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東北農政局

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宮城地域からの便り(平成24年度)

目次

 復興にかける情熱と先端技術で特産いちごを復活 -宮城県・山元町- (2013年2月27日掲載)

宮城県南地域の山元町は、沿岸部にたくさんのハウスが建ち並ぶ東北最大のいちご産地でしたが、平成23年3月11日の東日本大震災の津波により壊滅的な被害を受けたことから、一日も早い産地復興を目指して、大規模ないちご団地整備を計画。現在、同町では東日本大震災復興交付金を活用して、育苗用ハウスの設置工事などが進められています。
いちご団地の復興整備が進んでいる山元町では、平成24年1月17日に「農業生産法人(株)GRA」が設立されました。「農業生産法人(株)GRA」は、山元町出身でIT企業経営者の岩佐大輝さんがCEOとして経営に携わる株式会社で、(独)農業・食品産業技術総合研究機構    野菜茶業研究所等の研究コンソーシアムに参画しており、農林水産省からの委託研究事業「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」で設置された約1haの実証研究用園芸施設において研究コンソーシアムの各研究機関、企業等が有する先端技術を組み合わせたいちご及びトマトの栽培実証を担っています。ここで開発された技術体系は標準化され、多くの農家に共有され、被災地の復興に役立てられるものと期待されています。
実証研究用園芸施設で栽培されたいちごの収穫は始まったばかりですが、大粒で、かつ甘さ、香味、つや、そして果形などの品質が均一な最高のいちごを生産することができるようになりました。「農業生産法人(株)GRA」では、このいちごを収量至上主義から美味しさ至上主義を追求した、宝石を模ったパッケージの高付加価値のいちご「ミガキイチゴ」というブランドで販売を始めました。現在は、仙台市や首都圏の高級百貨店が主な販売先ですが、さらに、新鮮かつ美味しさを求める消費者に直接販売したいと、2月初旬からはインターネット販売も行っています。
また、「農業生産法人(株)GRA」では、東日本大震災農業生産対策交付金を活用し、山元町のいちご団地の一角に新たに生産施設を整備。さらに事業を拡大し、被災地から付加価値の高いいちごの魅力を発信していきます。

農業生産法人GRA
    住所:〒989-2201  宮城県亘理郡山元町山寺字桜堤48
    代表:農業生産法人  株式会社GRA  代表取締役CEO    岩佐大輝
    電話:0223-37-9634    FAX:0223-37-9635
    ホームページ:http://www.gra-inc.jp
 

(情報収集)統計部統計企画課地域統計室 電話:022-236-6661(内線142)

 

「農業生産法人(株)GRA」

130228-1
「ミガキイチゴ」の
化粧パック詰め

130228-2 

いちごの高設栽培

130228-3 

セグウェイを使った作業

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ビニールハウスのいちご

 

 石巻地域の郷土料理「おくずかけ」 -宮城県・石巻地域- (2013年1月8日掲載)

今回は、寒い冬にはぴったり、身も心もあったまる宮城県石巻地域に伝わる郷土料理「おくずかけ」を紹介します。
「おくずかけ」は、禅宗に伝わる普茶(ふちゃ)料理(中国から伝わった禅寺の精進料理)の雲片(うんぺん)(数種の野菜を細かく刻んで油で炒め調味し、水溶き葛粉でとろみをつけたもの)をまねてつくられたのが始まりと伝えられています。石巻地域では、精進料理として主にお盆やお彼岸のお供え物にもなりますが、現在では家庭料理として日常的に親しまれており、学校給食にも登場します。さらにはお祝い時などに赤飯と一緒に「おくずかけ」が振る舞われることもあります。
作り方は、その時期に採れる旬の野菜(ジャガイモ、にんじん、ゴボウ、竹の子、れんこん、いんげん等)、油揚げ、こんにゃく、干し椎茸、豆腐、豆麩をだし汁で煮て、醤油等で味付けした後、ゆでておいた乾麺(ひやむぎ、うどん等)を入れ、仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつければ出来上がりです。
具材は家庭により様々ですが、柔らかくなるまで煮込んだうえ、だしが効いて、とろみもあり食べやすいのでお年寄りから小さな子供にも好まれます。たくさんの具材で作られるのでこれ一品で充分お腹が満たされ、何より栄養バランスに優れています。
素朴ながら味わい深く、寒い時期には身体も温まる「おくずかけ」を皆さんも一度試してみませんか?

 

(情報収集)大崎地域センター石巻支所 電話:0225-95-2403

 

「おくずかけ」
おくずかけ

おくずかけ

 ~復興を担う若者たちの活動が認められる~
(震災復興・地域支援サークル ReRoots(リルーツ)) -宮城県・仙台市- (2012年11月20日掲載)

このたび、平成24年11月1日に、オーライ!ニッポン会議と農林水産省が主催する都市と農山漁村の共生・対流表彰事業「第10回オーライ!ニッポン大賞」で、みごとグランプリ(内閣総理大臣賞)を受賞しました「震災復興・地域支援サークル ReRoots(リルーツ)」を紹介します。
このリルーツは、東日本大震災直後の平成23年4月18日に被災した大学生を中心に結成された仙台市若林区沿岸部近くのボランティアハウスを活動拠点とする団体で、震災による甚大な津波被害からの復旧・復興に向け、被災農家の生活再建に不可欠な農地と地域のコミュニティの再生に取り組んでいます。
活動のコンセプトは「復旧から復興へ、そして地域おこし」で、当初は農地のガレキの撤去や泥出し等の復旧作業、次にガレキを撤去した農地への作付けなどの農業支援、そして現在は将来に向けた「地域おこし」に取り組んでおり、これまで参加したボランティアは1万5,000人にも及びます。
単なるボランティアにとどまらず、スタッフ自ら野菜作りを行うための「ReRootsファーム」や農家と協力して開設した「市民農園」の運営に取り組んでいます。
また、景観を再生するためにひまわりを植え、その種を収穫し、ひまわりオイルを加工製造する「ひまわりプロジェクト」も実施しています。
リルーツ代表の広瀬さんは、「若林区の農地は、まだ復旧途上。今後も農家のために努力し、さらに新規就農者確保に向けたファームスティや大学生の農業インターンシップ、販路開拓にも取り組んでいきたい。」と話しています。
先日の11月10日には、被災地の農家が育てた野菜を販売するため、若林区復興支援ショップ「りるまぁと」を仙台朝市(仙台市青葉区)に開設(毎週土曜日)しましたので、ぜひ、ご利用ください。

  • お問い合わせ先:一般社団法人ReRoots(リルーツ)
  • 住所:〒984-0032 宮城県仙台市若林区荒井字遠藤43-1
  • 代表:広瀬剛史
  • 電話、FAX:022-762-8211
  • ホームページ:http://reroots.nomaki.jp/

 

(情報収集)統計部統計企画課地域統計室 電話:022-236-6661(内線142)

 

震災復興・地域支援サークル ReRoots(リルーツ)
被災農地のガレキ撤去作業

被災農地の
ガレキ撤去作業

被災農家の作業手伝い

被災農家の作業手伝い

塩害農地へのひまわり栽培

塩害農地への
ひまわり栽培

(画像はReRoots(リルーツ)提供) 

 さわやかで甘酸っぱくおしゃれな「きいちごドレッシング」が人気です -宮城県・大崎市- (2012年10月9日掲載)

今年3月に発売して以来、人気商品となっている「きいちご(ラズベリー&ブラックベリー)ドレッシング」をご紹介いたします。
この商品は、宮城県大崎市岩出山の若手農業者である氏家直子さんが大崎市雇用創造協議会主催の「大崎まるごと加工特産品開発セミナー」を受講したのをきっかけに、自ら栽培しているキイチゴ類を原料として考案・商品化したものです。完熟で収穫し冷凍後出荷していたキイチゴ類を使い、地域の特産品につなげたいと試行錯誤を重ね、甘酸っぱく、そしてちょっとスパイシーなドレッシングが完成しました。深みのあるキイチゴの風味がほんのりと口の中に広がる、やさしい味わいのドレッシングです。きれいな赤い色のドレッシングは冷・温の野菜はもちろん、肉料理、揚げ物などアイデア次第で幅広く利用でき、スープのアクセントとして利用したりポテトサラダをほんのりピンクに色づけ、など食欲をそそる一品に変えてくれます。また、商品のラベルには、氏家さんが手描きした愛らしいラズベリーとブラックベリーのイラストが使われています。
今後は、出荷しているパプリカやミニトマトなど他の野菜を原料とした第二弾のドレッシング等アイテム数を増やし、さらには、寒天を利用した添加物を一切使わない商品作りなど、農業の6次産業化を軌道に乗せたいと話していました。
「きいちごドレッシング」は、すべて手作りのため量産が難しく、一ヶ月に100本位の製造ですが、大崎市岩出山の自家製酵母・国産小麦のパン販売店「ひとつぶ堂」にて販売しています。

 

(情報収集)大崎地域センター 電話:0229-23-7011

 

きいちごドレッシング
「きいちごドレッシング」です。

「きいちごドレッシング」です

野菜サラダにかけてみました。

野菜サラダに
かけてみました

スープにもアクセントとして。

スープにもアクセントとして

 生産者と消費者が直接つながる青空市場、「マルシェ・ジャポンセンダイ」 -宮城県・仙台市- (2012年8月28日掲載)

仙台市の中心市街地にあるアーケード(仙台サンモール一番町)内で、旬の野菜や果物をはじめ、海産物・山菜さらには加工品から工芸品まで様々な品物を、生産者自らが直接消費者の皆さんへ販売している「マルシェ・ジャポンセンダイ」を紹介します。
「マルシェ・ジャポンセンダイ」は、平成21年秋、農林水産省の支援により全国8都市で始まった都市住民参加型の市場(マルシェ)「マルシェ・ジャポン」の1つで、宮城県、山形県など東北6県の生産者はもとより、遠くは山梨県からも登録し出店される方もいます。
毎週木曜から日曜日にかけて、午前11時から午後6時(日曜日は午後5時)まで開催(変更になる場合がありますので、マルシェ・ジャポンホームページで確認してください。)しており、平日は勤め帰りの方が、休日は観光客の方々が多く買い物されます。売れ筋は旬の野菜や初物が中心ですが、「葉取らずりんごジュース(青森産)」や珍しいものでは「イカリいも」なども人気です。
マルシェ・ジャポンセンダイでは、現在、約200名の方が登録していますが、これからも出店を希望される農林漁家の皆様を随時募集しており、ディレクターの児玉さんは「これからも生産者の皆さんの所得向上と商店街の活性化に繋げることを目的に、6次産業化にも取り組んで行きたい」と意欲的に話しています。

  • お問い合わせ先:農林水産省マルシェ・ジャポン・プロジェクトせんだいファミリアマルシェ実行委員会
  • 住所:仙台市青葉区上杉5-8-33
  • 電話、FAX:022-221-0040

 

(情報収集)統計部統計企画課地域統計室 電話:022-236-6661(内線142)

 

マルシェ・ジャポンセンダイ
マルシェ・ジャポンセンダイ会場入り口

マルシェ・ジャポンセンダイ会場入り口

手作りおこわ、お惣菜のお店

手作りおこわ、お惣菜の
お店

米粉パンのお店

米粉パンのお店

青森産の葉取らずリンゴジュース

青森産の
葉取らずリンゴジュース

 「石巻しみん市場」震災乗り越えグランドオープン! -宮城県・石巻市- (2012年7月17日掲載)

「石巻しみん市場」が、東日本大震災の被災を乗り越え、石巻港の岸壁近くにあった魚町から石巻市中央に移転し、平成24年6月9日グランドオープンしました。
これは、被災した街中の商店や石巻圏域農・漁業者の復興の第一歩として建設された「石巻まちなか復興マルシェ」(市場と飲食とイベント会場を組み合わせたもの)の中に、消費者や生産者からの再開を望む大きな声に応えオープンしたものです。
トレーラーハウスでできた売場は、野菜部門と鮮魚部門に分かれ、地元の会員(農業者70名、水産業者20名)から届けられた新鮮な野菜や魚のほか、パン、お菓子、水産・農産加工品などが所狭しと並べられています。
中でも観光客に人気があるのは、鯨の大和煮や須の子(鯨希少部位)大和煮の缶詰で、「やっと見つけた」と喜んで購入していく方もいるそうです。また、ここでしか扱っていないという「金華鯖の姿寿司」、「穴子の姿寿司」などの珍しい商品もあります。
ここで買った食べ物はマルシェ内にある常設のフードコートでも食べられ、心地良い川風を感じながら食事が楽しめます。他にも食事が出来るお店やコーヒーショップなどもあり、駐車場も隣接しています。
場所は、旧北上川沿い石ノ森漫画館向かい、内海橋のたもと。今後、旬の地場産品のPRイベントも計画されていますので、石巻の味を探しに足を運んでみませんか?

 

(情報収集)大崎地域センター石巻支所 電話:0225-95-2403

 

石巻しみん市場
外観がおしゃれなトレーラーハウス

外観がおしゃれな
トレーラーハウス

豊富な地元産の新鮮野菜

豊富な地元産の新鮮野菜

金華鯖の姿寿司と穴子姿寿し

金華鯖の姿寿司と
穴子姿寿し

観光客に人気の鯨の大和煮

観光客に人気の
鯨の大和煮

(画像は宮城県石巻地域産業振興株式会社提供(6月28日撮影)) 

 東日本大震災からの復興 ~消費者・地域とともに、再び「耕谷もち」を~ -宮城県・名取市- (2012年6月5日掲載)

農業生産法人「有限会社 耕谷アグリサービス」は、平成15年1月、新たな集落営農ビジョンに沿い、「耕谷集団転作組合」を発展的に解消し、4戸の担い手により設立された農業生産法人で、当初から水稲、麦、大豆の大規模な土地利用型農業を行い、さらに平成17年には農産加工施設を設置し、農業の付加価値の向上を図ってきました。
特に、伊達藩の殿様に献上されたという言い伝えがある、耕谷地区のもち米(みやこがねもち)を加工した「耕谷もち」は、名取市の地域ブランドとして広く知られ、また、杵つきもちは、宮城県の認証食品となっています。
しかし、昨年の東日本大震災では、海岸から3キロ以上も離れたこの耕谷地区にも津波が押し寄せ、水田などの経営耕地(75ha)の約9割が海水につかり、自慢の黒い粘土質の圃場には、流れてきた泥土が固まり、大きなひび割れが入り、水稲は除塩のための試験栽培(45a)のみとなってしまいました。
このため、昨年は耕谷産のもち米を使用することはできなかったものの、宮城県内産のもち米を原料とし、白切り餅の他、年末には、例年と同様、エゴマや紫芋をはじめ、黒豆、よもぎが入った豊富な種類の色の餅を新たに「福興餅」として加工販売しました。
今年は、復興に向け、消費者、そして地域の人たちとともに、再び耕谷地区のもち米を使った伊達藩献上「耕谷もち」を作ることを目標としています。
なお、白切り餅は現在も当法人の事務所やホームページで販売していますので、是非、ご賞味ください。
同法人の情報は、下記のホームページ等でご確認いただけます。

 

(情報収集)統計部調整課 電話:022-236-1111(内線413)

 春の訪れ 菜の花に囲まれた鳴子で復興交流会 -宮城県・大崎市- (2012年4月24日掲載)

東日本大震災絆プロジェクトとして「2012復興へ頑張ろう!みやぎ 菜の花フェスティバルinおおさき鳴子温泉」が、来る4月28日(土曜日)10時~14時、大崎市鳴子温泉川渡河川敷公園にて開催されます。
主催は「おおさきバイオディーゼル燃料地域協議会」で、同協議会は、大崎市、環境事業者、有識者、地域NPO法人が環境保全及び地球温暖化防止活動という共通の目的のために集結した組織です。平成21年度に農林水産省の「バイオディーゼル燃料地域利用モデル実証事業」カーボンデモクラシープロジェクト事業に採択され、昨年3月6日には県内初の軽油混合プラントが完成しました。この事業は、回収した使用済み食用油でバイオディーゼル燃料を製造・使用し地球温暖化防止につながるほか、休耕田等に菜の花やひまわりを栽培し、収穫後絞った油を食用油として利用し、その後バイオディーゼル燃料に利用することで、遊休農地や未利用地の有効利用策にもなると期待されています。
このフェスティバルは、昨年、震災被災者で鳴子温泉に二次避難していた方々を含め、約1500名の来場者となりました。2回目の今年も「気球で空からの鑑賞会」「バイオ燃料ゴーカート」「大崎の地場産品試食会」など楽しいイベントが企画されています。
沿岸地域の被災された方々を送迎する無料バスも運行され、黄色い菜の花が一面に咲く河川敷は、地域の方々、来訪者の方々との新たな交流の場となります。
菜の花が実を結び、なたねから始まるエコな循環に思いを巡らせながら、春の訪れを体感できる一日となることでしょう。

 

(情報収集)大崎地域センター 電話:0229-23-7011