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九州農政局

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有限会社 香川畜産(宮崎県川南町)

口蹄疫のピンチをチャンスに変えて養豚産地を復興

平成22年、宮崎県で発生した口蹄疫により、県全体で牛・豚等合わせて約29万8千頭が殺処分されました。川南町にある「有限会社香川畜産」(以下、同社)は、母豚規模540頭の一貫経営を営んでいましたが、飼養する豚全頭が、殺処分の対象となりました。
しかしながら、同社ではいち早く農場の再建に取組み、口蹄疫発生以前の同水準まで復活したほか、地域の肥育農家に子豚を供給する繁殖部門を新たに設立するなど、地域の養豚復興に大きく貢献しました。
また、地域の若手後継者等に自社の高い生産技術や知識を惜しみなく伝えることで、各地域の養豚技術レベルの向上にも貢献しています。
更には、従業員とともに歩む経営を実践・継続することで、経営への参加意欲の向上と、高い経営実績を維持しています。
「有限会社 香川畜産」の全景
「有限会社 香川畜産」の全景

口蹄疫からの復興へ貢献

同社では、口蹄疫により地域に豚がいなくなり消毒が行き届いたということは、疾病がなくなった状態ということとして、「ピンチをチャンスに」と前向きに捉え、特定疾病清浄化の養豚産地を目指して、同社を中心に地域の養豚生産者が一体となって「西都児湯新生養豚プロジェクト協議会」を設立して、地域養豚の復興を図りました。
また、自社の経営を口蹄疫以前の母豚規模540頭まで再興するとともに、地域の肥育農家へ清浄な肥育もと豚を供給するため、繁殖農場を新たに建設しました。
現在では、当該繁殖農場で母豚規模780頭まで拡大し、年間1万8,500頭の子豚を供給しています。
口蹄疫で殺処分した豚の慰霊碑
口蹄疫で殺処分した豚の慰霊碑

経営管理・生産技術の高度化と福利厚生の充実

同社では、一貫農場、繁殖農場とも小部屋方式で一週間ごとにオールイン・オールアウトを行い、衛生管理対策を徹底しています。
これらの取組みにより、種雌豚1頭当たり年間分娩頭数32.2頭(全国24.2頭)、肥育豚出荷頭数は27.4頭(全国22.0頭)、更に、飼料要求率も肥育豚で2.7kg(全国2.9kg)と極めて高い水準を維持しており、全国トップクラスの成績と評価されています。
また、従業員の福利厚生の充実にも取組んでおり、厚生年金、社会保険、退職金共済への加入や、週休2日制、リフレッシュ休暇の導入、独身寮や研修施設の建設を行い、働きやすい職場環境の整備を図っています。更に、同社では女性を6名雇用するなど、女性の社会進出にも力を入れています。
従業員のみなさん
従業員のみなさん

平成29年度農林水産祭 畜産部門において天皇杯を受賞

これらの取組みが評価され、平成28年度全国優良畜産経営管理技術発表会で農林水産大臣賞を受賞するとともに、平成29年度農林水産祭 畜産部門において天皇杯を受賞されました。
平成29年11月23日(木曜日)に表彰式典が開催されます。
詳しくは、農林水産省ホームページをご覧下さい。
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/bunsyo/171018.html

添付資料

有限会社 香川畜産(PDF : 358KB)

問い合わせ先

名称:有限会社 香川畜産
住所:宮崎県児湯郡川南町大字川南16440-3
電話: 0983-27-7707

お問合せ先

企画調整室
担当者:松田、木場
代表:096-211-9111(内線4117、4124)
ダイヤルイン:096-300-6012
FAX:096-211-8707

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