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東北農政局

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岩手地域からの便り(平成31年度・令和元年度)

岩手の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

「ユキノチカラ」で町の魅力を全国に発信 -岩手県・西和賀町- (2019年11月20日掲載)

西和賀町(にしわがまち)は、岩手県の中西部に位置し、秋田県横手市と隣接する県内有数の豪雪地帯として知られています。

西和賀町が事業主体となって、平成27年9月、町内の事業者・県内在住のデザイナー・地元の信用金庫・デザイン振興会等、町内外の様々な人が関わり、国の地方創生推進交付金を活用し、西和賀デザインプロジェクト「ユキノチカラ」をスタートさせました。

このプロジェクトでは、地元で厄介者とされる豪雪が生み出してきた様々な地域資源をユキノチカラと前向きに捉え、地域資源を活用したブランド商品を開発・製造・販売し、西和賀町の未来を拓くための所得向上と雇用確保に繋げることを目的としています。

このため、特産の「西わらび」(「西わらび」は西和賀町の登録商標)・「西和賀そば」・「南部かしわ」や、西和賀町産の米・大豆・牛乳など、地域の素材を活用した「ユキノチカラ」ブランド商品は、県内在住のデザイナーが町内の事業者とタッグを組んで、商品のラベルデザインだけではなく、容器の形状や主な販売層の分析・販売価格の設定まで戦略を練るなど、一から商品開発を行い、その洗練された商品デザインにより、盛岡・仙台・東京などで開催された見本市やイベントでも評価され、消費者から手にとってもらう機会が増えました。

こうした「ユキノチカラ」ブランド商品は、現在までに12事業者から25種類44品目が販売され、プロジェクトの展開によって西和賀町の認知度が向上し、「ユキノチカラ」ブランド商品以外の商品も相乗して売上げが伸びています。

また、平成29・30年の2月には、雪国の暮らしと豊かな自然を体感する1泊2日の「ユキノチカラツアー」を開催し、県内外のほか韓国からの参加者を含めて延べ55名が冬の西和賀町を訪れています。

国の地方創生推進交付金の事業期間は平成27~29年度の3年間で終了し、平成30年度からは町内の事業者と西和賀町だけでプロジェクトを展開していくこととなりましたが、県内在住のデザイナーからは引き続き商品開発の支援を受けられる体制となっており、平成31年4月には(株)西和賀産業公社を事務局とするユキノチカラプロジェクト協議会を設立しました。

現在、ユキノチカラプロジェクト協議会では、これまでに蓄積したノウハウや育成した人材を活用するほか、将来的にはクラウドファンディングの活用も検討しながらプロジェクトを継続・展開することにより、西和賀町の魅力を全国に発信していくこととしています。

なお、この「ユキノチカラ」ブランド商品は、町内の「道の駅『錦秋湖』」・「湯夢(ゆめ)プラザ」などのほか、(株)西和賀産業公社のオンラインショップ「にしわがのみせっこ」で購入できます。

「ユキノチカラ」プロジェクトの取組について

  • お問合せ先:西和賀町ふるさと振興課
  • 住所:岩手県和賀郡西和賀町川尻40-40-71
  • 電話番号:0197-82-3285
  • ホームページ:http://www.town.nishiwaga.lg.jp [外部リンク]

「ユキノチカラ」ブランド商品について

  • お問合せ先:ユキノチカラプロジェクト事務局((株)西和賀産業公社内)
  • 住所:岩手県和賀郡西和賀町川尻40-73-11
  • 電話番号:0197-82-2211
  • ホームページ
          (株)西和賀産業公社:https://www.nishiwaga.biz/ [外部リンク]
          にしわがのみせっこ:https://nishiwaga-shop.raku-uru.jp/ [外部リンク]

 

(情報収集)岩手県拠点    電話:019-624-1125


「ユキノチカラ」で町の魅力を全国に発信
西和賀町産の農産物を使った「ユキノチカラ」ブランド商品
西和賀町産の農産物を使った「ユキノチカラ」ブランド商品
町内ほっとゆだ駅前「湯夢プラザ」の「ユキノチカラ」ブース
町内ほっとゆだ駅前「湯夢プラザ」の「ユキノチカラ」ブース
町内の事業者と県内在住デザイナーによる商品開発ミーティング
町内の事業者と県内在住デザイナーによる商品開発ミーティング
「ユキノチカラツアー」で町の冬のイベント「雪あかり」作りを体験
「ユキノチカラツアー」で町の冬のイベント「雪あかり」作りを体験

( 画像提供:ユキノチカラプロジェクト協議会)

夏の涼風が育てる素朴な自然の味「山ぶどう」 -岩手県・野田村- (2019年8月21日掲載)

岩手県は、山ぶどうの栽培面積日本一の産地です。三陸沿岸北部に位置する野田村では、古くから村内に自生していた山ぶどうに注目し、平成11年頃から挿し木などの方法で増殖してきました。平成18年に産地一体となった取組に向けて「野田村山ぶどう生産組合」を設立し、今では全国でも有数の山ぶどう産地になりました。

野田村産の山ぶどうは、高い糖度が特徴です。一般に天然の山ぶどうの糖度は12度程度ですが、野田村では16度以上になるまで樹の上で熟成させてから収穫します。夏に太平洋から吹き込む霧を含んだ冷涼な風「やませ」により、じっくりと成熟が進むこと、また、この地域は霜がおりる時期が遅いため、山ぶどうを遅摘みすることで、糖度を上げることが可能となっています。

山ぶどう栽培に適した気候の野田村ですが、栽培技術を向上させるため、今夏も久慈農業改良普及センターから栽培管理や病害虫防除などの研修を受けるなど、生産者は日々研鑽に努め、より質の高い山ぶどうの栽培に取り組んでいます。

山ぶどうは、6月に雌雄の花が咲き、虫や風の力を借りて実を結びます。今年は開花期が平年より3日から7日程度早まり、結実率は平年より高いことから豊作が期待できそうです。

野田村で収穫された山ぶどうの多くは、ワインの原料に使われています。平成28年に野田村が村内の海の見える丘に建てた「涼海(すずみ)の丘ワイナリー」では、上質なワインを製造するため、野田村産の質の高い山ぶどうを使い、地元出身のソムリエが自ら手間暇かけて醸造しています。

野田村を含む久慈地方では、山ぶどうは古くから滋養強壮、貧血予防、疲労回復等に大変良いとされ、産前産後の女性に飲用されるなど、珍重されてきました。久慈農業改良普及センターが公的分析機関に山ぶどうの成分分析を依頼したところ、アントシアニンなどのポリフェノール類、鉄、カルシウムが多く含んでいるという結果が出ており、健康志向の方々に向けた食品として期待されています。

秋のシーズンには、村内の直売所で生果が販売されるほか、果樹園では、山ぶどう狩り体験の受入れも行っています。自家製の山ぶどうジュースやジャム作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

  • お問合せ先:野田村産業振興課
  • 住所:岩手県九戸郡野田村野田20-14
  • 電話番号:0194-78-2926
  • ホームページ:http://www.vill.noda.iwate.jp/

(情報収集)岩手県拠点    電話:019-624-1125


~ 夏の涼風が育てる素朴な自然の味「山ぶどう」 ~
冷涼な気候と遅摘みで高い糖度の山ぶどうを栽培する園地(今年7月末に撮影)
冷涼な気候と遅摘みで高い糖度の山ぶどうを栽培する園地(今年7月末に撮影)
適切な栽培管理により、順調に生育する山ぶどう(今年7月末に撮影)
適切な栽培管理により、順調に生育する山ぶどう(今年7月末に撮影)
樹の上でじっくりと熟成された山ぶどう(昨年秋に撮影)
樹の上でじっくりと熟成された山ぶどう(昨年秋に撮影)
野田村産の山ぶどうでワインを醸造している「涼海(すずみ)の丘ワイナリー」
野田村産の山ぶどうでワインを醸造している「涼海(すずみ)の丘ワイナリー」

( 画像提供:「熟成された山ぶどう」及び「涼海の丘ワイナリー」は、野田村、その他は岩手県拠点職員撮影)

まちなか産直「おちゃば」お茶っこ飲みながら語り合いに花が咲く  -岩手県・雫石町- (2019年5月20日掲載)

岩手県西部に位置する雫石町(しずくいしちょう)のよしゃれ通り商店街に、昨年5月から産直施設「OCHABA(おちゃば)」が営業しており町民憩いの場となっています。

この場所で雫石商工会青年部が開設した産直施設が従業員不足などの理由により閉店したため、この施設に愛着を持っていた女性3名が発起人となり、NPO法人や町民有志の協力を得てリノベーションを行いました。壁を白の基調に塗り替え、入り口は店内が見えるよう全面ガラス張りにし、15人程が座れる畳スペース等を新設するなど、気軽に立ち寄れる雰囲気が漂う造りとなっています。

店は発起人の3人の女性が運営しており、町内6名の農家が生産した野菜や花、果物などの農産物が並ぶほか、手作りの工芸品などの販売場所を求める町民らに商品棚の貸し出も行っています。町商店街の中心にある「OCHABA」には毎日40人程の来店者が農産物や日用品などを購入し、サービスで出されたお茶を飲みながら、買い物客同士で時間も忘れて世間話に花を咲かせています。

また、よしゃれ通り商店街では毎月第1日曜日に「元祖しずくいし軽トラ市」が開催され、軽トラック荷台での野菜、山菜、加工品などの販売やよしゃれ踊りなどのイベントがあり、県内外から5千人もの人が訪れるなど大いに賑わいをみせています。6月には第100回記念行事が予定され準備が進められています。

軽トラ市開催中は「OCHABA」も臨時営業をして地元産野菜などの販売をしながら来場者に憩いの場を提供しています。

運営している3人からは「季節によって農産物などの品揃えに苦労するため、納入してくれる農家数をもっと増やしたい。口コミで若い人達にも関心が高まっており、平日のみならず土日営業を望む声も多い。営業時間以外も貸しスペースとして多世代が集う場所にしたい。」とのお話があり、今まで以上に地域に密着した憩いの場の提供への夢が膨らみます。

近い将来訪れるであろう高齢化社会に向けて、自分たちの住みよい場所を自分たちでつくろうと町全体が一丸となって地域おこしを目指している雫石町において、「OCHABA」はこの地域活性化の動きの大きな一歩となっています。

  • 問い合わせ先:まちなか産直施設「OCHABA(おちゃば)」
  • 住所:岩手県岩手郡雫石町上町南35-1
  • 電話番号:019-677-8241
  • 営業時間:9時30分~15時00分
  • 定休日:土曜日・日曜日(※毎月第1日曜日に開催される元祖軽トラ市は営業)
  • 駐車場:店舗前車道を挟んで向かい側に15台ほどの無料駐車場完備

(情報収集)岩手県拠点    電話:019-624-1125


~ まちなか産直「おちゃば」お茶っこ飲みながら語り合いに花が咲く ~

よしゃれ通り商店街の
中心にある
「OCHABA(おちゃば)」

お茶飲み場でくつろぐ
買い物客

5月に開催された
「元祖しずくいし軽トラ市」

町内の生産者が生産した
旬の野菜が並ぶ

( 画像提供:「元祖しずくいし軽トラ市」は雫石町、その他は岩手県拠点職員撮影)