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植物防疫所

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オーストラリア向け輸出ぶどう検疫実施要領

沿革
平成27年3月24日 26消安第6522号
令和3年1月12日2消安第4283号
 (趣旨)
第1  オーストラリアへ輸出するぶどうの生果実(以下「オーストラリア向けぶどう」という。)について、オーストラリア向けぶどうの生産者、選果技術員及び選果こん包施設の責任者等が実施する園地管理、収穫及び選果こん包等が関係法令に従って適切に実施されることを確保するほか、植物防疫官が行う検疫を斉一に実施することをもって我が国からのオーストラリア向けぶどうの円滑な輸出を確保するため、本要領を定める。
2  オーストラリア向けぶどうの検疫は、植物防疫法(昭和25年法律第151号)、植物防疫法施行規則(昭和25年農林省令第73号。以下「規則」という。)及び輸出植物検疫規程(昭和25年農林省告示第231号)に定めるもののほか、この要領により実施するものとする。なお、栽培地検査実施細則(昭和32年4月9日付け32振局第1065号)は、オーストラリア向けぶどうの検疫については適用しない。
 
 (定義)
第2  この要領において「ぶどう」とは、露地で栽培されるVitis vinifera及びその交配種に属する全ての品種(Vitis vinifera hybrid)をいう。
 
 (補助員の設置)
第3  植物防疫所長(那覇植物防疫事務所長を含む。3において同じ。)は、第6の植物防疫官による検査の事務を補助させるため、病害虫に関する知識を有し、かつ、オーストラリア向けぶどうの売買に直接利害関係を有しない者をオーストラリア向け輸出ぶどう検査補助員(以下「補助員」という。)として、第1号様式による辞令を交付して委嘱するものとする。
2  1の補助員は、オーストラリア向けぶどうを生産する都道府県(以下「県」という。)の主務部長が推せんした者の中から委嘱するものとする。
3  植物防疫所長は、補助員を委嘱したときは、当該補助員に対し、その者が担当すべき地域及び事務の内容を指示するものとする。
4  補助員の担当地域を管轄する植物防疫所(那覇植物防疫事務所、支所及び出張所を含む。以下同じ。)の植物防疫官は、当該補助員に対し、その者が担当すべき事務に係る講習及び指導を行うものとする。
 
 (生産園地の登録)
第4  オーストラリア向けぶどうの生産者が属する生産者団体等(以下「生産者団体」という。)の責任者は、県の指導の下に、オーストラリア向けぶどうの栽培に際し、次の(1)から(4)までの措置が的確に実施される園地をオーストラリア向けぶどうの生産園地として申請するものとする。
(1)県等が定める防除指針及び防除暦を踏まえつつ、病害虫防除所、果樹試験場等の指導の下に、オーストラリアの残留農薬基準に配慮した病害虫防除が行われること。
(2)無袋果、破袋果、病害虫寄生果、奇形果、傷果、腐敗果、過熟果等(以下「異常果実」という。)の除去が行われること。
(3)適切な袋かけ、園地管理等が行われること。
なお、袋かけに用いる袋は、開孔部が0.98ミリメートル以下のものを使用し、果実が約8~10ミリメートルに達する時期に、果柄の周囲をすき間なく閉じるよう袋かけを実施すること。また、園地管理については、(1)及び(2)のほか、病害虫寄生枝葉の除去、剪定及び園地面の下草管理等が実施されること。
(4)(1)から(3)までの措置の実施状況について、生産者により、生産園地の管理に係る記録(第2号様式。以下「園地管理記録」という。)が作成され、保管されること。
2  生産者団体の責任者は、1の申請にあたっては、栽培地検査申請書(規則第12号様式)を作成し、県を経由して、毎年4月30日までに当該生産園地の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官に提出するものとする。
3  2で栽培地検査申請書の提出を受けた植物防疫官は、提出された申請書の内容に基づき、オーストラリア向け輸出ぶどう登録生産園地一覧表(第3号様式)により、オーストラリア向けぶどうの生産園地を登録するとともに、県を経由して、生産者団体の責任者に当該生産者団体に係るオーストラリア向け輸出ぶどう登録生産園地一覧表を通知するものとする。
なお、オーストラリア向けぶどうの生産園地の登録を行った植物防疫官は、当該オーストラリア向け輸出ぶどう登録生産園地一覧表を登録した年の4月から3年間保管するものとする。
4  3で植物防疫官により登録されたオーストラリア向けぶどうの生産園地(以下「登録生産園地」という。)を管理する生産者は、当該登録生産園地ごとに規則第24条第2項の表示(規則第13号様式。以下「標札」という。)を見やすい場所において行うものとする。
5  植物防疫官は、第3により補助員が設置されている場合は、当該補助員に対し、当該補助員が担当すべき登録生産園地を指示するものとする。
 
 (選果こん包施設の登録等)
第5  オーストラリア向けぶどうの選果こん包を行おうとする選果こん包施設(オーストラリア向けぶどうに係る最終的な選果こん包が行われる前に、登録生産園地の生産者が管理する作業場所等において予備的な選果が行われる場合は、当該作業場所等を含む。以下「選果こん包施設」という。)の責任者は、オーストラリア向け輸出ぶどう選果こん包施設登録申請書(第4号様式。以下「選果こん包施設登録申請書」という。)を作成し、施設の位置図、平面図及び第8の2のオウトウショウジョウバエに係るトラップ調査について説明する資料を添えて、県を経由して、毎年4月30日までに、当該選果こん包施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官に提出するものとする。
なお、選果こん包施設の責任者が選果こん包施設登録申請書に記載する選果技術員(当該選果こん包施設におけるオーストラリア向けぶどうに係る選果作業の責任者であり、選果に従事する者に選果の技術について指導、監督する者であって、5の技術研修を修了した者をいう。以下同じ。)を選定するに当たっては、ぶどうの選別作業について十分な経験を有する者を選定するものとする。
2  1の選果こん包施設は、次の(1)から(3)までの要件を満たすものとする。
(1)選果こん包を行う場所には、異常果実の選別に十分な照度を確保することが可能な照明装置が設置されること。
(2)選果こん包施設の全ての開口部をシートや網(孔の直径は、0.98ミリメートル以下のものであること)で覆う等のオウトウショウジョウバエの侵入防止措置が講じられること。
(3)選果こん包を行う場所において、オーストラリア向けぶどうを当該施設内に一時的に保管する必要がある場合には、当該オーストラリア向けぶどうについては、選果こん包作業が終了したオーストラリア向けぶどう及びオーストラリア向け以外のぶどう等の生果実と区別し、完全に隔離した状態で保管されること。
3  選果こん包施設の責任者は、1の選果こん包施設登録申請書又はその添付資料の記載内容に変更があったときは、県を経由して、速やかに修正後の申請書又はその添付資料を当該施設の所在地を管轄する植物防疫所の植物防疫官に再提出するものとする。
4  植物防疫官は、1又は3で提出された選果こん包施設登録申請書及びその添付資料の内容を確認し、実地で、当該申請のあった選果こん包施設が2に規定する選果こん包施設の要件を満たすことを認めた場合には、当該選果こん包施設をオーストラリア向けぶどうの登録選果こん包施設(以下「登録選果こん包施設」という。)として登録し、県を経由して、当該選果こん包施設の責任者に対し、当該施設の責任者の施設が登録選果こん包施設として登録された旨を通知するものとする。
なお、登録選果こん包施設を管轄する植物防疫所の植物防疫官は、オーストラリア向け輸出ぶどう登録選果こん包施設一覧表(第5号様式)を作成し、登録した年の4月から3年間保管するものとする。
5  登録選果こん包施設を管轄する植物防疫所の植物防疫官は、当該施設で選果を行う選果技術員に対し、選果時の病害虫の識別等のオーストラリア向けぶどうの選果こん包を行う上で必要となる技術研修を毎年実施するものとする。
なお、オーストラリア向け輸出ぶどう選果こん包施設登録申請書に記載された選果技術員が技術研修を受講しない等により選果技術員が不在となった場合は、登録選果こん包施設を管轄する植物防疫所の植物防疫官は当該選果こん包施設の登録を取り消すとともに、県を経由して、当該選果こん包施設の責任者に対し、当該選果こん包施設の登録を取り消した旨を通知するものとする。
 
 (登録生産園地における栽培地検査)
第6  植物防疫官は、登録生産園地について、次により栽培地における検査(以下「検査」という。)を行うものとする。
なお、検査を行う登録生産園地につき、第3により補助員が設置されている場合は、その検査の一部を補助員に実施させることができるものとする。
また、オーストラリア向けぶどうの生産園地を管理する生産者は、当該検査に立ち会わなければならないものとする。
(1)補助員が設置されている場合における検査の方法
(ア)補助員が補助する検査
補助員が補助する検査(以下「補助員検査」という。)については、次のとおり行うものとする。
ア 対象病害
黒腐病、房枯病、灰星病(2種)及びさび病
イ 実施時期
(ア)落花期から袋かけ期までにおいては、2週間に1回。
(イ)袋かけ期においては、1回。
(ウ)袋かけ期直後から収穫期までにおいては、1か月に1回。
ウ 抽出樹数
(ア)登録生産園地の面積が1ヘクタール未満の場合においては、検査実施時期ごとに20樹とすること。
(イ)登録生産園地の面積が1ヘクタール以上の場合においては、検査実施時期ごとに30樹とすること。
なお、検査の実施時期を通じて、園地内の樹に対してまんべんなく検査を行うようにすること。
エ 対象病害が発見された場合
(ア)黒腐病及び房枯病
補助員は、対象病害が発見された旨を植物防疫官に報告するものとする。報告を受けた植物防疫官は、報告内容が真正と認められる場合は、当該報告のあった登録生産園地に係る第4の3の登録を取り消すものとする。
(イ)灰星病及びさび病
補助員は、直ちに本病害の防除措置(薬剤散布、病害虫寄生枝葉の除去、剪定等)を実施するよう、生産者に依頼するものとする。
なお、補助員は、(ア)及び(イ)の対象病害の疑似症状を発見した場合は、植物防疫所又は県の果樹試験場等に同定を依頼するものとする。
オ 袋かけ状況の確認
補助員は、イの(イ)の検査の際に、袋かけが適切に行われていないオーストラリア向けぶどうを発見した場合には、生産者に対し、当該果実を直ちに除去するよう依頼するとともに、その他の果実についても袋かけが適切に行われているかどうかについて点検を行うよう依頼するものとする。
補助員は、イの(ウ)の検査の際に、袋かけが適切に行われていないと判断した場合には、植物防疫官に報告するものとする。報告を受けた植物防疫官は、報告内容が真正と認められる場合には、当該報告のあった登録生産園地に係る第4の3の登録を取り消すものとする。
カ 異常果実の除去
補助員は、異常果実を発見した場合は、生産者に対して直ちに除去するよう依頼するものとする。
キ 園地管理記録の確認                           
補助員は、園地管理記録を確認し、対象病害虫の有無及び第4の1(1)から(4)までの措置が適切に実施されていたかどうかについて確認するものとする。
ク 補助員検査の結果
補助員は、補助員検査の実施ごとに、補助員検査の結果をオーストラリア向け輸出ぶどう登録生産園地検査成績(第6号様式)により記録し、植物防疫官に提出するものとする。植物防疫官は、補助員から提出された結果の報告の内容を確認し、必要に応じて補助員に対し指示を与えるものとする。
(イ)植物防疫官による検査
植物防疫官は、補助員の立会いのもと、補助員が行った(ア)の補助員検査の結果をもとに、補助員による(ア)のイの(ウ)の最後の検査の後に1回、登録生産園地の検査を行うものとする。当該検査は、補助員から補助員検査の結果を聴取しながら、(ア)のウに定める樹数を抽出して行うこととする。当該検査の結果、対象病害虫が発見された場合、袋かけが適切でなかった場合、異常果実の除去が行われていなかった場合、又は補助員が生産者に改善を依頼したにもかかわらず、園地管理等が改善されたと認められない場合には、植物防疫官は、当該登録生産園地に係る第4の3の登録を取り消すものとする。
(2)補助員が設置されていない場合における検査の方法
植物防疫官は、全ての登録生産園地について次のとおり検査を行うものとする。
ア 対象病害
黒腐病、房枯病、灰星病(2種)及びさび病
イ 実施時期
(ア)落花期から袋かけ期までにおいては、2週間に1回。
(イ)袋かけ期においては1回。
(ウ)袋かけ期直後から収穫期までにおいては、1か月に1回。
ウ 抽出樹数
(ア)登録生産園地の面積が1ヘクタール未満の場合においては、検査実施時期ごとに20樹とすること。
(イ)登録生産園地の面積が1ヘクタール以上の場合においては、検査実施時期ごとに30樹とすること。
なお、検査の実施時期を通じて、園地内の樹に対してまんべんなく検査を行うようにすること。
エ 対象病害が発見された場合
(ア)黒腐病及び房枯病
対象病害が発見された場合には、当該対象病害が発見された登録生産園地に係る第4の3の登録を取り消すものとする。
(イ)灰星病及びさび病
植物防疫官は、直ちに対象病害の防除措置(薬剤散布、病害虫寄生枝葉の除去、剪定等)を実施するよう、生産者に指示するものとする。
オ 袋かけ状況の確認
植物防疫官は、イの(イ)の検査の際に、オーストラリア向けぶどうに袋かけが適切に行われていない果実を発見した場合は、生産者に対し、当該果実を直ちに除去することを指導するとともに、その他の果実についても、袋かけが適切に行われているかどうかについて点検を行うよう指導するものとする。
植物防疫官は、イの(ウ)の検査の際に、袋かけが適切に行われていないと判断した場合には、当該検査を行った登録生産園地に係る第4の3の登録を取り消すものとする。
カ 異常果実の除去
植物防疫官は、異常果実を発見した場合は、生産者に対して直ちに除去するよう指示するものとする。
キ 園地管理記録の確認
植物防疫官は生産者による園地管理記録を確認し、対象病害虫の有無
及び第4の1(1)から(3)までの措置が適切に実施されていたかど
うかについて確認するものとする。
ク 植物防疫官検査の結果
植物防疫官は、検査の結果をオーストラリア向け輸出ぶどう登録生産園地検査成績により記録するものとする。
2  植物防疫官は、1の(2)の検査の実施に当たって、登録生産園地ごとの検査の日程をあらかじめ生産者団体の責任者に通知するものとする。
なお、1の(1)の方法により検査を行う場合は、補助員から生産者団体の責任者に通知するものとする。
3  植物防疫官は、1の検査の結果、登録生産園地に別表1の検疫対象病害虫がないこと及び登録生産園地において第4の1の(1)から(4)までの措置が的確に実施されていることを認めたときは、当該登録生産園地の生産者が属する生産者団体の責任者に対し、栽培地検査合格証明書(規則第19号様式)を発行するものとする。
また、植物防疫官は、栽培地検査合格証明書を発行した登録生産園地に係る情報を担当地域の補助員及び登録選果こん包施設等の責任者に通知するものとする。
4  植物防疫官は、1の検査の結果、登録生産園地に係る第4の3の登録を取り消したときは、当該登録生産園地の生産者が属する生産者団体の責任者に対し、取り消しの理由及び標札を撤去すべき旨を通知するものとする。
なお、1の(1)の方法により検査を行った場合は、上記の通知は、補助員を通じて行うものとする。
 
 (収穫に当たっての遵守事項)
第7  登録生産園地の生産者は、オーストラリア向けぶどうを収穫する際には、次の事項を遵守すること。
(1)オーストラリア向けぶどうと、オーストラリア向け以外のぶどう等の生果実の収穫作業を同時に行わないこと。
(2)異常果実を徹底して除去すること。
(3)収穫したオーストラリア向けぶどうを運搬する容器には、登録生産園地番号を明記すること。
(4)収穫したオーストラリア向けぶどうの袋は、登録選果こん包施設に搬入するまで除去しないこと。
 
 (選果こん包等の実施)
第8  第5の4の登録選果こん包施設の責任者は、植物防疫官による選果こん包施設の登録後、最初のオーストラリア向けぶどうの輸出に係る選果こん包作業を行う前に、当該登録選果こん包施設の全ての開口部を、シートや網(孔の直径は、0.98ミリメートル以下のものであること。)で覆う等のオウトウショウジョウバエの侵入防止措置を講じるとともに、当該施設の清掃及び消毒を行うものとする。
       また、当該オウトウショウジョウバエの侵入防止措置を講じた後に、引き続き、オーストラリア向けぶどうに係る選果こん包作業を行う場合には、登録選果こん包施設の責任者は、選果こん包作業が終了するごとに、当該施設の選果こん包場所の清掃を行うものとする。
       なお、登録選果こん包施設において、オウトウショウジョウバエの侵入防止措置を講じることができない状況が生じた場合には、登録選果こん包施設の責任者は、改めてオウトウショウジョウバエの侵入防止措置を講じた後に、当該施設の選果こん包場所の清掃及び消毒を行うものとする。
2  選果技術員は、選果こん包作業が開始される前に、選果こん包場所に、別紙に定める手順に従って、オウトウショウジョウバエを対象としたトラップを設置し、選果こん包作業が終了するごとに、設置したトラップによるオウトウショウジョウバエの捕獲の有無を確認するものとする。
選果技術員は、オウトウショウジョウバエの捕獲が確認された場合には、当該施設の責任者及び植物防疫官にその旨を報告するとともに、当該作業で選果こん包に係るぶどうがオーストラリア向けに輸出されないようにするものとする。この場合において、選果技術員は、登録選果こん包施設におけるオウトウショウジョウバエの侵入防止措置の状況を点検するとともに、当該選果こん包施設の責任者に対し、当該施設の選果こん包場所の清掃及び消毒の実施を依頼するものとする。
3  登録選果こん包施設の責任者は、当該施設に搬入されるオーストラリア向けぶどうが登録生産園地で生産されたものかどうかについて、容器に記載されている登録生産園地番号と栽培地検査合格証明書に記載されている登録生産園地番号とを突合することにより確認するものとする。なお、この確認において、登録生産園地以外で生産されたぶどうが確認された場合は、当該ぶどうは、オーストラリア向けぶどうと完全に隔離した状態で取り扱うものとする。
また、登録選果こん包施設の責任者は、オーストラリア向けぶどうが搬入された場合は、当該オーストラリア向けぶどうが、7に定める状態で搬入されたことを確認し、7に定める状態ではないオーストラリア向けぶどうを認めた場合は、当該オーストラリア向けぶどうを登録選果こん包施設に搬入しないものとする。
さらに、選果こん包作業を開始するまでの間に、当該施設に搬入されたオーストラリア向けぶどうを当該施設内に一時的に保管する必要がある場合には、当該オーストラリア向けぶどうについては、選果こん包作業が終了したオーストラリア向けぶどう及びオーストラリア向け以外のぶどう等の生果実と区別し、完全に隔離した状態で保管するものとする。
4  登録選果こん包施設における選果こん包作業は、選果技術員の確認、立会いの下で行うものとする。選果を行うに当たっては、オーストラリア向けぶどうを覆っている袋を除去した上で、異常果実、別表1に掲げる病害虫に侵されているおそれのある果実及びきょう雑物の除去を徹底するものとする。
なお、選果こん包作業中は、オーストラリア向けぶどうの選果こん包作業に係る場所に、オーストラリア向け以外のぶどう等の生果実がないことを確保するものとする。
5  選果技術員は、選果により除去された果実について、別表1の2から6までに掲げる病害の病徴の有無を確認するとともに、オウトウショウジョウバエ及びその加害痕の有無を10倍以上の拡大鏡により確認するものとする。
別表1の2から6までに掲げる病害の病徴、オウトウショウジョウバエ及びその加害痕が確認された場合は、選果技術員は、当該ぶどうを生産した登録生産園地を確認の上、直ちに登録選果こん包施設の責任者及び植物防疫官に対し、病害の病徴、オウトウショウジョウバエ及びその加害痕が確認されたこと並びに当該ぶどうを生産した登録生産園地の番号を報告するものとする。なお、選果こん包作業中に除去した果実及びきょう雑物は上記の確認後直ちに選果こん包場所から搬出するものとする。
植物防疫官は、上記の選果技術員からの報告を受けた場合は、当該登録生産園地に係る第4の3の登録を取り消すとともに、当該登録生産園地が属する生産者団体の責任者及び登録選果こん包施設の責任者に生産園地の登録が取り消された旨を通知するものとする。
6  登録選果こん包施設でオーストラリア向けぶどうの予備的な選果を行った後に、他の登録選果こん包施設で最終的な選果こん包作業を行うために当該ぶどうを運搬する場合は、予備的な選果を行ったオーストラリア向けぶどうを収納する容器に、当該オーストラリア向けぶどうの登録生産園地番号及び予備的な選果を行った登録選果こん包施設の登録番号を明示するとともに、オウトウショウジョウバエの汚染防止措置(オーストラリア向けぶどうを収容した容器全体を、孔の直径が0.98ミリメートル以下の網で覆うこと等)を施すものとする。
7  選果後のオーストラリア向けぶどうは、次によりこん包及び表示を行うものとする。
(1)こん包に用いる容器は、未使用のものであり、かつ、内部が清浄であること。
(2)こん包に用いる容器の内側は、別表1に規定するブドウネアブラムシの消毒のためのサルファーパッドが直接ぶどうに接触しないよう、プラスチック製のライナーバックで適切に覆われたものであること。
(3)こん包に通気孔を設ける場合は、次のいずれかの方法によるものとすること。
ア通気孔に網(孔の直径が0.98ミリメートル以下のものに限る。)が張られているこん包を使用すること。
イぶどうをこん包する前に包装材料(通気孔を設けているものにあっては、孔の直径が0.98ミリメートル以下のものに限る。)で包み込むこと。
ウこん包又は束ねたこん包全体を網(孔の直径が0.98ミリメートル以下のものに限る。)で覆うこと。
(4)各こん包の側面には、登録生産園地番号、登録選果こん包施設番号、輸出者名、果実の種類、こん包年月日を明記するとともに、オーストラリア向けの表示を行うこと(第7号様式)。
8  選果技術員は、選果こん包作業が終了するごとに、オーストラリア向け輸出ぶどう選果記録及びオウトウショウジョウバエトラップ調査記録表(第8号様式)を整理し、当該記録を登録選果こん包施設の責任者に手交するものとする。
登録選果こん包施設の責任者は、当該記録を基に、選果こん包作業が適切に実施されたことを確認した場合には、オーストラリア向け輸出ぶどう選果こん包実施報告書(第9号様式)を作成し、輸出者(選果こん包の実施依頼者を含む。)に手交または送付するとともに、その写しを3年間保管するものとする。
9  登録選果こん包施設において、選果こん包の結果、当該作業が適切に実施されたことが確認されたオーストラリア向けぶどうは、第9の輸出検査が行われるまでの間は、オーストラリア向け以外のぶどう等の生果実とは明確に区分の上、適切に保管及び運搬するものとする。
 (輸出検査)
第9  登録生産園地で生産され、登録選果こん包施設で選果こん包が行われたオーストラリア向けぶどうの輸出者は、植物等輸出検査申請書(規則第14号(イ)様式。以下「輸出検査申請書」という。)に第8の8で登録選果こん包施設の責任者から交付されたオーストラリア向け輸出ぶどう選果こん包実施報告書を添えて、あらかじめ輸出検査の実施を希望する植物防疫所の植物防疫官に提出するものとする。ただし、当該報告書の輸出検査申請書への添付が間に合わない場合及び輸出検査の実施を登録選果こん包施設での選果こん包作業後に、当該選果こん包施設において実施することを希望する場合には、オーストラリア向け輸出ぶどう選果こん包実施報告書は、輸出検査の当日に提出することができるものとする。
   2  植物防疫官は、1の輸出者に、あらかじめ輸出検査の実施予定日時及び実施場所を通知するものとする。
   3  植物防疫官は、次により輸出検査を実施するものとする。
(1)輸出検査の単位(ロット)
1回の選果こん包作業で取り扱われたオーストラリア向けぶどうを品種ごとに1つの輸出検査単位(ロット)とする。
(2)輸出検査の内容
ア1ロット当たり、別表2に掲げる房数を無作為に抽出し、次について確認するものとする。
(ア)別表1に掲げる検疫対象病害虫が認められないこと。
(イ)抽出したぶどうの房が含まれる各こん包の側面に、登録生産園地番号、登録選果こん包施設番号、輸出者名、果実の種類、こん包年月日及びオーストラリア向けの表示があること。
(ウ)抽出したぶどうの房が含まれるこん包には、土、枝葉等の混入が
ないこと。
イ植物防疫官は、アの(ア)から(ウ)までの確認の後には、ブドウネアブラムシの消毒のためのサルファーパッドについて、サルファーパッドが直接ぶどうに接触しないよう、全てのこん包の内側にプラスチック製のライナーバックが適切に使用されていることを確認するものとする。
(3)輸出検査の結果行う措置
ア  オーストラリア向けぶどうの輸出条件に適合すると認められた場合
下記の追記を行った合格証明書(規則第18号様式(ロ))に、第10号様式による添付書類を添付したものを交付するものとする。
This is, further, to certify that the fruit in this consignment has been produced in Japan in accordance with the conditions  governing entry of table grapes to Australia and inspected and found to be free of quarantine pests and regulated articles. Thefruit in this consignment has been produced under the systems approach for Drosophila suzukii and the systems approach for Guignardia bidwellii, Physalospora baccae, Monilinia fructigena, Monilia polystroma and Phakopsora euvitis.
なお、同一の日に複数回の選果こん包作業が行われた場合であって、各選果こん包作業の終了後に行われるトラップの確認の結果、オウトウショウジョウバエの捕獲が確認されなかった場合については、当該複数回の選果こん包作業を行った日に取り扱われた全てのオーストラリア向けぶどうについて、品種ごとに1つの荷口として取り扱うことができるものとする。
イ  黒腐病、房枯病、灰星病若しくはさび病のいずれかの病徴が発見された場合又はオウトウショウジョウバエの加害痕が確認された場合
当該ロットを不合格とし、第4の3の登録生産園地の登録を取り消すものとする。
ウ  検疫対象害虫(別表1の8から19までに掲げるもの)が発見された場合
当該ロットを不合格とするものとする。なお、輸出者が、当該不合格の原因となった登録生産園地のぶどうを該当する輸出検査のロットから除去した場合は、当該ロットの輸出検査を再度行うことができるものとする。

 
本文(印刷用)
第1号様式PDFWord
第2号様式PDFWord
第3号様式PDFWord
第4号様式PDFWord
第5号様式PDFWord
第6号様式PDFWord
第7号様式PDFWord
第8号様式PDFWord
第9号様式PDFWord
第10号様式 PDFWord
別表1
別表2
別紙