「阿蘇援農コミュニティープロジェクト」(熊本県熊本市)
震災を乗り越え、農作業支援活動を継続し地域を元気に!
阿蘇援農コミュニティープロジェクト(以下、同プロジェクト)は、東海大学チャレンジセンター*の活動の一環として、農学部の学生が中心となって立ち上げたプロジェクトで、地域農業の現状・実態を学びながら、地域活性化に貢献していくことを目的に平成20年に結成。メンバー約10名で活動が始まりました。同プロジェクトは、阿蘇地域を中心に人手不足に悩む農家を訪問し、野菜などの定植作業や収穫、田植え、除草など日常的な農作業を支援。援農を通して農業の知識や技術の習得とともに、農家との交流を図っています。
また、熊本地震により、農学部の拠点が南阿蘇村から熊本市へ移り、阿蘇方面への移動が不便になりましたが、同プロジェクトを継続していくことで、農家に労力と元気を与えています。
イチゴハウスで管理作業を手伝う プロジェクトメンバー |
たまねぎの収穫作業を手伝う プロジェクトメンバー |
ブドウ農家で管理作業を手伝う プロジェクトメンバー |
*東海大学チャレンジセンター:東海大学では、「自ら考える力・集い力・挑み力・成し遂げ力」を体得し、社会的実践力を培う場として平成18年に「チャレンジセンター」を設置。学生が主体となって立案するプロジェクトやチャレンジセンターが提案する活動テーマに賛同した学生が集まって、多彩な活動を展開しています。
震災後もプロジェクトを継続、復興に貢献!
平成28年に発生した熊本地震により、同プロジェクトの活動が一時中断し、存続も危うくなりましたが、メンバーの「活動を継続したい」という強い思いから支援活動を再開。再開後は、これまでの活動に加えて、倒壊したビニールハウスを建て直す復旧作業にも積極的に取り組んでいます。こうした取組みは、被災して農業をやめることを考えていた生産者に営農再開に向けての気運を醸成するとともに、被災地域の復興に大きく貢献しています。
特別授業を通して阿蘇地域の農業の将来を考える
本年2月、同プロジェクトメンバーの4名が講師となり、阿蘇中央高校において特別授業を行いました。これは、同じ阿蘇地域を拠点とする同プロジェクトと高校生の交流を深めるために同高校が企画したもので、農業食品科の生徒約40名を対象に、同プロジェクトの活動内容やそれにかける思いを紹介。続いて「熊本地震と東海大学農学部のその後、阿蘇の復興への思い」と題して4名のメンバーがそれぞれ講演を行いました。
今回の特別授業を通して、復旧・復興には若い人の力が必要と思いが一致。今後も交流を継続し、一緒に活動することで阿蘇地域の農業を益々元気にして復興につなげていきたいとしています。
現在ではメンバーも120名を超え、活動の回数や期間をこれまで以上に増やし、活動の場を広げています。
プロジェクトメンバーによる特別授業の様子 | 講師を務めたプロジェクトのメンバーと 阿蘇中央高校の生徒たち |
「第6回食と農林漁業大学生アワード2017」において農林水産大臣賞を受賞
これらの取組みが評価され、「第6回食と農林漁業大学生アワード」において農林水産大臣賞を受賞されました。「食と農林漁業大学生アワード」授賞式の様子 | 東海大学熊本キャンパスで開催された受賞報告会 |
イベント情報
「阿蘇援農コミュニティープロジェクト」の今後の予定〇6月2~3日:イチゴ農家での苗の片付け作業(南阿蘇村)
〇6月9~10日:花卉農家での播種作業・梅農家での収穫作業(熊本市)
〇6月16~17日:イチゴ農家での苗床土の撤収作業(南阿蘇村)
以降、週末の援農活動および長期休暇(夏・冬・春)での援農活動 など
添付資料
「阿蘇援農コミュニティープロジェクト」(PDF : 370KB)問い合わせ先
名称:東海大学チャレンジセンター阿蘇援農コミュニティープロジェクト住所:熊本県熊本市東区渡鹿9-1-1
電話: 096-386-2628
コーディネーター 髙橋誠二(九州教学課キャリア就職担当)
プロジェクトリーダー 堀江美貴
お問合せ先
企画調整室担当者:松田、木場
代表:096-211-9111(内線4117、4124)
ダイヤルイン:096-300-6012
FAX:096-211-8707