ネットワーク大津株式会社(熊本県菊池郡大津町)
農林水産大臣賞受賞 「平成29年度 全国優良経営体表彰(経営改善部門)」
平成25年6月に設立された「ネットワーク大津株式会社」は、地域の農地・農業の維持、効率的な営農活動、農村コミュニティの再構築を目的とし、12の集落営農組織(13集落)が再編・統合した広域的な集落営農法人です。500ha以上となった経営面積では、このスケールメリットを活かした営農体制を確立し、計画的・効率的な作付体系及び生産性の向上を図っており、地域全体を一つの農場とした団地化やブロックローテーションを行っています。
これらの取り組みが評価され、平成29年度全国優良経営体表彰において、農林水産大臣賞を受賞しました。
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ネットワーク大津株式会社 代表取締役 齊藤 洋征氏 |
大豆の収穫作業 (28年産 201ha) |
合理的な組織運営と省力・低コスト農業による収益確保
法人へ預けられた農地は集落・作物毎に経理することで効率化を図っていますが、構成員の営農意欲向上のため、集落毎の収益差に応じた「収入差プレミアム方式」※を導入し、利益配分を行っています。また、法人設立時に各集落から持ち込まれた多くの機械を整理統合し、機械格納庫を拠点とした集中管理により、農機具費が削減され、米生産費で熊本県平均の3割削減を達成しました。
*:「収入差プレミアム方式」とは、集落ごと・作物ごとの収入と支出(オペレータ作業料、減価償却費含む)を計算し、収入から支出を差し引いた収益当該作物の作付面積で割ったものを「ほ場管理料」として管理農家に支払う方式。
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ドローンによる水稲防除作業 | 飼料用米の収穫・SGS※製造 (28年産 19ha) |
*SGS:「ソフト・グレイン・サイレージ」とは収穫した飼料用米(籾米)を乾燥させることなく、粉砕・加水・密封してサイレージ発酵させた飼料。 嗜好性や保存性に優れ、飼料用米の利用拡大や、濃厚飼料の代替として注目されています。 |
地域の担い手の育成・支援機能
地域の若者を専任オペレーターとして積極的に雇用し、法人の中で技術的・経営的な育成を行いながら、将来、地域の担い手として起業・独立できるよう、法人の資本装備を活かした担い手の育成・支援体制を構築。地域の農業後継者の育成・支援施設としての役割を担っています。また、法人では麦踏フェスティバルなどの農業体験活動を行っています。地域の子供や保護者など農家・非農家の区別無く、農業に対する理解促進活動を実践し、地域全体で農地や集落を守る意識醸成を図っています。
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麦踏みフェスティバル | 主食用米の収穫作業 (28年産 12ha) |
イベント情報
平成29年度「全国優良経営体表彰式典」
日時:平成29年10月24日(火曜日)13時20分~
場所:高知県高知市春野町芳原2485「高知県立春野総合運動公園体育館」
「第20回全国農業担い手サミット」の全体会にて行います。
URL:https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/keiei/171004_21.html
添付資料
ネットワーク大津株式会社(PDF : 355KB)
問い合わせ先
名称:ネットワーク大津株式会社住所:熊本県菊池郡大津町陣内427
電話: 096-285-4080
FAX: 096-285-4909
URL:http://www.network-ozu.com/
お問合せ先
企画調整室
担当者:松田、木場
代表:096-211-9111(内線4117、4124)
ダイヤルイン:096-300-6012
FAX:096-211-8707