循環型農業にスマート農業技術を加えて収益向上を研究~特定非営利活動法人ハンサムガーデン~
特定非営利活動法人ハンサムガーデンは、奈良県の高原地域にある宇陀市で自然由来の肥料を使用した循環型農業で非結球レタスを栽培しています。
土壌や気象のデータ等を活用するスマート農業技術を取り入れ、低コストで利益の出る農業の研究に取り組んでいます。
(取材・撮影:令和2年11月)

栽培圃場の様子
標高400mの冷涼な高原地域で生育するサニーレタスや他の非結球レタス
早朝5時から収穫作業を行う法人代表(左)と農場長

循環型農業の取組
苗床に使うため、米の籾殻を燻炭にします
燻炭・・・籾殻を低温(400℃以下)でいぶし炭化させたもの

循環型農業の土づくり
米ぬかと燻炭を混ぜ合わせ、発酵熱を活用して苗床を作ります
役目を終えた苗床は春にボカシ肥料として利用します
ボカシ肥料・・・油かすや米ぬかなど有機肥料に、土や籾殻などを混ぜて発酵させて作る肥料

先端技術の活用
圃場の降雨量や日照などのデータを集め、畑の灌水計画を立てます
他に、スマートフォンアプリの「栽培野帳」を使い、畑の場所、品種、種まき日時などを管理します

先端技術の活用
土壌の水分や温度の計測、栽培状況を撮影し、圃場の環境を把握します

出荷を待つレタス
販売先の注文に応じて、選別出荷します

今後の展望
「気象状況から消費動向を予測した効率的な生産販売で、さらにコストを削減し、利益を追求する手法を確立して若い世代に継承したい」と語る法人代表
【内容に関する問い合せ先】
特定非営利活動法人ハンサムガーデン
代表理事 窪 一 (くぼ はじめ)
<宇陀農場事務所>
〒633-0235 奈良県宇陀市榛原比布1312-2
TEL 090-8192-4900(受付時間 平日 : 午前9時~午後5時)
お問合せ先
奈良県拠点電話:0742-32-1870
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