三木市吉川町で石田ぶどう園をされている、石田英也さん(39歳)にお話を伺いました。
農業を始めたのは、祖父が昭和60年に国のパイロット事業で始めたぶどう園を大学卒業前に手伝った事をきっかけにぶどう園の経営に将来性を感じ、平成14年に大学卒業と同時に就農しました。 平成21年には、父から経営移譲を受け自宅前に20aのビニールハウスを建設し、当時開発されたばかりのシャインマスカットを地域で初めて栽培し、現在消費者に人気の主力品種になりました。 現在は妻と2人で、ビニールハウス2棟、一部被覆2圃場、北のぶどう園と合わせ1haの圃場でシャインマスカット、ピオーネ等10種類のブドウを栽培し、山田錦の館のほか、直売所をメインに自宅直売所でも販売し年間約4万房を出荷販売しています。 栽培では「根域制限栽培」(ブドウの樹を大きなプランターで地面から切り離した状態で栽培する方法)を取り入れ植付けから実が採れる期間が短縮し、収量も多くなりました。 経営を始めてから面積を倍以上に拡大しましたが、今後、産地を守るためには、さらなる規模拡大と法人化をして従 業員の常時雇用が必要だと考えています。 就農時に比べ、近年同年代のブドウ生産者も少しずつ増えてきたので地元での横の繋がりが増え、互いに刺激しあいながら、日々向上心を持って取り組んでいます。 地区内のブドウ生産者も高齢化が進んでおり、今後若い力で「よかわぶどう」のブランドを守っていきたいです。
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