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東北農政局

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岩手地域からの便り(令和3年度)


岩手の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

岩泉町の畑わさび~辛さとともに、ほのかな甘みが特長~ -岩手県・岩泉町- (2021年8月5日掲載)

畑わさびの生産量が日本一の岩手県。その8割を占めているのが岩泉町です。
畑わさびは、一般的にイメージされる清流で栽培されるわさびと同じ植物ですが、栽培方法は異なり、土に植えていることから大きく育つのは「茎」の部分になります。岩泉町のわさびは、比較的標高の高い場所の松林やカラマツ林の林間に開かれた畑を利用し、樹木の間伐や枝打ちを行いながら、適切な光量や湿度を保ち栽培しています。
栽培から出荷の過程は、育苗、定植、花芽の摘み取り、収穫(葉を除去)、茎や根の選別、洗浄及び異物の除去等があり、ほとんどが手作業です。
圃場への苗の定植は年に3回であり、定植時期によって収穫時期が変わります。
4月下旬の定植では翌年6月以降の収穫、6月下旬の定植は翌年夏以降の収穫、秋の定植は翌々年の春以降の収穫となります。

岩泉町門地区にある吉澤 誠さんの圃場では、収穫最盛期を迎え、家族総出で収穫作業が行われていました。就農11年目の吉澤さんからは「畑わさびの栽培は、通常の農業とはちょっと違うところに面白さを感じています。初期投資は比較的少なく、需要も十分あり、規模拡大することで安定した収入が見込めます。」との話がされました。

アブラナ科のわさびは、菜の花のような白い花を咲かせます。春に摘み取りした花芽は生での出荷や醤油漬けに、6月以降に収穫する茎や根は主に練りわさびやドレッシングの原料、オイル漬けに利用。また、練りわさび用の原料として中国にも輸出されています。

岩泉町は総面積の93%が森林で、豊富な森林資源を利用できる特産物として畑わさびの生産振興を積極的に行っています。
生産者は高齢化等により平成16年の103名から半減しましたが、近年はわさびの専業化を進め、4ヘクタール程の大規模経営を確立したモデル農業者も出てきており、安定した経営を目指す若い農業者が次々と現れています。

また、町にはカット処理等の原料加工を行う一次加工施設、製品化までを行う二次加工施設があります。生産から加工までを町内で行うことで、6次産業化による新たな付加価値を生み出し、雇用の創出による地域活性化を展開しています。


< 畑わさびの生産振興 >
  お問合せ先:岩手県岩泉町農林水産課
  住所:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字惣畑59- 5
  電話:0194-22-2111(内線543)

< 畑わさびの栽培技術指導>
  お問合せ先:JA新いわて宮古営農経済センター米穀園芸課
  住所:岩手県宮古市花輪10-5-1
  電話:0193-69-3220

< 畑わさびの加工・わさび製品>
  お問合せ先:岩泉ホールディングス株式会社産業開発事業部
  住所:岩手県下閉伊郡岩泉町乙茂字乙茂90-1
  電話:0194-22-4433
  WEBページ:http://www.ryusendo-water.co.jp/selection/wasabi.html



(情報収集)岩手県拠点    電話:019-624-1125


岩泉町の畑わさび~辛さとともに、ほのかな甘みが特長~

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就農11年目の畑わさび農家 吉澤 氏


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手作業による畑わさびの収穫


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収穫した畑わさびは作業場で葉と白根を除去し、茎と一部の根茎を残します


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岩泉町が畑わさびの生産振興のため整備した加工処理施設

(写真左から1枚目はJA新いわて宮古営農経済センター 提供)
(写真の2枚目から4枚目は岩手県拠点職員 撮影)