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近畿農政局

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【祝「伊吹そば」のGI登録!!米原市伊吹地区での取組 その2】
伊吹の地を「息吹く」農場に!(集落営農・特徴的な地域の取組)
-農事組合法人 ブレスファーム伊吹(米原市)-

「伊吹そば」は伊吹山中腹で栽培されてきた在来のそばで、令和元年9月に滋賀県で2例目となる地理的表示保護制度(GI)に登録されました。伊吹そばの特徴は、一般的なそばに比べて小粒で甘皮(種皮)の部分が多いことで、粉や麺に加工した場合、甘皮に由来する緑の色調や香りが強く出ます。また、うま味と甘みは他の優良品種と比べても遜色なく、製粉業者やそば店から高く評価されています。
米原市の伊吹集落はその名のとおり伊吹山の麓にあり、農事組合法人ブレスファーム伊吹(以下、ブレスファーム)による集落営農が行われています。地域作物である伊吹そばの栽培が盛んで、伊吹そばを活かした様々な取組により、地域の活性化に繋がることが期待されます!

役員のみなさん
ブレスファーム役員の伊富貴 務さん(右)、伊夫伎 博夫さん(中央)、伊富貴 良市さん(左)。
皆さん「いぶき」さんですが、伊吹集落には何と7種類ものいぶき姓があるそうです!

伊吹で「息吹く」農場をめざす! 

伊吹地域の高齢化率は、現在40%。高齢化の進む中、農業により集落の農地を守り、十分な所得を得る方法を模索し続けてきました。
そして現在、水稲・大麦・そばを中心に栽培し、地域の特産である伊吹そばを活かした6次産業化、という営農スタイルに辿り着きました。
「ブレスファーム」の名前には、農業により伊吹の地を活気づけたい、そんな思いが込められています。

 

袋入りと箱入りのいぶきそば
袋入りの2人前(左)と、箱入りの6人前(右)。近隣の道の駅やインターネット等で販売中。伊吹そば特有の色や香りをお楽しみ下さい。

伊吹そばが、経営の核に!

ブレスファームの前身組織は平成7年に設立されました。設立当初は伊吹そばを生産していませんでしたが、平成13年に試行を始め、翌14年から本格的に生産を始めました。 

その後、徐々に伊吹そばの栽培面積を増やし、粉や麺に加工して販売を行う6次産業化を積極的に行ってきました。

 

そばの里伊吹の完成イメージを持った役員のみなさん
店舗の完成イメージを手に。

6次産業化の次の手、そして追い風が! 

伊吹そばを利用した6次産業化の次の手として考えたのは、「そば店」です。ブレスファームが栽培したそばや野菜を使うのはもちろん、従業員もなるべく近隣集落の方にお願いをすることとしています。

そんな地域の店作りに取り組んでいる令和元年9月、伊吹そばがGIに登録され、伊吹そばに対する注目が高まることとなりました!

 

建設中のそばの里伊吹
建築中の店舗。後ろにそびえるのは伊吹山です。伊吹の雄大な自然を身近に感じながら、伊吹そばが楽しめます。

そばの里伊吹
店名は「蕎麦の里 伊吹」。今年の春のオープンが待ち遠しいですね。

店は集落内に建てること、それが大事!

ブレスファームのそば店は、ブレスファーム事務所の横にて建設中です。少し離れれば交通量の多い、立地条件の良い場所はありますが、あえてこの場所としました。集落内に建てることにより、人を呼び込むことが、地域の活性化に繋がると考えたからです。

そば店がオープンする今年の春には、伊吹集落が多くの人で賑わっていることでしょう!

伊吹のキャラクターいぶっきぃ 農事組合法人 ブレスファーム伊吹:http://www.zb.ztv.ne.jp/breath-farm/home.html

 

お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261