寺田健治さん、いぐさほ場にて
いぐさの育苗箱、昨年は500枚作成
畳表自動織機
製造されていく畳表
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和歌山県産「いぐさ」畳の ブランド化を目指して (白浜町 寺田健治さん)
<農業経営の概要>
白浜町内の畳店が、国産いぐさの生産量が年々減少していく危機感から取り組んだ、和歌山県産いぐさ作り(和歌山県の助成事業による)に平成27年から参加しました。 翌年には、技術習得のため熊本県のいぐさ農家に住み込み、作業を手伝いながら、基礎から徹底的に教えてもらいました。 29年から本格的に収穫をはじめ、30年は約80aで栽培しています。 農地はすべて借地、労働力は私1人で、苗の株分け作業時(9月)にパートを雇用しています。 年明けから畳表を初めて織りはじめました。
<農業経営の課題>
いぐさの植え付けは11月から行います。 植え付け前に代かきをし、植え付け後は適度にたん水する必要があるため、冬場でも用水確保が必要となりますが、良いほ場はなかなか借りられません。 また、指導してくれる農家が県内はもとより近畿にもいないので大変です。 昨年、熊本の師匠がはるばる見に来てくれたときは感動しました。
<和歌山県拠点から>
いぐさは株で増やすため、今年の作業と同時に来年植える苗の管理も行っており、また、畳表の製造もあるため冬場でもお忙しそうです。 寺田さんは、求職中にたまたま畳店の社長から声をかけられ、いぐさ栽培を始められたそうですが、いぐさ栽培から畳表づくりまで地道に取り組むその姿は、地域でも認められています。また、来年はさらに作付けを増やすとのことで、和歌山県産いぐさで作られた畳が店頭に並べられる日も近そうです。
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