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東北農政局

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宮城地域からの便り(令和2年度)


宮城の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

台風19号被害から半年 ~若い世代が地域を盛り上げる!~   -宮城県・大崎市- (2020年6月5日掲載)

宮城県大崎市鹿島台にある(有)マルセンファームは、「安心して食べられる野菜づくり」をモットーに、土づくりからこだわった栽培方法で、糖度7度以上のデリシャストマトを中心に、ほうれん草等を大型ハウスで生産しています。デリシャストマトはJGAP認証取得を活かしてジュースに加工して輸出にも取り組むなど戦略的な農業経営を行っており、また、若者への農業技術継承を行うなどこの地域の農業振興に欠かせない中心的な担い手です。

昨年10月の台風19号による吉田川の決壊で、(有)マルセンファームの大型ハウス、米の乾燥調製施設や事務所が最大約3メートル浸水する被害を受けました。出荷直前の農作物は全滅し、農業機械類も使用できない状態となり、農作物で約2億円程度、ハウスを含む施設・機械が約4億円程度の損害を受けました。

水が引いた後の大量に堆積した泥や稲わら等の状況を見た社員は「再建は無理だと思っていたが、ここまで早く回復したのは社長の決断とリーダーシップにあった」と当時を振り返り話していました。
被害のあった当時の千葉卓也社長(現在47歳)は、「父親が、この地域で発生した幾多の豪雨水害を乗り越え、新しいことにチャレンジし経営規模拡大していった姿を見て就農を決めた。今度は自分たち若い世代が頑張って地域を盛り上げるんだ」と営農再開することに迷うことはありませんでした。

吉田川決壊から約10日間敷地内は冠水していましたが、水が引いた直後からJA職員や同青年部の協力を得て復旧作業を進めました。主に国の補助事業「強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災農業者支援型)」を活用しハウス等を復旧することとなったものの、なかなか施工業者が見つからず大変でしたが、「待っていてくれるお客様のため、少しでも早く復旧させる!」という思いで、従業員が協力してハウスのビニール交換などの作業にも取り組み、12月上旬には施設の一部でほうれん草の栽培を再開し、2月上旬には収穫を始めることができました。また、中玉トマトのフルティカ、主力のデリシャストマトの営農も順次再開し、3月下旬から収穫がスタートしました。

多くの方の思いを受けて復活した(有)マルセンファームのデリシャストマトは、フルーティな味わいで、トマトが苦手な方も感動する美味しさです!

「お客様の喜ぶ顔」を原動力に「質の向上」を追求してきた(有)マルセンファーム。これからも、新しいことにチャレンジし、この地域の農業を盛り上げていってくれることでしょう。

 

  • お問合せ先:(有)マルセンファーム
  • 住所:宮城県大崎市鹿島台字上志田350
  • 電話:0229-56-5269
  • WEBページ:http://www.m-farm.jp/ [外部リンク]

(情報収集)宮城県拠点  電話:022-266-8778

台風19号被害から半年 ~若い世代が地域を盛り上げる!~
被災状況(施設周辺)

被災状況(施設周辺)

被災状況(施設内)

被災状況(施設内)
生産再開の様子

生産再開の様子
収穫された中玉トマト(フルティカ)

収穫された中玉トマト
(フルティカ)

( 写真提供:「被災状況(施設周辺)」及び「被災状況(施設内)」は大崎市から提供。それ以外は宮城県拠点職員撮影 )