『滋賀県生まれ、滋賀県育ち』にこだわり 日々コツコツと牛さんに『愛情』を込めて育てています(畜産)
鈴木さんご一家
放牧による運動と良好な環境で、元気な子牛を産みます
八日市高校の美術部員によって牛舎の壁に「農業王国大中」と「近江牛」の大きな文字と大中の特産品のイラストが描かれました。
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鈴木睦雄さん・文規さん -株式会社鈴木牧場-(近江八幡市大中町)
概要 父睦雄さんが先代から引継ぎ牧場経営を始めて約45年、現在は、3月末に新築された牛舎を含め、8つの牛舎で雌牛や去勢牛など約400頭を肥育している。息子文規さんも、高校卒業後、家業を継ぐため畜産経営の専門学校で学んだ後、2年間、県内の大規模な牧場で修行をし、約10年前から経営に携わっている。 滋賀県内では珍しく、種付け、出産、肥育までの一貫経営を手掛ており、休みはほとんどない中、分娩があると昼夜をとわない。そのため、奥様達も一緒に各自役割分担をし、家族総出で牛を育てている。
現在の取組 牛が過ごしやすい環境づくりに特に力を入れている。牛舎には大型の扇風機を導入し暑さ対策をしたり、牛の足腰が強くなったりストレス発散にもなる「放牧」をしている。手間と時間はかかるが、そのことで肉質が良くなり、販売店を通じ、消費者の方から「鈴木さんとこのお肉は美味しい!」という声をいただけることは大変嬉しく、仕事をする上での励みになっている。 7年前に会社組織にしてからは、家族経営であっても、定期的に決算報告会を行うなどをして、会社としての信頼を得るよう努めている。
今後の目標 “地元「大中」を盛り上げ、「近江牛」のさらなる増産をめざす” 文規さんは近江牛の若手生産者のグループ『近江大中肉牛研究会ウシラボ』に加入し、肥育技術の向上に取り組む一方で、お互いに情報交換をして悩みを共有したり、近江牛のブランド力を上げるために活動している。 牧草も地元産にこだわっていきたいと思っているが、大変労力がかかってしまうのが悩みでもある。幸い、大中地区には水田も多くあり、今後畜産クラスター事業を活用するなどし、耕種農家とも協力しながら、近江牛のさらなる増産、安定的な供給ができるように頑張っていきたい。大中の湖干拓地は、一昨年に入植50周年を迎え、「農業王国大中」として知名度は高くなってきている。『滋賀県生まれ、滋賀県育ち』にこだわり、日々コツコツと近江牛を愛情を込めて育てることで、地元大中を盛り上げていければ!と考えている。
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お問合せ先
近畿農政局滋賀県拠点地方参事官室代表:077-522-4261