このページの本文へ移動

植物防疫所

メニュー
ベトナム向け輸出なし検疫実施要領

沿革
平成29年3月7日 28消安第5333号
令和3年1月12日 2消安第4283号
第1  趣旨
1  ベトナムへ輸出するなしの生果実(以下「ベトナム向け輸出なし」という。)につ
いて、ベトナム向け輸出なしの生産者、選果技術員、選果こん包施設の責任者等が実
施する園地管理、収穫、選果こん包等が関係法令に従って適切に実施されることを確
保するほか、植物防疫官が行う検疫を斉一に実施することをもって我が国からのベト
ナム向け輸出なしの円滑な輸出を確保するため、本要領を定める。
2  ベトナム向け輸出なしの検疫は、植物防疫法(昭和25年法律第151号)、植物防疫法
施行規則(昭和25年農林省令第73号。以下「規則」という。)及び輸出植物検疫規程
(昭和25年8月4日農林省告示第231号)に定めるもののほか、この要領により実施す
るものとする。なお、栽培地検査実施細則(昭和32年4月9日付け32振局第1065号振
興局長通達)は、ベトナム向け輸出なしの検疫については適用しない。
 
第2  定義
  この要領において「なし」とは、Pyrus pyrifolia をいう。
                                    
第3  補助員の設置
1  植物防疫所長(那覇植物防疫事務所長を含む。以下同じ。)は、植物防疫官による
第6の1の栽培地検査の事務を補助させるため、病害虫に関する知識を有し、かつ、
ベトナム向け輸出なしの売買に直接利害関係を有しない者を、ベトナム向け輸出なし
検査補助員(以下「補助員」という。)として、第1号様式による辞令を交付して委
嘱できるものとする。
2  補助員は、ベトナム向け輸出なしを生産する都道府県(以下単に「都道府県」とい
う。)の主務部長が推薦した者の中から委嘱するものとする。
3  植物防疫所長は、補助員を委嘱したときは、当該補助員に対し、その者が担当すべ
き地域及び事務の内容を指示するものとする。
4  補助員の担当地域を管轄する植物防疫所(那覇植物防疫事務所、支所及び出張所を
含む。以下同じ。)の植物防疫官は、当該補助員に対し、その者が担当すべき事務に
係る講習及び指導を行うものとする。
 
第4  生産園地の登録
1  ベトナム向け輸出なしの生産者(以下単に「生産者」という。)又は生産者が属す
る生産者団体等(以下単に「生産者団体等」という。)の責任者は、都道府県の指導
の下に、ベトナム向け輸出なしの栽培に際し、次の(1)から(5)までの措置が適
切に実施される園地をベトナム向け輸出なしの生産園地として申請するものとする。
(1)都道府県及び地域の農業協同組合その他の団体が定める防除指針及び防除暦(以
下「防除暦等」という。)を踏まえつつ、病害虫防除所、果樹試験場等の指導の下
に、病害虫防除が行われること。
(2)輸出対象の果実を収穫する樹木について、病害虫寄生果のほか、奇形果、傷果、
腐敗果その他病害虫が寄生しているおそれのある果実(以下「異常果実」という。)
の除去が行われること。
(3)モモシンクイガ、リンゴコシンクイ及びナシヒメシンクイ(以下「3種のシンク
イガ」という。)に対する措置として、第10の低温処理を実施しない場合は、次の
いずれかの措置が適切に行われること。
ア 交信かく乱剤の設置
(ア)モモシンクイガ及びナシヒメシンクイに対して農薬登録上の適用がある交信
かく乱剤について、ラベルに記載されている使用時期、使用方法等に従って、
当該申請に係る生産園地全体(当該園地の面積が1ヘクタール未満の場合は、
隣接する園地等を含めた1ヘクタール以上の土地の全体)に均等に設置するこ
と。
(イ)防除暦等を踏まえつつ、シンクイガ類に有効な農薬をその飛翔期間を含む栽
培期間中に少なくとも5回(おおむね月に1回)使用すること。
イ 袋かけ
袋かけは、輸出対象の果実を収穫する樹木について、結実後速やかに、収穫開
        始日の30日前まで果柄の周囲をすき間なく閉じるよう実施すること。
(4)病害虫寄生枝葉の除去、剪定及び園地面の下草管理等の適切な園地管理が行われ
ること。
(5)(1)から(4)までの措置の実施状況について、生産者により、生産園地の管
理に係る記録が作成され、少なくとも2年間保管されること。
2  生産者又は生産者団体の責任者は、1の申請に当たっては、栽培地検査申請書(規
則第12号様式)を作成の上、都道府県に提出し、都道府県は栽培地検査申請書を取り
まとめ、毎年3月31日までに当該生産園地の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫
官に提出するものとする。
なお、当該様式の備考欄には、3種のシンクイガに対して講ずる1の(3)の措置
又は第10の低温処理の内容を記載するものとする。
3  2により栽培地検査申請書の提出を受けた植物防疫官は、提出された当該栽培地検
査申請書の内容に基づき、ベトナム向け輸出なし登録生産園地一覧表(第2号様式)
により、ベトナム向け輸出なしの生産園地を登録するとともに、登録したベトナム向
け輸出なし登録生産園地を都道府県に通知するものとする。
  なお、ベトナム向け輸出なしの生産園地の登録を行った植物防疫官は、当該ベトナ
ム向け輸出なし登録生産園地一覧表を登録した年の4月から2年間保管するものとす
る。
4  3により登録されたベトナム向け輸出なしの生産園地(以下「登録生産園地」とい
う。)を管理する生産者又は生産者団体等は、登録生産園地ごとに見やすい場所にお
いて規則第24条第2項の表示(規則第13号様式。以下「標札」という。)を行うもの
とする。
植物防疫官は、第3により補助員が設置されている場合は、当該補助員に対し、当
該補助員が担当すべき登録生産園地を指示するものとする。
6  登録生産園地の病害虫防除の指導を行う都道府県は、当該登録生産園地が行う病害
虫防除が準拠している防除暦等(和文及び英文とする。以下同じ。)について、毎年
4月30日までに当該登録生産園地の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官に提出
するものとする。
 
第5  選果こん包施設及び選果技術員、保管施設並びに低温処理施設の登録
1  選果こん包施設及び選果技術員の登録
   選果こん包施設及び選果技術員の登録は、次により行うものとする。
(1)選果こん包施設の登録申請
ア 選果こん包施設の責任者は、ベトナム向け輸出なし選果こん包施設登録申請書
(第3号様式。以下「選果こん包施設登録申請書」という。)を、都道府県を経
由して、毎年4月30日までに当該選果こん包施設の所在地を管轄する植物防疫所
の植物防疫官に提出するものとする。
イ 選果こん包施設の責任者は、アにより提出した第3号様式の記載内容に変更が
あったときは、都道府県を経由して、速やかに修正後の選果こん包施設登録申請
書を当該選果こん包施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官に提出する
ものとする。
(2)選果技術員の配置等
    選果こん包施設の責任者は、病害虫寄生果の識別及び選別並びに選果従事者への
技術指導を行う選果技術員を配置するものとする。
(1)のアによる第3号様式の提出を受けた植物防疫官は、選果技術員に対し、
病害虫の識別に関する技術研修(以下「識別研修」という。)を実施し、受講者を
識別研修の修了者として登録するものとする。
(3)選果こん包施設の登録及び公表
ア (1)のアによる第3号様式の提出を受けた植物防疫官は、選果技術員の識別
研修を修了し、次に掲げる要件を備え、第8に基づく選果こん包を行う選果こん
包施設を、ベトナム向け輸出なしの選果こん包施設として登録するものとする。
なお、登録に際し、必要に応じて植物防疫官は、その要件を満たしているかに
ついて確認することができるものとする。
(ア)選果及び検査のための十分な照明設備及び選果設備を有すること。
(イ)夜間作業を行う場合は、別表1のガ類(モモシンクイガ、ナシマダラメイガ、
リンゴコシンクイ、ナシヒメシンクイ及びリンゴシロヒメハマキ。以下同じ。)
の侵入を防止するため、施設の開口部の閉鎖又は防虫網等による被覆が行われ
ていること。
(ウ)選果こん包を行う場所において、ベトナム向け輸出なしを当該施設内に一時
的に保管する必要がある場合は、当該ベトナム向け輸出なしについては、選果
こん包作業が終了したベトナム向け輸出なしとそれ以外のなし等の生果実とを
区別し、隔離した状態で保管できること又は温度約8℃以下で保管できること。
(エ)定期的に清掃、消毒等が適切に行われており、その記録が保管されているこ
と。
イ 植物防疫官は、アにより登録した選果こん包施設(以下「登録選果こん包施設」
という。)を都道府県に通知するものとする。また、植物防疫所長は、第4の3
のベトナム向け輸出なし登録生産園地一覧表、第4の6の登録生産園地に係る防
除暦等及び登録選果こん包施設の登録情報を、ベトナム向け輸出なし登録選果こ
ん包施設一覧表(第4号様式)により、6月10日又は輸出開始予定日の20日前の
日のいずれか早い日までに消費・安全局植物防疫課長(以下「植物防疫課長」と
いう。)に報告するとともに、ベトナム向け輸出なし登録選果こん包施設一覧表
(選果こん包施設責任者氏名及び選果技術員氏名の欄を除く。)を植物防疫所ホ
ームページに掲載するものとする。
      なお、登録選果こん包施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官は、第
4号様式を、選果こん包施設を登録した年の4月から2年間保管するものとする。
2  保管施設の登録
ベトナム向け輸出なしが選果こん包施設以外の保管施設で保管される場合は、保管
施設の登録は、次により行うものとする。
(1)保管施設の登録申請
ア保管施設の責任者は、ベトナム向け輸出なし保管施設登録申請書(第5号様式。
以下「保管施設登録申請書」という。)を、都道府県を経由して、毎年6月10日
までに当該保管施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官に提出するもの
とする。
イ保管施設の責任者は、アにより提出した第5号様式の記載内容に変更があった
ときは、都道府県を経由して、速やかに修正後の保管施設登録申請書を当該保管
施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官に提出するものとする。
(2)保管施設の登録
ア (1)のアによる第5号様式の提出を受けた植物防疫官は、次に掲げる要件
(当該施設において輸出検査が行われない場合にあっては、次の(ア)及び(イ)
に掲げる要件)を備える保管施設を、ベトナム向け輸出なしの保管施設として登
録するものとする。
なお、登録に際し、必要に応じて植物防疫官は、その要件を満たしているかに
ついて確認することができるものとする。
(ア)ベトナム向け輸出なしは、それ以外のなし等の生果実と区別し、病害虫再汚
染防止措置が講じられた状態で保管できること又は温度約8℃以下で保管
できること。
(イ)定期的に清掃、消毒等が適切に行われており、その記録が保管されているこ
と。
(ウ)検査のための十分な照明設備を有すること。
(エ)夜間作業を行う場合は、別表1のガ類の侵入を防止するため、施設の開口部
の閉鎖又は防虫網等による被覆が行われていること。
イ アにより登録を行った植物防疫官は、登録した保管施設(以下「登録保管施設」
という。)を都道府県に通知するものとする。
       なお、登録保管施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官は、ベトナム
向け輸出なし登録保管施設一覧表(第6号様式)を、保管施設を登録した年の4
月から2年間保管するものとする。
3  低温処理施設の登録
   3種のシンクイガに対する措置として第10の低温処理を実施する場合は、低温処理
施設の登録は、次により行うものとする。
(1)低温処理施設の登録申請
ア低温処理施設の責任者は、ベトナム向け輸出なし低温処理施設登録申請書(第
7号様式。以下「低温処理施設登録申請書」という。)を、都道府県を経由して、
毎年6月10日までに当該低温処理施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫
官に提出するものとする。
イ低温処理施設の責任者は、アにより提出した第7号様式の記載内容に変更があ
ったときは、都道府県を経由して、速やかに修正後の低温処理施設登録申請書を、
当該低温処理施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官に提出するものと
する。
(2)低温処理施設の登録
ア (1)のアによる第7号様式の提出を受けた植物防疫官は、次に掲げる要件を
備える低温処理施設を、ベトナム向け輸出なしの低温処理施設として登録するも
のとする。
   なお、登録に際し、必要に応じて植物防疫官は、その要件を満たしているかに
ついて確認することができるものとする。
(ア)ベトナム向け輸出なしの中心部の温度を温度0℃以下で保持できること。
(イ)ベトナム向け輸出なしの中心部の温度(部屋の中央付近の積荷の中心部及び
最上部の端並びに冷却風の戻り口付近の積荷の中心部及び最上部の端に所在す
る生果実の中心部の温度)及び部屋の空間部の温度を部屋の外部から確認でき
る自動温度記録装置を有すること。
(ウ)(イ)の自動温度記録装置は、4時間ごとに温度を0.1℃単位で記録できる
能力を有すること。
(エ)温度記録の改ざんを防止できること。
イ 植物防疫官は、低温処理施設の責任者に対して適切な温度管理を行うための管
理者を置くよう指導するものとする。
ウ アにより登録を行った植物防疫官は、登録した低温処理施設(以下「登録低温
処理施設」という。)を都道府県に通知するものとする。
   なお、登録低温処理施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官は、ベト
ナム向け輸出なし登録低温処理施設一覧表(第8号様式)を、低温処理施設を登
録した年の4月から2年間保管するものとする。
 
第6  登録生産園地における栽培地検査
1  植物防疫官は、登録生産園地について、次により栽培地における検査(以下単に
「検査」という。)を行うものとする。
   なお、ベトナム向け輸出なしの生産園地を管理する生産者は、当該検査に立ち会わ
なければならないものとする。
(1)補助員が補助する検査の方法
     補助員が補助する検査(以下「補助員検査」という。)については、次のとおり
行うものとする。
ア 対象病害虫
   別表1の病害虫
イ 実施時期
(ア)春期(おおむね結実期)においては、1回。
(イ)収穫前においては、収穫開始日の31日以上前であって可能な限り遅い時期に、
1回。
ウ 検査方法
   全ての登録生産園地について、全ての樹木を対象に病害虫の発生の有無を検査
するとともに、地表面を含む園地全域についても目視により同様の検査を行うも
のとする。
エ 交信かく乱剤の設置又は袋かけの状況の確認
   補助員は、イの(イ)の補助員検査の際に、第4の1の(3)により交信かく
乱剤の設置又は袋かけの措置が行われた登録生産園地にあっては、当該措置が適
切に行われているかどうかについて確認するものとする。
    補助員は、交信かく乱剤の設置が適切に行われていない生産園地を発見した場
合は、その旨植物防疫官に報告するものとする。なお、植物防疫官は、補助員か
らの報告の内容を確認し、必要に応じて補助員に対して指示を与えるものとする。
また、補助員は、袋かけが適切に行われていないなしを発見した場合は、生産者
に対し、当該なしを直ちに除去し、又は当該なしを収穫する樹木にマークを付け
るよう依頼するものとする。
オ 異常果実の除去
   補助員は、輸出対象の果実を収穫する樹木に異常果実を発見した場合は、生産
者に対し、直ちに当該果実を除去するよう依頼するものとする。
カ 園地管理記録の確認                           
   補助員は、生産者による園地管理記録を確認し、対象病害虫の有無及び第4の
1の(1)から(5)までの措置が適切に実施されているかどうかについて確認
するものとする。
キ 補助員検査の結果
   補助員は、補助員検査の実施の都度、補助員検査の結果をベトナム向け輸出な
し登録生産園地検査成績(第9号様式)により記録し、植物防疫官に提出するも
のとする。なお、植物防疫官は、補助員から提出された補助員検査の結果の報告
の内容を確認し、必要に応じて補助員に対し指示を与え、補助員は必要に応じて
生産者に対し、当該指示を踏まえた依頼をするものとする。
(2)植物防疫官の検査の方法
 植物防疫官は、(1)の補助員検査が行われた場合は補助員の立会いの下で、
(1)の補助員検査が行われなかった場合は補助員検査と同様の内容の検査を自ら
行った上で、当該検査の結果を基に、登録生産園地について次のとおり検査を行う
ものとする。
なお、植物防疫官は、ベトナムにおける輸入検査において検疫対象病害虫が発見
される等を理由としてベトナム当局から要請があれば、ベトナム検査官と合同して
イの(イ)の検査を行い、その他ベトナム検査官の求めに応じ、登録選果こん包施
設、第5の2の保管施設、第5の3の低温処理施設及び第11の4の(3)のくん蒸
倉庫の調査を行うものとする。
ア 対象病害虫
 別表1の病害虫
実施時期
(ア)春期においては、(1)のイの(ア)の実施時期よりも後に、1回。
(イ)収穫前においては、収穫開始日の30日以上前であって可能な限り遅い時期
(ただし、(1)のイの(イ)の実施時期よりも後の日とする。)に、1回。
ウ 検査方法
 園地全域について目視による検査を行い、被害又は病徴があるものについて採
取、同定・分離、培養等を実施するものとする。
エ 対象病害虫が発見された場合
(ア)別表1のAの病害虫が発見された場合
植物防疫官は、当該対象病害虫が発見された登録生産園地に係る第4の3の
登録を取り消すものとする。
(イ)別表1のB及びCの病害虫が発見された場合
植物防疫官は、直ちに当該対象病害虫の防除措置(薬剤散布、病害虫寄生枝
葉の除去、剪定等)を実施するよう、生産者を指導するものとする。
オ 交信かく乱剤の設置又は袋かけの状況の確認
       植物防疫官は、イの(イ)の検査の際に、第4の1の(3)により交信かく乱
剤の設置又は袋かけの措置が行われた登録生産園地にあっては、当該措置が適切
に行われているかどうかについて確認するものとする。
カ 異常果実の除去
 植物防疫官は、輸出対象の果実を収穫する樹木に異常果実を発見した場合は、
生産者に対し、直ちに当該異常果実を除去するよう依頼するものとする。
キ 園地管理記録の確認                           
 植物防疫官は、生産者による園地管理記録を確認し、対象病害虫の有無及び第
4の1の(1)から(5)までの措置が適切に実施されていたかどうかについて
確認するものとする。
ク 植物防疫官検査の結果
 植物防疫官は、検査の結果をベトナム向け輸出なし登録生産園地検査成績によ
り記録するものとする。
依頼に従わない場合
(1)のエ、オ及びキに基づき補助員が生産者に依頼したにもかかわらず、従
わない場合は、植物防疫官は、当該登録生産園地に係る第4の3の登録を取り
消すものとする。
2  植物防疫官は、1の(2)の検査(1の(1)の補助員検査と同様の内容の検査を
自ら行う場合は、当該検査を含む。)の実施に当たって、登録生産園地ごとの検査の
日程をあらかじめ生産者又は生産者団体等の責任者に通知するものとする。
なお、1の(1)の補助員検査を行う場合は、補助員から生産者又は生産者団体等
の責任者に通知するものとする。
3  植物防疫官は、1の検査の結果、登録生産園地に別表1のAの病害虫が発見されな
いこと、同表のB及びCの病害虫が発見された場合には必要な防除措置が実施されて
いること及び登録生産園地において第4の1の(1)から(5)までの措置が適切に
実施されていることを確認したときは、当該登録生産園地の生産者又は生産者団体等
の責任者に対し、栽培地検査合格証明書(規則第19号様式)を発行するものとする。
なお、当該証明書の備考欄に生産者又は生産者団体等が選択した3種のシンクイガに
対する措置を記載するものとする。
植物防疫官は、交信かく乱剤の設置又は袋かけが適切に行われていないことを確認
した場合は、第10の低温処理の実施について生産者又は生産者団体等の意向の有無を
確認し、その意向があることを条件に、交信かく乱剤の設置及び袋かけが未実施であ
る旨を備考欄に記載した栽培地検査合格証明書を発行するものとする。
また、植物防疫官は、栽培地検査合格証明書を発行した登録生産園地に係る情報を
担当地域の補助員及び登録選果こん包施設の責任者に通知するものとする。
4  植物防疫官は、1の検査の結果、登録生産園地に係る第4の3の登録を取り消した
ときは、当該登録生産園地の生産者又は生産者団体等の責任者に対し、取消しの理由
及び標札を撤去すべき旨を通知するものとする。
 
第7  収穫に当たっての遵守事項
    登録生産園地の生産者は、登録生産園地において、ベトナム向け輸出なしを収穫す
る際には、次に掲げる事項を遵守すること。
(1)ベトナム向け輸出なしとそれ以外のなし等の生果実の収穫作業を同時に行わない
こと。
(2)異常果実を徹底して除去すること。
(3)収穫したベトナム向け輸出なしを運搬する容器には、登録生産園地番号又はこれ
を参照できる符号、番号等を表示すること。
 
第  8選果こん包等の実施
   登録選果こん包施設におけるベトナム向け輸出なしの選果こん包、積込み作業等は、
次により行うものとする。なお、選果作業を行う場合は、作業に従事する者の中に少
なくとも1人の第5の1の(2)により登録を受けた選果技術員を配置するものとす
る。
(1)登録生産園地で生産されたなしを選果すること。なお、選果に当たっては、次に
掲げる事項を遵守すること。
ア ベトナム向け輸出なしは、それ以外のなし等の生果実と隔離し、又は温度約8
℃以下の状態で取り扱うこと。
イ 3種のシンクイガに対する措置として低温処理が選択されている登録生産園
地で生産されたベトナム向け輸出なしは、その他の措置が選択されている登録生
産園地で生産されたベトナム向け輸出なしとは別に選果すること。
(2)選果こん包作業の開始前に清掃を行うこと。
(3)ベトナム向け輸出なしのこん包に用いる容器は、プラスチック又は段ボール製の
未使用のものであること。また、原則として密閉式の容器(通気孔を設ける場合は、
孔の直径が1.6ミリメートル以下のものに限る。)を使用するものとするが、非密閉
式の容器を使用する場合には、次に掲げる措置を行うこと。
ア こん包又は束ねたこん包全体を網(網の目の最大径が1.6ミリメートル以下の
ものに限る。)で覆い、又は温度約8℃以下で保管すること。
イ 海港又は空港へ輸送する際は、密閉式輸送機器を用いること。
(4)選果作業は、選果こん包の工程中に2回行い、病害虫寄生果や異常果実の混入が
ないようにすること。
(5)病害虫寄生果が発見された場合には、選別後直ちに施設外へ搬出し、廃棄するこ
と。
(6)選果技術員は、選果により除去された果実について、別表1のAの病害虫を発見
した場合には、直ちに登録選果こん包施設の責任者及び植物防疫官に対し、その旨
を報告するものとする。なお、選果こん包作業中に除去した病害虫寄生果又は異常
果実及びきょう雑物は上記の確認後直ちに選果こん包場所から搬出するものとす
る。
(7)植物防疫官は、(6)の報告を受け、発見された病害虫が別表1のAのいずれか
の種であることを確認した場合には、当該登録生産園地に係る第4の3の登録を取
り消すとともに、当該登録生産園地が属する生産者団体等の責任者及び登録選果こ
ん包施設の責任者に対し、生産園地の登録が取り消された旨を通知するものとする。
(8)夜間に選果こん包等を行う場合は、別表1のガ類の侵入を防止するため、施設の
開口部を全て閉鎖し、又は防虫網等で被覆すること。
(9)ベトナム向け輸出なしとそれ以外のなし等の生果実との選果こん包を同時に行わ
ないこと。また、ベトナム向け輸出なしの保管に当たっては、それ以外のなし等の
生果実と隔離し、又は温度約8℃以下で保管すること。
(10)各こん包及び束ねたこん包の側面に、登録生産園地の所在地、登録選果こん包施
設名、輸出者名又はこれらを参照できる符号・番号を表示するとともに、ベトナム
向けの表示(For Vietnam)を行うこと(参考様式)。
 
第9  選果こん包実施報告書の交付
   登録選果こん包施設の責任者は、選果こん包等が第8に掲げる事項を全て満たして
行われたと判断した場合は、品種別及びサイズ別(玉数別)の箱数及び数量(kg)が
記載された書類を添付したベトナム向け輸出なし選果こん包実施報告書(第10号様式。
以下「実施報告書」という。)を2部(輸出検査申請書添付用及び輸出者保管用)作
成し、輸出者(選果こん包の実施依頼者を含む。)に交付するものとする。
 
第10  低温処理の実施
  ベトナム向け輸出なしの低温処理は、次のとおり行うものとする。
1  植物防疫官は、次に掲げる確認を行うものとする。なお、植物防疫官は、その結果
を低温処理実施記録表(第11号様式)に記録し、温度記録とともに保管するものとす
る。
(ア)処理の開始直前における温度計の示度が正確であることの氷点法による確認
(イ)ベトナム向け輸出なしの中心部の温度が予備冷蔵により0℃となっていることの
確認
(ウ)(イ)の確認の後、引き続きベトナム向け輸出なしの中心部の温度が、40日間0
℃以下であることの確認
2  低温処理施設と選果こん包施設が同一の建物でない場合は、選果及びこん包が終了
したベトナム向け輸出なしを低温処理施設に輸送するに当たって、植物防疫官の指導
の下、病害虫の再汚染を防止するための措置を講じること。
3  不測の事態が生じたことにより、第4の1の(3)の交信かく乱剤の設置及び袋か
けを実施することができず、これらの代わりに低温処理を実施する場合は、低温処理
を実施する前に、第5の3の(2)に準じて、植物防疫官による当該低温処理施設の
登録を受けることができるものとする。
4  やむを得ない理由によりあらかじめ3の登録を受けることができない場合は、当該
登録よりも前に低温処理を実施することができるが、低温処理施設の責任者は、その
旨をあらかじめ都道府県を経由して植物防疫官に報告するとともに、可能な限り速や
かに、第5の3の(2)のアの要件を満たしていることについて、植物防疫官による
確認を受けるものとする。この場合においても、低温処理の実施に当たって、1の植
物防疫官による確認を受けるものとする。
 
第11  輸出検査
1  登録生産園地で生産され、第4の1の(3)の交信かく乱剤の設置若しくは袋かけ
又は第10の低温処理のいずれかの措置が講じられ、登録選果こん包施設での選果こん
包が行われたベトナム向け輸出なしの輸出者は、植物等輸出検査申請書(規則第14号
様式(イ)。以下「輸出検査申請書」という。)にベトナム政府が発行する輸入許可
証の写し及び第9で登録選果こん包施設の責任者から交付されたこん包実施報告書を
添えて、あらかじめ輸出検査の実施を希望する植物防疫所の植物防疫官に提出するも
のとする。
2  植物防疫官は、1の輸出者に、あらかじめ輸出検査の実施予定日時及び実施場所を
通知するものとする。
3  植物防疫官は、交信かく乱剤の設置、袋かけ又は低温処理のいずれかの措置が講じ
られていることを確認するものとする。
4  植物防疫官は、3の確認ができた場合は、次により輸出検査を実施するものとする。
(1)輸出検査の単位(ロット)
    申請のあった生果実に対し、生産地(都道府県)、登録選果こん包施設及び登録
生産園地が同一のものを、品種ごとに1つの輸出検査単位(ロット)とする。ただ
し、ロットが細分化され、輸出検査が非効率となる場合であって、かつ、申請者か
らの要望があった場合は、登録生産園地及び品種については、異なるものをまとめ
て1ロットとすることができるものとする。
(2)輸出検査の内容
    1ロットから別表2に掲げる数量を無作為に抽出し、次について確認するものと
する。
ア 別表1の病害虫が認められないこと。
イ 抽出したなしが含まれる各こん包の側面に、登録生産園地の所在地、登録選果
こん包施設名、輸出者名又はこれらを参照できる符号・番号等及びベトナム向け
の表示(For Vietnam)があること(参考様式)。
ウ 抽出したなしが含まれるこん包には、土、枝葉等の混入がないこと。
(3)輸出検査の結果行う措置
ア ベトナム向け輸出なしの輸出条件に適合すると認められた場合
植物防疫官は、合格証明書(規則第18号様式(ロ))を交付するものとする。合
格証明書の交付に際しては、次の(ア)のとおり追記を行うとともに、次の(イ)
のとおり交信かく乱剤の設置、袋かけ又は低温処理のいずれかの措置であるかの別
を追記するものとする。なお、低温処理が行われた場合は、その処理内容について、
植物防疫官が発行する合格証明書の消毒欄に記載するものとする。
 
(ア)The consignment of pear fruits was inspected in Japan and found free
from quarantine pests specified at the phytosanitary import requirements
for fresh pear fruits (Pyrus pyrifolia) from Japan for export to Vietnam.
 
(イ)Selected pests management ; (Cold treatment) and/or (Installation of
mating disruption) and/or (Fruit bagging).
 
イ 別表1の病害虫が発見された場合
   当該ロットを不合格とするものとする。
   なお、別表1のAの病害虫が発見された場合は、当該ロットの生果実を収穫し
た登録生産園地に係る第4の3の登録を取り消すものとする。
   また、別表1のBの害虫のみが発見された場合において、輸出者が、当該ロッ
トについて次に掲げる要件を満たした上で臭化メチルくん蒸を実施するときは、
輸出をすることができるものとする。
(ア)くん蒸は、植物防疫所が指定するくん蒸倉庫で実施されること。
(イ)くん蒸が実施される前に、第5の3の(1)に準じて、植物防疫官による当
該くん蒸倉庫の登録を受けること。
(ウ)臭化メチルによる処理は、40g/m3(15℃以上)又は48 g/m3(10℃~15℃)の
投薬量で2時間行うこと。
(エ)くん蒸処理後、別表2に掲げる数量を無作為に抽出し、植物防疫官による目
視検査を受け、ベトナム向け輸出なしの輸出条件に適合することが確認される
こと。
(オ)臭化メチルによる処理内容について、植物防疫官が発行する合格証明書に記
載されること。
 
第12  輸送方法
ベトナム向け輸出なしは、船積み貨物又は航空貨物として輸送されるものとする。

 
本文(印刷用)
第1号様式PDFWord
第2号様式PDFWord
第3号様式PDFWord
第4号様式PDFWord
第5号様式PDFWord
第6号様式PDFWord
第7号様式PDFWord
第8号様式PDFWord
第9号様式PDFWord
第10号様式PDFWord
第11号様式PDFWord
参考様式PDFWord
別表1、2