「らくらく農法」で柿の葉ビジネス~旭ヶ丘農業生産販売協同組合~
下市町栃原地区は古くからの柿産地です。近年、柿農家の高齢化が進み急傾斜地での作業が困難になってきたことから、「今よりも10年長く現役で働けること」を目標に、馴染み深い柿畑を利用して重い果実ではなく軽い葉を生産する「らくらく農法」に取り組んでいます。
農事組合法人 旭ヶ丘農業生産販売協同組合は、柿葉生産の拠点として組織され、現在11名の組合員が約10haの園地で柿葉を生産しています。収穫した柿葉は、「柿の葉すし」用の葉として年間約50万枚を出荷しています。
「柿産地として果実を生産する担い手を確保しながら、高齢者も楽に楽しく農業ができるよう柿葉の生産拡大と新たな需要を目指して今後も取組を進めていきたい」と代表理事組合長の清水益成氏は抱負を語られました。
(撮影・取材:令和3年8月)
農業は楽に楽しくをモットーに
「農業を続けるには楽で楽しいのが一番、国産柿葉の利用を更に増やしていきたい」と語る清水代表理事組合長
奈良の郷土料理「柿の葉すし」
薄く切った塩鯖を酢飯に添えて、柿の葉で包んだ「柿の葉すし」は、奈良県で古くから親しまれてきた郷土料理です
柿の葉すし用の柿葉
柿の葉すし用の柿葉には、渋柿(平核無、刀根早生など)の葉が使われています
柿葉用の剪定方法など効率的な栽培方法が行われています
規格にあった柿葉は2割
柿の葉すし用の柿葉は規格があり、出荷できるのは2割程度です
柿葉の収穫作業1
柿葉の収穫は早朝5時頃から始まり、午前中に出荷されます出荷期間は6月から8月で、7月下旬が最盛期です
柿葉の収穫作業2
柿葉は50枚で1束にします
紅葉した柿葉
秋にはきれいに紅葉した柿葉も出荷されます
(画像提供:旭ヶ丘農業生産販売協同組合)
誰もが働きやすい農業を目指して
無理なく誰もが働きやすい農業を広げていきたいという思いで、障がいのある方々の地域生活を支援する「NPO法人どろんこ畑」と連携し、楽しく働きやすい作業環境づくりにも取り組んでおられます
(写真左から、
NPO法人どろんこ畑菊井新昭理事長
旭ヶ丘農業生産販売協同組合 清水益成組合長
旭ヶ丘農業生産販売協同組合 堀 光博副組合長)
この取組に関する問い合わせ先
農業生産法人旭ヶ丘農業生産販売協同組合
電話0747-52-3047
お問合せ先
奈良県拠点電話:0742-32-1870
FAX:0742-36-2985