更新日:27年4月1日
担当:生産部生産振興課
平成26年度米粉利用拡大セミナーの開催結果について
米粉は古くから団子や饅頭の材料として使われてきましたが、製粉技術の発達で今までよりも微細粉の米粉が開発され、パンやロールケーキなどのスイーツ、麺類など、次々と新しい商品が生み出されています。米粉は古くて新しい食材なのですが、その普及拡大はやや低迷している現状です。 |
開催日時・開催場所
平成27年2月19日(木曜日)13時30分~15時くまもと森都心プラザプラザホール
演題・講師
演題:可能性を秘めた古くて新しい米粉の本当の魅力~今話題のグルテンフリーで美しく健康に~
講師:yasming's kitchin主宰料理研究家陣田靖子氏
主催・後援
主催:九州農政局後援:九州米粉食品普及推進協議会
講演の内容
- 世界の米の種類には「ジャポニカ米」「インディカ米」「ジャパニカ米」があり、日本で作られている米は、丸い形と粘りが強い「ジャポニカ米」であり、世界で生産される米の約2割弱の量。
- 米は数種類のでんぷん分子の集まりであり、その中のアミロペクチンが約100%のものが「もち米」、アミロペクチンとアミロースが含まれているものが「うるち米」であり、品種によって含有量が違う。
- 人によっては「米アレルギー」に悩んでいる人もいて、粘りの強いアミロペクチンよりアミロース含有量の多いうるち米を食したほうがよく、ササニシキが適している。
- 現在、米アレルギー対応の高アミロース米や、腎臓病や糖尿病患者向けの機能性米が開発中。
- 米粉は湿度に弱いので、カビの発生が心配される。保存は冷蔵庫が適する。
- 米粉は小麦粉より炭水化物含量が若干多い(小麦粉15.8g、米粉17.3g)ので甘みを感じる。(砂糖少なめでよい)
- 小麦に含まれるたんぱく質の一種グルテンは、小麦アレルギーを引き起こす原因。
- グルテンにはニコチンなどのような依存性があり、脳の中枢神経へ影響を与え、禁断症状や食欲中枢を刺激して食欲を増進させる(グルテン依存症)。
- 小麦アレルギー(グルテン過敏症)は、無自覚症状も多く、肌荒れや慢性疲労、下痢や便秘、集中力や体力低下等、人によって様々な症状がおきている。
- 子供の発達障害や自閉症対策にもグルテンフリーの食事療法を取り入れ、快方に向かっているという事例がある。
講演の様子
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たくさんの皆さんに聴講していただきました |
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講演の様子 | 講師の陣田靖子氏 |
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講演後もたくさんの質問がありました | 取材も受けられていました |
お問合せ先
生産部 生産振興課担当者:流通改善係(内線4428)
TEL:096-211-9111
FAX:096-211-9745