い団地にある福祉サロンの責任者から、「うちで野菜を売ってくれないか」という要請があったところから、私の地産地消の取組が始まった。毎週月曜日、朝9時30分から野菜を販売している。そうすると、野菜を買いに来た人が集まり、サロンが居場所となって地域の方々と交流が始まった。

野菜を求めに来た人がサロンでコーヒーを飲み、コーヒー飲みに来た人がクロスケの野菜を買って行くようになり、ドンドンと相乗効果が広がって行った。団地の老人会等のイベントでの販売は、元気と笑顔をもたらしたと好評を得ている。

また、団地内のスーパーでは、クロスケの野菜コーナーを設けていただき、人気があって昼過ぎにはほとんど無くなる形である。あと、それ以外に畑で収穫体験をして、そこで料理をして食べてもらう体験や地元でマルシェを開いて地域を盛上げる活動も積極的にしている。まずは、大原野の地域名を知っていただき、そして大原野の野菜はすごくおいしいことをPRして行きたいと思っている。

 

御菓子司 津村屋

大阪府吹田市で和菓子を製造・販売しています。私は、京都と東京の和菓子屋で修行した後、大阪に戻って実家の家業を継いだ。

過去に発生した事故米の転売事件の際、材料の仕入れが問屋任せにしていることに疑問を持ち、原材料について自分で色々と調べ始めた。

そうすると、意外と大阪府にも原材料を生産している農家があることが分かり、卵や柚子などを農家と直接会って仕入れるようになった。

       農家のくらし「ほくわ」
 

その中でも大阪府の最北端の能勢町の栗は有名で、この栗で菓子を作ると好評を得ていたが、栗が手に入り難く消費者からの需要に応じられていない状況でした。

能勢町の栗農家は年齢が80歳台と高齢者が多く、選果等の作業も効率が悪くて体力的に厳しくなって、栽培を放棄する方が多くなってきている。

このような事情もあり、今から6年前に農業を知らない私が軽い気持ちで、大阪府の能勢町で「銀寄栗」の栽培を始めた。銀寄栗は、270年前の天明の大飢饉の際に栗を市場に出して銀を集めたことに由来しており、たいへん縁起の良い名前で、それを自分で育て菓子の原材料にしている。

今後も栗園で自然観察会等のイベントを開催することで、都市部から人の流れを呼び込み、人口減の課題に直面する地域の活性化や里山保全のために尽力して行きたいと考えている。

 



農家のくらし「ほくわ」

奈良県奈良市で6年前から活動している加工グループの『農家のくらし「ほくわ」』で、最初に始めた朝市を運営する中で、規格外の農産物が廃棄されてしまう現状が忍びなくて何とか利用したい、また、一般的に流通しないような地元の野菜を多くの方に知ってほしいとの思いを強くしていた。

また、売られている弁当はどれも野菜が少量で買いたいと思えるものは無く、もっと野菜がたっぷり入ったものが食べたいとの思いから現在の弁当の製造を始めた。

プレハブ購入費等の当初設備費の約80万円は皆で出し合い、最初は賃金もなくボランティア的な感覚で、来た者が弁当を1個だけ持って帰れるような状況でした。私たちは、これまで生産者の顔が見える手づくり弁当の販売を心掛けてきた。口コミで地産地消の弁当が広がっていくに連れ、300円だった時給が500円となり、今年はついに目標である時給800円を出すことができるようになった。

       農家のくらし「ほくわ」
 

やはり、生産者の名前が出る地産地消の弁当は、生産者の作る意欲が違ってくる。また、消費者へは安全な農産物の情報提供・周知が行える。求められたら履歴の検索ができるようになっている。地産地消というのは、日常的に継続的に続けることで効果が出るのだと思う。身体が不自由な方や子供、高齢の方など、社会的弱者と言われる方にこそ地産地消の良い物を食べていただきたいと思っている。そのキーポイントになるのが学校給食、毎日の弁当、それから配食サービス等になるかと思う。

最後に、私たちは地元の病院の高齢者のためのサロンに弁当を提供しているが、価格は350円で、この予算で、このメニューで配達もしてなどと思うこともあるが、「私は家で一人暮らしです。でも月に1回のこの会に来て、皆でお弁当を食べるのが生き甲斐になっています」といわれたおばあさんの一言が、私たちの続ける意欲になっている。まだまだ小さな規模だが、地産地消の一端を担うようにこれからも頑張って行きたいと思う。

 

地産地消給食等メニューコンテスト

相生市学校給食会

相生市は兵庫県の南西部に位置する人口3万人余りの小さな町で、大規模な農家はいないが、山と海に囲まれた自然豊かな土地である。子育支援施策の一環で当市の学校給食費は無料で、学校給食は小学校7校、中学校3校、幼稚園6園の計16校園で実施しており、全給食数は約2,800食である。

相生市の学校給食は、毎年のテーマを決めた上で月初めには特徴のある献立にしている。現在は、毎月19日を食育の日に制定し、地元の食材を使った献立にしている。

地元の生産者の方々の安全でおいしい食材を届けたいという思いは強く、夜明け前に収穫した新鮮なとうもろこしを届けていただいて、それを喜んで皮をむいている姿を見ると今後もこの取り組みを続けていきたいなと思っている。

       相生市学校給食会
 

月初めの献立には、モロヘイヤを練り込んだうどんや鹿肉コロッケなどを、また、フルーツポンチにはゆず果汁を用いた。今回受賞したのは、相生産のごはん、口当たりのよい姫ポークを特産のゆずみそでからめた豚肉のゆず風味。

また、きんぴらには、近隣のれんこんやたけのこを使った。さつま汁の豆腐は、相生産の大豆を地元の豆腐屋さんで作っていただいた。さつまいも、にんじん、しいたけも相生市で収穫したものである。

平成29年度の特色ある献立は、オリンピック開催国の料理を実施した。平成30年度は足元を見つめ直し、兵庫県内の手作りみそを使った味噌汁を味わいたいと考えている。

 

稲美町学校給食運営委員会

兵庫県南東部の播磨平野に位置する所で、89個のため池を有している田園環境とおいしい水に恵まれたところで農業の面では水稲を中心に農産物のブランド化や特産品作りに取り組んでいる。

稲美町の給食の特徴はふたつある。ひとつは地産地消の給食で、2007年頃から町内産の野菜が使用できるようになり、今では稲美ブランドのキャベツやトマト、スイートコーン、稲美メロンなど、新鮮な旬の農産物を年間35種類ほど使用できている。素材の新鮮さはおいしさに繋がると毎日実感することができる。

また、毎月19日の食育の日に郷土の地としてその季節の兵庫県食材を使った献立を実施している。春はいかなごの唐揚げ、夏はたらしらこの唐揚げ、秋は姫路レンコンのきんぴら、冬は丹波の猪肉を使ったぼたん汁などである。

       稲美町学校給食運営委員会
 

もうひとつの特徴は地元米を使用した週4回のご飯給食で、各学校でご飯を炊く自校炊飯なのでバラエティーに富んだご飯の調理ができ、子供たちは炊きたてのご飯が食べられる。春には蕗(ふき)ごはんや鯛飯、夏にはたこ飯やとうもろこしご飯、秋には鮭の飯や栗ごはん、冬には黒豆ごはんやゆで餅ごはんなど。その他にも子供たちに人気のキムチチャーハンやポパイピラフなど、ごはんメニューが約40種類ある。

生産者の方々には野菜の生産だけではなく、学校での食育にも関わっていただいています。野菜やお米の栽培の指導、社会科の授業でのお話や交流給食、中学校では職業講話などさまざまな場面で活躍していただいている。このほか、地域の方に給食を知っていただくために各学校で給食試食会を、夏休みには学校給食展を開催している。また、地元野菜を使った給食メニューのリーフレットを作成し、JAの直売所などで配布した。町内のイベントなどにも積極的に参加している。以上のように地域の方々に協力を得ながら子供たちのために日々安全な給食作りに励んでいる。

 


大和郡山市学校給食事務所

大和郡山市には二つの給食センターがある。『小学校給食センターあすなろ』では11小学校4600人分、そして『中学校給食センターおおぞら』では5中学校2300人分を担っている。

大和郡山市では地元の農家さんの団体であるJA奈良県大和郡山市経営者クラブの皆さんに協力していただき大和郡山市産の新鮮な野菜を使用させていただいている。

この取組は平成17年から始まり、年々使用させていただく品目も量も増えて今年度では20品目もの野菜を使用することができた。頻度としては月に3~4回程度なのだが大和郡山市産の野菜が給食に登場するこの日を大和郡山の日と呼んで子供たちにPRし、地産地消を知るきっかけ作りにと進めている。

       大和郡山市学校給食事務所
 

大和郡山市経営者クラブと協力して市内産野菜を使用する取組を始めて10年が経過したことを記念して昨年度11月に使用する野菜がすべて大和郡山市産のうどんと題して郡山の野菜たっぷりうどんを始めて『郡山のめぐみ給食』に提供した。このうどんに使ってる野菜は大根、水菜、人参の3種類で、水菜も奈良県学校給食会が開発した奈良県産吉野くずが入ったものを使っている。

その他のメニューは奈良県産のお米とこだわり米のひとつである赤米という奈良県産の赤米で、これを使った赤米ごはん、牛乳、大和郡山市内の養鶏所で獲れた卵を使った郡山のだし巻き卵、そして大和の伝統野菜にも認定されている大和郡山市で自慢の野菜のひとつでもある、筒井れんこんを使った筒井れんこんのきんぴらという献立でした。

筒井れんこんは独特のしゃりしゃり感と粘りが特徴でとても美味しいれんこんで、子供たちにもこのれんこんが好評で、大人気でおかわりをたくさんしてきたという声が聞かれた。

そしてこの日は給食時間用にこの献立について放送原稿を各校に配布したので郡山のものばかりが使われているんですという放送が入るとすごい!とクラスでリアクションがあった、といった反応も聞かれた。

2年前に同じ賞をいただいた市内産の野菜2種類を使い大和郡山カレーも毎年食育月間である6月に出していて、大和郡山市の地産地消メニューとして継続してきたが、この郡山野菜たっぷりうどんも11月24日の和食の日のメニューとして、また収穫を祝い、感謝することを子供たちに知らせるために継続できればと思い今年度も登場させた。量の確保などさまざまな課題があったが農家の皆さんの協力のおかげでここまで地産地消を進めることができるようになった。学校給食から地産地消を身近に感じてもらえるようこれからも発信していきたいと思っている。

 

和歌山県立きのかわ支援学校


きのかわ支援学校は知的障害、肢体不自由の生徒168名がいる支援学校で、給食は食数275食を5人の調理員で調理している。きのかわ支援学校の給食は普通食、食物アレルギーを持つ生徒を対象としたアレルギー食、そして嚥下・咀嚼が未発達な児童生徒用の特別食の3献立で給食を行っている。

特別食は生徒の発達に合わせた食形態で提供している。1cmの刻み食、低咀嚼のその他で提供しており、特色ある給食としてはセレクト給食。フィッシュバーガー、またはコロッケバーガーのセレクト、ごはん、またはパンのセレクト給食となっている。

その他にもデザートセレクト主催のセレクト給食を毎月一回行っている。そしてバイキング給食で、夏休みの登校日に各学部ごとに行っている。バイキング給食は児童生徒がとても楽しみにしている給食である。防災時の給食は、避難訓練を利用して行っている。

この給食は乾物等の備蓄食品を使用し、水とガスのみ使用できることを前提として行っている。かみかみ給食。毎月第3木曜日をかみかみ給食と決め、よく噛んで食べる食材を使った献立にしている。

       和歌山県立きのかわ支援学校
 

きのかわ支援学校の児童生徒は食に関心のある生徒がたくさんいる。この調理室前廊下から調理室内は見えるようになっているためいつも給食を楽しみにいた児童生徒が調理室を見学に来る。

農家の方々と毎年1回連絡協議会を行っており、連絡協議会では野菜の生育状態や給食に取り入れ可能な食材について聞いたりと、生産者と学校が密に連絡を取り合い行っている。給食には年間30種類を越える地元野菜を使用している。

地元野菜を使用した学校の活動としては4月にたけのこの皮むき、みんな驚いて皮むきをしてくれた。皮むきをした次の日にはたけのこごはんにして給食に出した。地元野菜を使用した皮むき体験の他にはえんどうの皮むき、そら豆の皮むき、とうもろこしの皮むき、その他にもいんげんのすじとりなどがある。

他に生産農家さんの育ててくれた畑に行ってさつまいも堀を体験することもある。子供たちは直接食材を見て触れることにより地元野菜を知り、野菜の姿・形を知り、食に関心を持たせ食べる意欲を得てきている。皮むき体験をした翌日にはランチルーム前に皮むきの様子を貼りだし、また食材についての説明をしたりクイズも一緒に貼りよりいっそうその食材に関心をもたせるようにしている。

梅干しはまた和歌山県の特産品で生産量は日本一でもあり、今回は子供たちが漬けた梅干しを魚の下味や天ぷら粉の中に練り込んでカラっと揚げた。ごま豆腐は和歌山県の郷土料理で、そのごま豆腐を給食用に牛乳を入れてアレンジをして出した。地元野菜の五目煮。4品目の地元野菜を使用し五目煮にし、野菜は少し大きめに切って野菜の素材を楽しめるようにした。

今回のこの献立は地産地消、和歌山県の特産品、食の歴史を知る献立になるように工夫した。今後もよりいっそう児童生徒が住んでいる地域の農産物を知り、伝統・食文化を味わい、地域への愛着に繋がる。また旬菜旬食、地域の地産地消を重視し、食と農を結びつけるよういっそう身近に感じる給食の提供を続けていきたいと思っている。

 

講評

 京都府立大学生命環境科学研究科 講師 中村 貴子 氏


日頃から地産地消をテーマに研究している。私のほうの目から講評させていただきたい。

株式会社比叡ゆば本舗ゆば八さんは、本当に大豆の自給率が低い中でこの大豆を誰も買ってもらえないというのが生産者の悩みで、確実に買ってもらいたい、それも悩みである。

そういったところをゆば八さんのところでしっかりと地元産の大豆を購入していただいている。これは生産者にとって再生産できるということでこれからも続けていける、本当に心強い応援のメッセージだなと生産者の方は思っておられると思う。

こうした取組で尚且つ安心して安全で消費者の方にも美味しい者を食べていただきたい、その心が本当に今日の発表をお聞きして伝わっていた。 

       中村 貴子 氏
 

クロスケの大原野元気畑さんの取組は本当に生産者と消費者を顔が見える関係というのを地道につないできた。最初はちょっと失敗したというような話があり、トラックで売りに行ったけど駄目だった。やはり現実はいろいろ市内も変わっていくし、ご高齢者のある中で、なかなか出て行けないという中でより近くに来て欲しいという消費者の方のお声を受け止められて行かれた。

そしてそこでお願いされた方からの声を聞いて、それを改良していかれた。それがクロスケさんの素晴らしい取組のお話だったと思っている。本当に農業の原点だと思う。食べる人のことを考えて作るというそのことが、もしかしたら新規就農者さんだから、より消費者さんにお考えが近かったような気もする。

これからお願いしたいと思うことは、クロスケさんの取組の中で、どんどん増やしていっていただいてその輪を広げてみんなで楽しんで地産地消を進めていただけたら大原野も元気になるかなと思う。

御菓子司津村屋さんの取組は、銀寄栗は美味しくて、すごく大粒な素晴らしい栗で、その栗のように生産者さんが高齢になられてどんどん廃れていってるところで、そこを畑違いと言われる津村屋さんから助けていただいて、農地も守れる、そして栗も守れてそのうえ耳を疑ったが、農薬を使わずに頑張っておられると。栗の無農薬で作るのは本当に難しい。

それをチャレンジしていただいてるというのは生産者の方にもとても刺激になると思う。消費者の方を巻き込まれてたくさんされているが、新規就労者の方とか若手の方、大学生とかそういった人もどんどん巻き込んでいただいて和菓子を理解していただく。私も和菓子を残していかないといけない文化だと思っている。

地産地消と食文化は切っても切り離せないテーマで、地産地消と食文化をどちらも進めていただいている津村屋さんの取組を支える消費者さん達にアピールしていただいたらよりその取組が広がるし、継続しつづけるというふうに思うので今後も消費者の方に、労力もなんですけどアピールの面でもお手伝いをいただいて食文化の方、和菓子もしっかりと残していただけたらと思う。

農家のくらし「ほくわ」さんは、私にとってはすごく身近なところで、地産地消でやってる女性の力というのがすごく大事で、女性の方が頑張っていくことをお話しになった。買いたいお弁当が無い中で買いたくなるお弁当を作りたい。それは大事な女性ならではの視点だと思う。食べ物を大切に考える、食べていただく方のことを考える、その時に女性企業が強いなと思うのが年々時給がちょっとずつ上がったというお話を教えていただいた。

それで頑張っていけるというのが女性の特徴だと思う。女性のそういった力を、初期段階にお借りして、もちろん長く続けていくためにはだんだん時給も上がって良かったと思うので、そういったご自分も変えていくということも考えながら続けていっていただきたい。

発表の中でお話していただいたテーマ、地元産の物を使うことと、あと伝統野菜を使うこと。伝統食を残すという食文化と繋がるというこの点も必ず続けていただけたら嬉しいと思う。

地産地消給食等メニューコンテストの皆さんにつきまして、相生市学校給食会さんの取組は、給食を作るというところは専門ではないが、地産地消の学校給食ということで、いろいろお世話になりながら研究しているところで、地産地消という活動の中で学校給食が、すごく大事な、消費者と生産者が繋がるということだと思う。

子供を巻き込むと親御さんが変わってくる。これがなかなか研究しずらくてデータとかが出てこないが、確実に変わってくると思う。あるお母さんの立場の方から聞いたお話では、「学校給食で出してる物だったら安心だって」いうようなお話をされていた。栄養士の間で聞いた調理とレシピを行ったとお聞きしたが、意識していないけど、栄養士の先生方同士の交流がすごくあるとお聞きする。

その栄養士の先生方の交流の中でそのメニューの広がりがあるというお話をお聞きしているとすごく羨ましいなと思うし、これからもそういった交流という活動は皆さんにしていただきたいなと思う。それと報告の中になかったが、使っておられる食材のデータをいただいて菜種油を使っておられると書いてあった。

私はそこに注目しておりまして、油は国産がほとんどない。菜種油も国産のものがなかったりしているけれども、唯一、菜種油は国産でできる食材だと思う。その菜種油を使われるというところに私は感激しておりまして、ぜひ菜種油の良さを子供さん達に伝えていっていただきたいと思っている。

最後に人気がなかったのは外国メニューのお話があるけれども、これは食育の成果だというようにお聞きした。食育で和食、出汁の味を大事にして、野菜の味を大事にして子供たちにしてあげたからこそ、外国の味は受け入れられなかったと思った。でもチャレンジ精神は大事なので頑張っていただきたい。

稲美町の学校給食運営委員会さんは、町名の漢字の通りお米が美味しいところで稲美町のブランド米、万葉の香で、その万葉の香を使われてるという贅沢な高級食だと思った。子供の時から美味しいお米を食べることはすごく大事だと思う。

私たちの小さい頃はほとんどパンで小学校5年の時に初めてお米を食べているけれどその米がなんと古米。いうなれば処理をするような古米を学校給食で使われて、それでお米って臭いなと初めて知った。いつまでもそういうような経験が残る。

小さい時に美味しいお米を食べるとすごく大事なことだなと思うのでひきつづき美味しいお米を食べさせてあげたいと思う。美味しいお米はどうしても高くなると言われるけれど、ここは税理士さんに頑張っていただいて使っていただきたいと思う。兵庫県さんが今回二組ということで、15日、毎月兵庫県では兵庫の日と決められている。

これまでにいろんな表彰事業で兵庫県の学区の皆さんはそういう形で兵庫県産のものを使われて、兵庫県は北から南まで海もあって山もあってという中で本当に食材が豊富にある。

単品の特産というよりは多品種のものが利用できるということでふんだんに学校給食に活かしていただけてるということで、これからも兵庫県でいろんな食材がとれることを豊かなことを子供さん達に伝えて兵庫県大好きっ子を育てていただきたいと思っている。

大和郡山市学校給食さんは、大和野菜をたくさん使われており筒井れんこん、他の学校給食の時も大和丸ナス、大和野菜、トマト、ブランド品を使っていると最初にメニュー見せていただいた時の正直な感想でした。これは高いと思ったけれども食材費がちょっと高めで高級食だなと思った。でも子供たちすごく幸せだなと思う。

奈良県全体で、大和野菜というブランドを作っていく中で子供の頃からその名前に親しんでいるということが将来食べてもらえるお父さん母さんになっていくと思うのでブランドと一緒に学校給食で応援してくださるというのは地産地消のひとつのあるべき姿なのかなと思う。

大和野菜ではないが吉野葛とか、地域の特産品をたくさん意識して使っていただいているというところが大和郡山市の学校給食さんの特徴かなと思った。もみじ型のかまぼこが入ってるだけで華やかだなーとか、彩りだったり目に美しいと。あと吉野葛のおうどんとかすごくつるんと喉ごしが良い、食感がすごくいい食材なので学校給食でも五感に訴える学校給食というのが素敵だなと思った。

これからもそういったことを意識しながら子供さんたちに伝統というものを伝えていっていただきたいと思っている。日本で最初に始まったことがいっぱいあるところなのでそれを子供たちに伝えていっていただきたいと思っている。

和歌山県のきのかわ支援学校さんの取組は、子供さん達がお野菜に触れて皮をむいたり、実をとったりといったこの活動が将来の調理を作っていくものと思った。調理しているところが見えるというのはやはり良い環境だなと思った。

五感で子供さん達がいろんなことを感じるというのが将来の大人になる意思、礎を作るということになると思うので学校給食で五感を学校給食でこれからも心がけていただけたら嬉しいなと思っている。

そして和歌山県の特産品である梅干しだったり黒米のような伝統的な食材といったものを使っている。また、和歌山県の魚ホキが使われている、あんまり市場にでないお魚であるが、子供さん達には残ると思っている。そういった独自の食材を使われて子供さん達の五感に訴える給食を提供されてるというのは素晴らしいなと思った。

学校給食での総括が、皆さんのお話をお伺いした30種類の品目を使っていくのがひとつのステップかと思っている。次に上を目指すところでもう少し地産率も上がっていくのではないか。30種類を確保するのにもJAさんと協力したり、生産者さんと協力したりと、すごく大変だったと思うけれどそれを皆さんのお仲間と一緒にぜひその枠を広げていっていただけたら、さらに地産地消が広がると思う。

学校給食における地産地消の食育的な役割というのが大事なのでますます皆様にも頑張っていただいて、皆様の活動をお仲間の栄養士の方にも広げて、そして順番にこのコンテストに応募していただけたらどんどんメニューも広がり、みんなで頑張りながら、輪を広げていただけたら嬉しいなと思う。

全体としては、地産地消ということが本当にいわれるけれども使う方のためにもなるし、作っている生産者の方のためにもなる、みんなのためになる。国民のため、みんなのためになるというようなことだと思う。基礎がないとこれからいろんなことができない。今を外国に紹介していくという話があったけれど、日本の農業界にもそういった状況がくる。

その中で地産地消という地元産の食文化がないと外国の人ともわかりあえないし、外国の人を迎え入れることができない。基礎をここで作りつつ、いろんな動きは世界と繋がっていくので、まずは基礎固めの地産地消をこれからも皆さんと共に頑張っていきたいと思う。

 

お問合せ先

消費・安全部消費生活課
担当者:食育班
ダイヤルイン:075-414-9771
FAX番号:075-417-2149