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近畿農政局

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伯母子岳(おばこだけ)の渓流で「沢ワサビ」の生産~野迫川村林業研究会~


野迫川村は、奈良県南西部に位置し、1,000メートル級の山々に囲まれた地域で、伯母子岳から流れる渓流を利用した「沢ワサビ」の生産が行われています。

野迫川村林業研究会は、高齢化と後継者難により休耕田が増加した生産地の再形成と地域の活性化を目標に、「野迫川村沢ワサビを守る会」を平成16年に結成しました。現在、生産者3名と研究会が約30aのワサビ田で生産を行っています。

研究会では、都市住民との交流を目的にワサビオーナー制度を導入し、県内外から約30名のオーナーが参加し取組を行っています。研究会事務局の地造泰正氏は、「オーナー制を通して野迫川村を知っていただき、広く情報発信を行っていきたい」と今後の抱負を語られました。

(取材:令和2年6月)

ワサビ田

ワサビ田

水温が14度以上にならない渓流を利用して、石積みで棚田を組み、川砂を敷き詰めてワサビ田を造成します。
(画像提供:野迫川村森林組合)

ワサビの花

ワサビの花

ワサビは根茎の他に、葉や茎、花も食べることができます。
若葉の間に咲く白く小さなワサビの花は4月頃に開花し、収穫して天ぷらにしたり加工品として利用します。
(画像提供:野迫川村森林組合)

収穫された沢ワサビ

収穫された沢ワサビ

沢ワサビは、収穫までに2年ほどかかり、植え付けを行って3年目の春頃から収穫が開始されます。
(画像提供:野迫川村森林組合)

収穫体験

ワサビオーナーによる収穫体験

オーナーは1口でワサビ10株を収穫することができます。
毎年、「花摘み会」「ワサビ収穫祭」を開催して活動を行っています。
(画像提供:野迫川村森林組合)

ワサビ加工品

ワサビ加工食品の販売

現在、ワサビの茎や花芽を使った「わさびの三杯漬」を沢ワサビ生産組合と共同で製造し、特産品として、野迫川村総合案内所や旅館等で販売しています。
(画像提供:いなか食堂別所)




【お問合せ先】
   〇野迫川村林業研究会(野迫川村森林組合内)
      奈良県吉野郡野迫川村大字北股36
      電話:0747-37-2002

   〇野迫川村産業課
      奈良県吉野郡野迫川村大字北股84番地
      電話:0747-37-2101(代表)

お問合せ先

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      電話:0742-32-1870
      FAX:0742-36-2985