西垣俊秀さん
スピードスプレーヤー
出荷前の富有柿(甘柿)
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集約化・効率化で安定経営を目指す (かつらぎ町星山 西垣 俊秀さん)
農業経営の概要
家族経営で、柿200a(渋柿150a、甘柿50a)、みかんを中心に柑橘20a、うめ20aなどを栽培しています。 柿の園地は作業道を整備し、自走式スピードスプレーヤー1)を導入することにより、農薬散布の効率化と機械化に努めています。
課題
山間地である当地域も例に漏れず、イノシシ、シカなどの獣害に悩まされています。 周辺の農地は補助金を活用しわな、ワイヤーメッシュの柵を設置しています。
将来に向けて
園地を借入し、規模拡大を図ってきました。今後はこの規模を維持したまま、遠隔地の借入地を近隣に借り換えるなどして集約したり、脱渋2)作業が必要な渋柿から甘柿に改植するなど効率化を図り、経営の改善・発展を考えています。
和歌山県拠点から一言
西垣さんは地域の農業士連絡協議会の会長や認定農業者協議会の会長などを歴任され、地域のキーパーソンとして活躍されています。 また、息子さんがおられ、「まだ、どうするのか分からないが」と前置きしつつも「将来、就農の意向があれば規模を拡大していくことも考えている。」とお話し下さいました。
注:1) スピードスプレーヤーとは、果樹園において薬剤散布 に用いられる走行式の噴霧機のことをいう。ノズルで薬 剤を噴霧し、本体後方の送風機で拡散させる。トラクタ ーなどで牽引するものと、自走式のものとがある。
2 )脱渋とは、渋柿の渋を炭酸ガス、アルコールなどを用 いて不溶化し、渋味をなくすことをいう。
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お問合せ先
和歌山県拠点
電話:073-436-3831
FAX:073-436-0914