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植物防疫所

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米国向けうんしゅうみかん生果実輸出検疫実施要領

沿革
昭和43年10月9日 43農政B第345号
昭和45年9月30日 45農政第4646号
昭和53年7月17日 53農蚕第4941号
昭和60年10月21日 60農蚕第5986号
昭和62年9月8日 62農蚕第5668号
平成01年1月12日 元農蚕第 38号
平成06年9月29日 6農蚕第5528号
平成07年11月1日 7農産第 1号
平成13年1月5日 12農産第9156号
平成15年6月30日 15生産第2459号一部改正
令和2年3月4日  元消安第5031号
第1 趣旨 
アメリカ合衆国(米領サモア、北マリアナ諸島、プエルトリコ及び米領バージン諸島を除く。以下「米国」という。)へ輸出するうんしゅうみかんの生果実(以下「米国向けうんしゅうみかん」という。)に係る検疫は、植物防疫法(昭和25年法律第151号)、植物防疫法施行規則(昭和25年農林省令第73号。以下「規則」という。)及び輸出植物検疫規程(昭和25年8月4日農林省告示第231号)に定めるもののほか、この要領により実施するものとする。


第2 定義
この要領において「うんしゅうみかん」とは、Citrus unshiu (Citrus reticulata var. unshuを含む。)をいう。


第3 対象地域 
本要領に基づいて米国にうんしゅうみかんを輸出できる地域は、本州、四国及び九州(福岡県、佐賀県、長崎県及び熊本県に限る。以下同じ。)の都府県とする。


第4 生産園地の申請及び登録 
1 米国向けうんしゅうみかんを栽培しようとする生産者又は生産者が属する生産者団体等(以下「生産者団体等」という。)は、次の(1)及び(2)の措置が的確に実施される生産園地を、米国向けうんしゅうみかんの生産園地として毎年、申請するものとする。ただし、申請の前年における第8の調査期間中又は輸出検査においてミカンバエが発見された園地については、モニタリング調査及び果実調査においてミカンバエが発見されないことが植物防疫官により確認されるまでの間、申請はできないものとする。

(1)防除暦に基づく防除

(2)(1)の措置の実施状況についての防除記録の作成

(3)(2)の防除記録の申請した年の翌々年度の末までの保管

2 1の申請は、米国向けうんしゅうみかん生産園地登録申請書(第1号様式)を、当該生産園地の所在する都府県を経由して毎年4月30日までに当該生産園地の所在地を管轄する植物防疫所(支所及び出張所を含む。以下同じ。)の植物防疫官に提出することにより行うものとする。

3 1の申請を行った生産者又は生産者団体等は、1により提出した申請書の記載内容に変更があったときは、都府県を経由して再度申請書を提出するものとする。

4 1の申請を受けた植物防疫官は、記載内容に不備がないことを確認したときは、当該申請に係る生産園地を登録生産園地として米国向けうんしゅうみかん登録生産園地一覧表(第2号様式)に記載するとともに、このことにより申請のあった生産園地が登録生産園地となった旨、当該生産園地が所在する都府県を経由して、当該申請を行った生産者及び生産者団体等に通知するものとする。ただし、記載内容のいかんに関わらず、当該申請に係る生産園地が所在する都府県においてミカンバエの発生が確認された場合は、この限りでない。

5 4の通知を受けた生産者及び生産者団体等(以下「登録生産者等」という。)であって、九州において生産をする者は、登録生産園地であることを示すため、当該園地の見やすい場所に第3号様式に定める表示をした標札を立てるものとする。

6 4の登録後に、1の(1)又は(2)の措置が的確に実施されていないことが判明した場合、植物防疫官は、当該登録生産園地の登録生産者等に対し、改善措置を実施するよう指導するものとする。登録生産者等が当該指導に従わない場合、植物防疫官は、当該登録生産園地に係る4の登録を取り消すものとする。

7 植物防疫官は、前項により登録を取り消したときは、登録生産者等に対し取消しの理由及び標札を撤去すべき旨(九州に限る。)を通知するとともに、植物防疫所長に対して取り消した旨を報告するものとする。

8 前項の報告を受けた植物防疫所長は、当該生産園地が所在する都府県に対し、当該生産園地の登録を取り消した旨を通知するものとする。

 

第5  選果こん包施設の申請及び登録 
1 米国向けうんしゅうみかんの選果こん包をしようとする施設の責任者は、米国向けうんしゅうみかん選果こん包施設登録申請書(第4号様式)を、当該施設の所在する都府県を経由して毎年8月31日までに当該施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官に提出するものとする。

2 1の申請を行った施設の責任者は、1により提出した申請書の記載内容に変更があったときは、都府県を経由して再度申請書を提出するものとする。

3 1の申請を受けた植物防疫官は、当該申請に係る施設が次に掲げる要件を全て満たしていることを確認したときは、登録選果こん包施設として、米国向けうんしゅうみかん登録選果こん包施設一覧表(第5号様式)に記載するとともに、このことにより申請のあった選果こん包施設が登録選果こん包施設となった旨、当該選果こん包施設が所在する都府県を経由して、当該申請を行った選果こん包施設の責任者に対し通知するものとする。

(1)果実の表面殺菌を実施する設備を有すること。

(2)選果、こん包及び保管を行うときに、米国向けうんしゅうみかんの荷口をそれ以外の果実の荷口と1m以上離して保管することが可能な施設であること。

(3)再汚染されない構造を有する施設又は再汚染されない手段が講じられている施設であること。

4 3の登録後に、3の(1)から(3)までのいずれかの要件が満たしていないことが判明した場合、植物防疫官は、当該登録選果こん包施設の責任者に対し、改善措置を実施するよう指導するものとする。責任者が当該指導に従わない場合、植物防疫官は、当該登録選果こん包施設に係る3の登録を取り消すものとする。

5 植物防疫官は、前項により登録を取り消したときは、当該登録選果こん包施設の責任者に対し取消しの理由を通知するとともに、植物防疫所長に対して取り消した旨を報告するものとする。

6 前項の報告を受けた植物防疫所長は、当該選果こん包施設が所在する都府県に対し、当該選果こん包施設の登録を取り消した旨を通知するものとする。


第6  登録生産園地一覧表及び登録選果こん包施設一覧表の提出及び公表 
1 植物防疫所長は、米国向けうんしゅうみかん登録生産園地一覧表及び米国向けうんしゅうみかん登録選果こん包施設一覧表を、毎年9月30日までに農林水産省消費・安全局植物防疫課長(以下「植物防疫課長」という。)に提出するものとする。これらの一覧表の内容に変更があったときは、植物防疫所長は、遅滞なく、変更後の一覧表を植物防疫課長に提出するものとする。

2 米国向けうんしゅうみかん登録選果こん包施設一覧表(選果こん包施設責任者氏名の欄を除く。)は、植物防疫所ホームページにおいて公表するものとする。


第7  米国農務省への提出 
植物防疫課長は、米国農務省からの要請に応じて、米国向けうんしゅうみかん登録生産園地一覧表及び米国向けうんしゅうみかん登録選果こん包施設一覧表を米国農務省に提出するものとする。


第8  ミカンバエの調査等 
1 植物防疫官は、九州の登録生産園地及びその周辺におけるモニタリング調査並びに登録生産園地における果実調査を行うものとする。

2 植物防疫所長は、植物防疫官による前項の調査の事務を補助させるため、第6号様式による辞令を交付して、病害虫に関する知識を有し、かつ、米国向けうんしゅうみかんの売買に直接利害関係を有しない者のうちから、補助員を委嘱することができるものとする。このとき、補助員は、米国向けうんしゅうみかんを生産する県の主務部長が推薦した者の中から委嘱するものとし、補助員の担当地域を管轄する植物防疫所の植物防疫官は、補助員に対し、その者が担当すべき事務に関する講習及び指導を行うものとする。

3 登録生産園地及びその周辺におけるモニタリング調査は次のとおり実施するものとする。

(1)実施の時期及び回数

6月1日から10月31日までの間、2週間に1回実施する。

(2)調査の方法

タンパク質加水分解物を誘引剤としたガロントラップを使用し、4㎢当たり1個の設置密度で、登録生産園地及びその周囲に設置する。

ガロントラップは2週間ごとに点検し、誘引剤は2週間ごとに交換する。なお、ガロントラップの設置に係る費用は、登録生産園地の申請を行った者が負担するものとする。

4 登録生産園地における果実調査は次のとおり実施するものとする。

(1)実施の時期及び回数

9月1日から10月31日までの間、2週間に1回実施する。

(2)調査の方法

登録生産園地の園内の全域において樹上の果実及び落下した果実の外観を調査し、ミカンバエの寄生が疑われるもの(へた落ち果、変色果、萎縮果、軟化果等)を採取し、登録生産園地ごとに生産園地番号及び採取年月日を付した上で持ち帰り、切開調査を実施する。

5 植物防疫官は、調査結果の記録をミカンバエに対する調査記録表(第7号様式)に 記録する。

補助員が調査を行ったときは、調査の都度、ミカンバエに対する調査記録表に記録し、植物防疫官に提出するものとする。

6 3及び4の調査の結果、ミカンバエが発見されたときは、植物防疫官は、当該害虫が 発見された登録生産園地が所在する県の区域内に所在する全ての登録生産園地の登録を取り消し、登録生産園地一覧表から削除するものとする。

調査を行った補助員からミカンバエが発見された旨の報告があり、その報告内容が真正と認められたときも同様とする。

7 植物防疫官は、3及び4の調査を実施するときは、調査の日程をあらかじめ登録生産者等に通知するものとする。

補助員が調査を行うときは、補助員が当該通知を行うものとする。

8 植物防疫官は、3の(4)又は4の(4)により登録を取り消したときは、登録生産者等に対し、取消しの理由及び標札を撤去すべき旨を通知するとともに、植物防疫所長に対して当該通知をした旨を報告するものとする。

9 前項の報告を受けた植物防疫所長は、当該登録生産園地が所在する県に対し、当該県の区域内に所在する全ての登録生産園地について登録を取り消した旨を通知するものとする。

第9  果実の表面殺菌の実施
1 米国向けうんしゅうみかんを輸出しようとする者(以下「輸出者」という。)は、植物防疫官の立ち会いのもと、登録選果こん包施設内において、表面殺菌を実施するものとする。

2 表面殺菌は、次により調整され、その有効塩素濃度が200ppm以上であることが検定され、かつ、その濃度が維持された次亜塩素酸ナトリウム溶液に米国向けうんしゅうみかんを2分間以上浸漬して行うものとする。

(1)浸漬槽から、次亜塩素酸ナトリウム溶液及びコントロール用の100ppmの次亜塩素酸ナトリウム溶液5mlを試験管又はシャーレに別々にとり、それぞれに36%の酢酸液2ml及び0.2gヨウ化カリウムを加え、ヨウ化カリウムが完全に溶解するまでかく拌する。

(2)(1)のそれぞれの溶液に、1%のでん粉溶液に浸漬し、乾燥させて作成したリトマス紙を浸し、各溶液に浸したリトマス紙の色を比較する。

(3)次亜塩素酸ナトリウム溶液は、重量比で溶液量の15倍の果実を浸漬するごとに、200ppm溶液作成時に使用した次亜塩素酸ナトリウム原液量の2分の1の量を補給して、濃度を200ppm以上に保つ。

(4)検定は、1日当たり3回程度以上を目安に行う。

3 表面殺菌は、選果こん包前に実施することができるものとする。ただし、ワックス処理を行う場合は、表面殺菌後に実施するものとする。


第10  選果こん包等の実施
輸出者は、登録選果こん包施設内において、次により米国向けうんしゅうみかんの選果こん包及び保管を実施するものとする。

(1)選果こん包作業の開始前に清掃を行うこと。

(2)選果作業は、病害虫寄生果や異常果実の混入がないようにすること。また、選果の過程で発見された病害虫寄生果又は異常果実は、速やかにこん包施設外へ出されること。

(3)登録選果こん包施設内に米国向けうんしゅうみかん以外のうんしゅうみかん等の生果実がある場合は、米国向けうんしゅうみかんの荷口と1m以上離して保管すること。


第11  表示
米国向けうんしゅうみかんの各こん包の側面には、以下の字句を表示するものとする。

(1)米国向けの表示
  For U.S.A.

(2)輸出可能な地域に係る表示
  Grown in Japan: Prohibited entry into American Samoa, Northern Mariana Islands, Puerto Rico and US Virgin Islands.


第12  輸出検査
1 輸出者は、米国向けうんしゅうみかんの輸出検査を申請するときは、あらかじめ植物等輸出検査申請書(規則第14号様式(イ))に米国政府が発行する輸入許可証の写しを添えて、輸出検査の実施を希望する植物防疫所の植物防疫官に提出するものとする。

2 植物防疫官は、輸入許可証の写しに記載された内容を確認の上、次により輸出検査を実施するものとする。

(1)検査荷口の単位は積載船又は積載機ごととする。

(2)輸出検査は荷口ごとに箱数の3%(最低2箱)を無作為に抽出し、次について確認する。

ア 別表に掲げる検疫対象病害虫の付着が認められないこと。

イ 茎(2.54cm未満の茎を除く。)、葉、枝等他の植物の部分が混入していないこと。

ウ 米国向けうんしゅうみかんの各こん包に第11の表示がなされていること。


第13  合格証明書の交付
植物防疫官は、米国向けうんしゅうみかんが輸出条件に適合すると認められたときは、合格証明書(規則第18号様式(ロ))の消毒の欄に消毒に関する事項を記載し、かつ、次の追記を行った合格証明書を交付するものとする。
This is, further, to certify that the “Unshu oranges were packed and produced in accordance with the requirements authorized under 7CFR319.56-4.


第14  不合格の通知
1 植物防疫官は、別表に掲げる検疫対象病害虫が発見されたときは、当該荷口を不合格とするものとする。特に、ミカンバエが発見されたときは、当該荷口の輸出検査を中止するとともに、当該うんしゅうみかんを生産した登録生産園地が所在する都府県の全ての登録生産園地において生産された米国向けうんしゅうみかんの輸出検査を停止するとともに、当該都府県の登録生産園地の登録を取り消すものとする。

2 前項において登録を取り消したときは、第8の8及び9に基づく通知等を行うものとする。


第15 輸出時の輸送方法
輸出者は、米国向けうんしゅうみかんを船積み貨物又は航空貨物として輸送するものとし、選果こん包施設から船舶又は航空機への積込み場所へ輸送するまでの間、病害虫の付着を防ぐ措置を講じるものとする。
 

第16 米国農務省による輸入検査、現地査察等
1 米国における輸入検査の結果、別表の検疫対象病害虫が複数回発見されたときは、当該病害虫が発見された原因が特定され、適切な措置が講じられるまでの間、米国向けうんしゅうみかんの輸出は全て停止される。その旨の通知を受けたとき以降、植物防疫官による輸出検査は停止するものとする。

2 米国農務省は、米国農務省の検査官(以下「米国側検査官」という。)による現地査察が必要と認めたときは、植物防疫課長に対して、登録生産園地における米国側検査官による現地査察を要請することとされている。米国農務省から当該要請を受けた植物防疫課長は、米国農務省に対して米国側検査官の招へい要請を行うものとする。

3 輸出者は、米国側検査官による現地視察が実施されるときは、その円滑な実施に協力するものとする。

本文(印刷用)
別表及び様式(第1号~7号様式)