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九州農政局

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焼畑蕎麦苦楽部(宮崎県東臼杵郡椎葉村)

伝統農法「焼畑」の継承で山村の振興を図る!

焼畑蕎麦苦楽部(以下、同苦楽部)が活動する椎葉村尾向地区は、熊本県境に位置し、標高500mから1,000mに4つの集落が点在する地域です。先人達が繋いできた豊かな森林資源と共生し、子どもから大人までが世代を越えて繋がり合い、伝統農法である焼畑農業、神楽や民謡等の伝統文化、伝統的な郷土料理等を維持継承してきた地域です。
同苦楽部では、地元消防団や青年団、世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域活性化協議会など村内外の団体と連携しながら、交流の輪を都市部や海外へと広げ、伝統農法「焼畑」の継承を通して山村の振興を図る活動を展開しています。

伝統農法「焼畑」の火入れ 「焼畑蕎麦」
伝統農法「焼畑」の火入れ                      「焼畑蕎麦」

焼畑の広がりで相互の交流が活発化!

中山間地の重要な資源である先人達の「知恵」と「守り繋いできた伝統」を大切にしていかなければならないという危機感により、平成20年に同苦楽部が設立されました。当初は苦楽部代表の想いに賛同する集落内の住民5世帯6名の男性のみでのスタートでしたが、焼畑を守り、伝統的な食等を継承する活動が村内外のファンの応援・協力に繋がり、現在は11名(サポーター2名含む)となっています。メンバーそれぞれが多様な分野の職を持ちながらも助け合いの精神で活動を行っています。
また、昭和63年から約30年にわたり焼畑体験学習を毎年行っている地元の尾向小学校や、苦楽部の理念・活動に影響を受け、新たに村内外で焼畑農業に取り組む方々とも情報交換を行い、技術指導や作業の相互支援等を行っています。
平成29年には、村内のむらおこしグループ「夢織会」や個人農家による焼畑が行われるなど、焼畑の広がりが見られるとともに相互の連携や協力、一体感が生まれてきています。

焼畑蕎麦苦楽部のPR旗 尾向小学校焼畑体験学習
焼畑蕎麦苦楽部のPR旗 尾向小学校焼畑体験学習

体験プログラムを通して村内が活性化

同苦楽部では、村内最大のイベントである「椎葉平家まつり」をはじめ、村内外の各種イベント等に積極的に参加し、焼畑で栽培される雑穀を加工したクッキー等を販売し、活動資金の確保につなげています。
商品販売や新商品開発等については、女性会員4名が中心となって行っており、ヒエ粥など雑穀を使用した伝統料理の調理方法を60才代の女性会員が若手会員に指導し、若手会員は雑穀等の新たな活用方法を検討するなど活発な活動を行っています。
また、焼畑やソバ打ち等の体験プログラムを提供するため、平成22年、体験・交流施設を地区内に開設されました。体験プログラムには、村内外の小学生、都市住民、海外の学生など年間300人から400人が参加しており、地区内の活性化・人材育成につながっています。

体験・交流施設 体験プログラムの提供
体験・交流施設 体験プログラムの提供

平成30年度豊かなむらづくりの全国表彰において農林水産大臣賞を受賞

これらの取組みが評価され、平成30年度豊かなむらづくりの全国表彰において農林水産大臣賞を受賞されました。

イベント情報

 ◎「平成30年度豊かなむらづくり全国表彰事業九州ブロック表彰式」及び受賞団体の業績発表、講演会
日時:平成30年11月16日(金曜日)13時00分~15時30分
場所: 熊本地方合同庁舎A棟1階共用会議室(熊本市西区春日2丁目10番1号)
URL:https://www.maff.go.jp/kyusyu/press/shinko/181018.html

◎体験・交流施設でのソバ打ち、雑穀を使った料理作りなどの体験プログラム提供
日時:随時(要問い合わせ)
場所:体験・交流施設「焼畑粒々飯々」(宮崎県東臼杵郡椎葉村不土野832)
URL:http://www.asia-documentary.com/yakihata/(民宿焼畑HP)

問い合わせ先

名称:焼畑蕎麦苦楽部  代表  椎葉 勝(民宿焼畑)
住所:宮崎県東臼杵郡椎葉村不土野843
電話:0982-67-5516

〈添付資料〉焼畑蕎麦苦楽部(PDF : 349KB)

お問合せ先

企画調整室
担当者:松田、木場
代表:096-211-9111(内線4117、4124)
ダイヤルイン:096-300-6012
FAX:096-211-8707

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