多可町でいちごを栽培している「箸荷(はせがい)いちご園」代表の吉川知弘さんにお話を伺いました。
-就農したきっかけは-
サラリーマンで営業に携わった後、多可町農林業公社で働いていましたが、2019年の解散に伴い、ハウスを個人で引き継ぎました。 公社時代のいちご栽培の責任者としての経験を活かし、自分で生産したものを自分で販売することに魅力を感じたのが就農したきっかけです。 現在は、6棟のハウスで、章姫、紅ほっぺを中心に7品種を栽培し、いちご狩り(1~6月末頃まで)とハウス横の直売所、ふれすこ西脇店、北はりま旬菜館等で販売をしています。
-栽培方法などに特徴はありますか?-
現在は高設溶液栽培で栽培容器の違う2つのやり方で栽培しています。 多くの品種を栽培していることから、いちご狩りでは、品種・栽培方法の違う食べ比べができ、自分に合ったいちごを食べることができます。
-仕事をする上でやり甲斐を感じることは-
苗作りから一人でしており代わりがいないため、夏の暑さや病気への対策には細心の注意を払う必要があるなど苦労も多くあります。そうした中で、いちご狩りに来てくれた人と久しぶりにお話をした時に、「ここのいちごが一番おいしい」と笑顔で言ってもらえた時は大変嬉しく思います。
-今後の目標や挑戦したいことは-
いちごが不足してしまう時期もあるので、収量を増やしていきたいと思います。 この施設の活用方法として、いちご栽培に興味をもっている若い生産者には研修施設として、また、多可町内の木材等を活用した遊具等を設置し、長く滞在していただけるような施設にしていけたらと考えています。
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