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東北農政局

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福島地域からの便り(令和2年度)


福島の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

美味しさにこだわり、環境に配慮した米作りを目指して! -福島県・天栄村-  (2020年7月20日掲載)

福島県中通り南部に位置する天栄村では、天栄米栽培研究会が食味と品質の向上を目指し、美味しい米作りに取り組んでいます。

天栄米栽培研究会は、米の輸入自由化による米価の下落に危機感を感じた村内の米農家が、生き残りをかけて味を重視した米を作ろうと考え、平成20年2月に発足しました。現在、会員は27名で、発足以降、会員の情報交換の場として毎月1回定例会を開催し、土作りや栽培方法の話し合いのほか、外部講師による勉強会などを行っています。

研究会では、発足当初から、漢方の煎じかすを有機肥料に配合して施肥を行い、雑草を抑制するために紙マルチを田んぼに敷設して、環境に配慮した「漢方環境農法」に取り組んでいます。ほかに、有機栽培や農林水産省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に基づく特別栽培や、宇都宮大学が育成し、平成30年に福島県産地品種銘柄に設定された「ゆうだい21」の栽培にも取り組んでいます。

研究会が栽培する天栄米は、村内2箇所の道の駅や郡山市内にある百貨店、インターネットによる販売のほか、新米の出回り期などに試食・即売会等のイベントを開催し、販売しています。

研究会では、天栄米を米・食味分析鑑定コンクール国際大会に出品し、平成20年から28年までの9年連続と令和元年に国際総合部門で通算10度の金賞を受賞しました。平成25年には、当該コンクール国際大会・国際総合部門で5年連続金賞を受賞した生産者団体に贈られる名誉ある称号「ゴールドプレミアムライスAAA」を授与されました。

また、研究会では、ヤフー(株)東京本社を訪問し、天栄米の販売促進活動を行ったり、東京都内の消費者を村に招いて、田植え、草取り、収穫体験等のイベントを開催するなど、都市農村交流にも取り組んでいます。

イベントの開催やコンクールでの実績を積み重ねることで「天栄米」の知名度が向上し、天栄米の直販に大きく寄与していると同時に、村のPRという面でも大きな役割を果たしています。

天栄村役場の担当者は、「天栄米の知名度は全国的に見ればまだまだ低いが、どんな思いのもとで作られているか、多くの消費者にPRしていきたい。そして、村の宝である研究会の取組をこれからも支援していきたい。」と語ってくれました。

皆さんも、「天栄米」の美味しさを味わいに、是非一度、天栄村においで下さい。

 

  • お問合せ先:天栄村役場産業課
  • 住所:福島県岩瀬郡天栄村大字下松本字原畑78番地
  • 電話:0248-82-2117
  • WEBペ-ジ:http://www.vill.tenei.fukushima.jp/

(情報収集)福島県拠点    電話:024-534-4144

美味しさにこだわり、環境に配慮した米作りを目指して!

天栄米栽培研究会の会員の皆さん

天栄米栽培研究会の
会員の皆さん


紙マルチ専用の田植機による「漢方環境農法栽培米」の田植え風景

紙マルチ専用の田植機による
「漢方環境農法栽培米」の
田植え風景


天栄米の販売商品(左から「天栄米ゆうだい21」、「漢方環境農法天栄米」、「ゴ-ルドプレミアムライス天栄米」)

天栄米の販売商品
(左から「天栄米ゆうだい21」、「漢方環境農法天栄米」、「ゴ-ルドプレミアムライス天栄米」)


道の駅 季の里天栄(天栄村)で開催した新米試食・販売会の様子

道の駅 季の里天栄
(天栄村)で開催した
新米試食・販売会の様子
(写真提供:天栄村役場産業課)

 

~ 台風19号被災を乗り越えて ~  おいしい桃を届けたい! -福島県・伊達地方-  (2020年4月21日掲載)

昨年10月12日から13日にかけて、大型で猛烈な台風19号が関東地方から東北南部を縦断し、福島県内各地に記録的な大雨を降らせました。これにより、県内の農林水産業では農地や農業施設を中心に約636億円にも達する甚大な被害が発生しました。

中でも、全国第2位の収穫量を誇る桃の主産地である県北部の伊達地方では、主要河川の阿武隈川が越水し、同河川に流入している中小河川も至る所で氾濫して一部では破堤も発生しました。

川沿いの多くの園地では、桃の木が冠水し、中には水が引くまで10日前後も要した箇所もありました。水の引いた園地には一面に分厚く泥が堆積し、流れ着いたゴミや草木などが樹体に付着しており、被災前のよく手入れされた園地は見る影もありませんでした。

そうした中、農家の皆さんは付着したゴミや草木の除去や倒れたり痛んだりした桃の木の改植など、日々黙々と園地の復旧に努めています。

自らも園地が冠水したJAふくしま未来伊達地区モモ生産部会副会長の徳江忠さんは、「被災直後の園地の惨状に言葉も出ず、これからどうなるのだろうと思いましたが、多くの方々からのおいしい桃を食べたいという声援に力をもらい、また、関係機関からの支援も受けて園地の復旧を進めています。浸水の影響で桃の品質が心配ですが、同じように被災した仲間と手を取り合い多くの皆さんにおいしい桃を届けていきたい。」と力強く話されていました。

桃の木は、4月上旬には可憐なピンク色の花を付け、まるでピンクのじゅうたんを敷き詰めたような風景が地域の至る所で見られます。農家の皆さんは、これから摘果作業などの樹体管理に努め、7月から9月に収穫を迎えます。

今年の夏は台風被災を乗り越えて農家の皆さんが愛情込めて栽培したおいしい福島の桃を味わってみてはいかがでしょうか。

 

  • お問合せ先:JAふくしま未来伊達地区本部
  • 住所:福島県伊達市保原町字7丁目33-3
  • 電話:024-575-0114

(情報収集)福島県拠点    電話:024-534-4142

~ 台風19号被災を乗り越えて ~  おいしい桃を届けたい!
被災の状況1 多くの園地が冠水しました(桑折町提供)

被災の状況1
多くの園地が冠水しました
(桑折町提供)
被災の状況2 泥が堆積し桃の樹体にゴミや草木が付着した園地

被災の状況2
泥が堆積し桃の樹体に
ゴミや草木が付着した園地
災害を乗り越えておいしい桃を届けようと手入れに励んでいます

災害を乗り越えて
おいしい桃を届けようと
手入れに励んでいます

被災した園地に可憐な桃の花が咲きました

被災した園地に
可憐な桃の花が
咲きました
(写真提供:「被災の状況1」は桑折町から提供。それ以外は福島県拠点職員撮影)