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九州農政局

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松﨑秀利氏・松﨑弘子氏(長崎県北松浦郡小値賀町・おぢかちょう)

放牧や生産技術で離島のハンディキャップを克服した、高収益和牛繁殖経営

地域の概要

小値賀島は、長崎県佐世保市から約60km離れた五島列島北部に位置する離島です。佐世保港から島への船は1日5便、所要時間はフェリ-で3時間を要します。
同島は、火山の噴火によって形成され、土壌は玄武岩が風化した粘土質の赤土となっています。
しかしながら、地形は比較的平坦で、急峻ではない適度な起伏があり、放牧に適しています。町の主要農業部門は肉用牛で、町の農業産出額の3分の2を占める基幹産業となっています。
松﨑氏

受賞者の取組の経過と経営の現況

松﨑秀利氏は、父親から20頭の繁殖牛を譲り受けた後、自家産牛の保留を中心に、外部から優秀な血統牛を導入。育種改良を図りながら着実に規模拡大を行い、現在の頭数は74頭となっています。
同氏は合わせて、耕作放棄地や遊休農地の再生に取り組み、放牧及び飼料畑面積を当初の約2倍にまで拡大しました。
松﨑氏
松﨑秀利氏・弘子氏ご夫妻

受賞者の特色

(1)施設投資を抑え放牧活用と自給飼料の増産による省力・低コスト経営
松﨑氏が保有する施設は、30頭が収容できる牛舎と堆肥舎のみ。
青空スタンチョン(放牧場に設置した連続スタンチョン)と8つの牧区を綿密に活用しながら周年放牧に近い形態で管理し、足腰の強い健康な牛を作っています。また、自給飼料の増産を図ることにより、成牛の粗飼料自給率100%を達成し、省力・低コスト生産を実現しています。
松﨑氏
青空スタンチョンと放牧牛


(2)優れた飼養管理技術や育種改良に裏付けされた高収益経営
分娩間隔は365日(全国平均400日・令和2年現在)と、全国でもトップレベル。また、分娩時の事故についても、監視カメラとスマホとを連動させたきめ細やかな監視により、平成28年以降ゼロを維持しています。さらに、育種改良に積極的に取り組み、全国和牛共進会の優等賞受賞牛、県種雄牛の指定交配選抜牛を生産するなど、能力の高い繁殖牛群を作出しています。
松﨑氏
監視カメラのスマホ映像


(3)女性の活躍
松﨑弘子氏は、子牛管理全般を担当するとともに、繁殖牛を適切に管理し、事故の少ない経営を行っています。さらに、市場平均を上回る販売成績に貢献するとともに、研修生への技術指導や生活支援など、経営で大きな役割を果たしています。
これらの活動が高く評価され、令和2年度農林水産祭の肉用牛繁殖部門において、天皇杯を受賞しました。
松﨑氏
作業中の弘子氏(ほ乳・検温)

今後の抱負

夫妻の元で2年間研修した1名は、技術を継承し、島内で新規就農を果たしています。
また、「分娩監視カメラ」と「青空スタンチョン」等の技術は、島内の農家に取り入れられ普及しています。
さらに、農大生や新規就農者等の研修生を継続的に受け入れるなど、今後とも、地域の担い手育成に尽力していきたいと考えています。
松﨑氏
夏場の放牧場

お問合せ先

名称:小値賀町役場産業振興課
住所:長崎県北松浦郡小値賀町笛吹郷2376-1
電話:0959-56-3111

<添付資料>
松﨑秀利氏・松﨑弘子氏(長崎県北松浦郡小値賀町)(PDF : 832KB)

お問合せ先

九州農政局 企画調整室

担当者:木之下、西田
代表:096-211-9111  (内線4117)
ダイヤルイン:096-300-6012

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