平成30年5月に丹波篠山市で認定新規就農者となった「どろんこやさい」代表の大坂宇津実さんにお話を伺いました。
農業との出会いは、神戸大学在学中のことでした。農家ボランティア等で交流を行っていた篠山市(当時)西紀南地区で、地域密着型サークル「にしき恋」を立ち上げました。地域との交流を深める中で、都会にはない「丹波篠山」の魅力に惹かれ、農業に強い関心を持ったことから、ドイツのぶどう農家にファームステイもしました。
ステイした農家では、ぶどうの栽培から加工・出荷を体験しただけでなく、レストランやウエディングといった6次産業化など様々な農業を展開していることを目の当たりにし、農業のあらゆる方面への可能性を認識したのです。その後、大学院に進みましたが中退して、2017年2月に就農のために篠山市への移住を決意しました。
就農当初は、60aの農地を借り、特産の丹波黒大豆(枝豆)を試行錯誤を重ねながら栽培に取組みました。3年目が経過した頃から将来のことを考え、面積を増やしながら本格的に栽培を始め、現在では、2.6haの栽培面積になりました。 さらに今年度中には、法人化に向けて事業計画を策定し、あわせて、丹波黒大豆を加工した6次産業化の商品開発を進め、更なる経営の規模拡大等を進めていくこととしています。
また、丹波篠山地域には、一緒に農業に取り組むメンバーや農業以外の分野で活動するする同世代のメンバーがおり、コミュニティを通じて人の繋がりを広げています。 今後も大好きな丹波篠山で、地域の様々な取組に参加し、多方面でサポートすることで交流を深め、楽しく活動ができたらいいなと考えています。
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