令和2年度 農業知的財産セミナー
九州農政局では、農林水産分野における知的財産の保護や活用方法について学んでいただくためのセミナーを開催しました。セミナーの概要
日時:令和3年1月22日 13時30分~16時30分(オンライン配信)
参加申込者:45名
定員に近い申し込みをいただきました。多くのご参加ありがとうございました。
セミナーの様子
前半は、沖縄国際特許商標事務所の大久保秀人弁理士から、「農林水産業における効果的な知財の活かし方」をテーマに、知的財産の種類や活用方法について具体的な事例を交え、ご講演いただきました。地理的表示(GI)と商標を併願する場合のメリット・デメリットについて等、オンライン参加者からも具体的な質問が寄せられました。
経営・事業支援部
小林地方参事官の主催者挨拶 大久保弁理士の講演
後半は、大久保弁理士の進行で「知的財産を活用した地域ブランド戦略を考える」と題しパネルディスカッションを行いました。
JAやつしろの泉センター長から、GI登録産品「八代生姜」のこだわりの生産方法や品質の良さ、他産地との差別化を図るための知的財産の活用について、生産現場の状況をご紹介いただき、弁護士知財ネット九州・沖縄地域会の田邊弁護士とGIサポートデスクの田中アドバイザーから知的財産を活用する場合の注意点などのアドバイスをいただきながら活発な議論が交わされました。
また、当課の山野課長からは、当日都合により参加できなかった「八女伝統本玉露」と「鹿児島黒牛」のGI登録生産者団体に代わり登録産品のPRのほか、行政の立場から地理的表示保護制度についての説明やGI申請に向けてのアドバイスがありました。
大久保 秀人 氏 泉 俊行 氏 田邊 俊 氏 田中 美智子 氏 山野 英喜 氏
最後に、INPIT熊本県知財総合支援窓口の宮﨑氏から知財総合支援窓口について、GIサポートデスクの田中氏から地理的表示保護制度活用支援窓口についてそれぞれ説明いただき、弁護士知財ネット九州・沖縄地域会の田邊弁護士が主催者を代表し閉会挨拶を行いました。
INPIT知財総合支援窓口紹介 GI保護制度活用支援窓口紹介 閉会挨拶(田邊 俊 弁護士)
今回は、初のオンラインセミナーでしたが、知的財産保護による侵害対策がいかに大切であるか、また、知的財産をどのようにブランド戦略に活用すればよいのかなどについて学んでいただき、農林水産業に関わる皆さまに、農林水産分野における知的財産保護の重要性について考えていただく機会を届けることができました。
お問合せ先
経営・事業支援部 地域食品・連携課
ダイヤルイン:096-300-6350
FAX番号:096-211-9825