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九州農政局

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有明海の干拓

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吉野ヶ里遺跡と佐賀平野の関係 日本一の干満差のメカニズム
旺盛な造陸現象
『50年に一度は干拓』の必然性 江戸時代の干拓手法 有明海の干拓の歴史

吉野ヶ里遺跡と佐賀平野の関係 

 吉野ヶ里遺跡                吉野ヶ里遺跡    佐賀県の佐賀平野では日本最大の弥生遺跡、「吉野ヶ里遺跡」が発見されています。邪馬台国をも彷彿とさせる、古代中国の影響を色濃く残した大規模な環濠集落跡は、当時の豊かさを象徴するものでした。
   しかし、吉野ヶ里遺跡は平野の内陸部に位置しており、有明海を窓口に交易を行うにしては、海岸から遠く離れています。実際、吉野ヶ里遺跡は、現在の有明海の海岸線まで直線距離にして約20km。このことから、吉野ヶ里に大集落があった弥生時代、海岸線は、現在と比べ佐賀平野のはるか内陸部に位置していたことがわかります。
   当時の海岸線は、海抜4mの等高線、現在の国道264号線とほぼ一致しており、国道に沿った一帯ではたくさんの貝塚が見つかっています。つまり、2000年の年月をかけて、佐賀平野は沖へ沖へとその面積を広げてきたことになります。
 

日本一の干満差のメカニズム 

 干満差    有明海の平均干潮位はマイナス1.89mで、満潮位との差は5.55m。時に、干満の差は最大6mに達するといいます。もちろん、これほどの干満差は国内でも類がありません。
   この日本最大の干満差を引き起こす要因は、有明海の地形にあります。有明海は、巨大な内海の地形です。その入り口は島原半島の先端で約4kmという極端な狭窄部となっており、そこから湾奥部の佐賀県白石町住之江までの奥行きは約90kmになります。  
   この独特な地形により、有明海の固有振動(静振)周期と、潮汐周期が共振に近い状態となり、極端な干満差を発生させます。 
 

旺盛な造陸現象 

 造陸現象    九州最大の河川である筑後川は、阿蘇山の火山灰を含む山からの土砂を大量に有明海へと流します。微細な土粒子は海水のNaイオンの作用で凝縮し大きな粒子となって、満潮時には沿岸に、干潮時には沖合まで運ばれて、堆積していきます。
   この潮汐作用による堆積が自然の営みで毎日繰り返され、次第に干潟が形成されてきました。
   左の写真は、有明海の写真ですが、沖合まで7kmともいわれる、広大な干潟が広がっている様子がわかります。
   現在でも、筑後川河口付近では、1年間に約10m(干潟の上昇は7cm)の割合で、干潟が成長しているといわれています。 
 

「50年に一度は干拓」の必然性 

   有明海には、筑後川など多くの河川があり、火山灰を含む微細な土が流入し、日本一の干満差(潮汐作用)や内海であること等から、干潟が形成されるという特性があります。その特性から、「一世代に一干拓」、あるいは「50年に一干拓」と言われています。
   堤防を築くと、その前面には、潟泥の堆積作用が始まり、しだいに干潟が成長して、ゆくゆくは、干拓地内の標高より高くなり、地区内の排水に支障をきたすようになります。昔は現在のように機械で排水するといったようなことはできなかったため、後背地に住む人々にとっては、この堤防前面の干潟の成長による排水不良は大変な問題でした。そこで、新たに堤防を築き、干拓をせざるを得なくなります。
 

江戸時代の干拓手法 

現在のように大型の機械がなかった、江戸時代の干拓手法は素朴なものでした。

[江戸時代の干拓手法]
  • 干拓エリアに松の丸太を打ち込む。
  • これに粗朶[そだ]や竹を絡み付けた後、5~10年放置して干潟の成長を待つ。
  • 小潮時を見計らって土居(堤防)を築き上げる。
  • 父や長男達は土を投げ入れ、母と妹達が土居を叩いて固める。
  • 最後は潮止め。松の丸太を三段に築き、その中に土俵で盛土する。
このような工程で行われた干拓は、必然的に規模は小さくなります。5ha以下の小さな干拓が鱗状に重なって形成されていきました(下写真)。以後、干拓の規模は時代を重ねるごとに大きくなっていきますが、個人や民営による小規模干拓は明治以降も続けられます。下表は佐賀県における、時代別に造成された干拓地の面積をまとめたものですが、江戸から昭和まで毎年、実に20ha以上づつ平野を広げてきたことがわかります。 佐賀の干拓                                                                                          「佐賀の干拓」佐賀県
 

有明海の干拓の歴史 

干拓図有明海の干拓図(JPG:257KB)
 

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有明海岸保全事業所
TEL:0944-22-3961
FAX:0944-22-3974

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