このページの本文へ移動

東北農政局

メニュー

宮城地域からの便り(令和2年度)


宮城の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

宮城県内青果物初のGI登録「河北せり」~石巻市河北地区~   -宮城県・石巻市- (2021年3月5日掲載)

石巻市河北地区の伝統野菜「河北せり」が、2020年12月に地理的表示(GI)に登録されました。宮城県内では、「みやぎサーモン」、「岩出山の凍り豆腐」に次ぐ3番目の登録で、宮城県内の青果物としては初めての登録となります。

河北せりは、地下水に恵まれた石巻市河北地区で、約300年前(江戸時代)から栽培が始まったと伝えられており、この伝統ある河北せりを継承していきたいという思いから、2018年7月にJAいしのまきセリ部会、石巻市河北せり出荷組合及び皿貝農産組合の3組織が「河北せり振興協議会」を設立し、同年10月にGI登録申請の手続きを開始しました。

豊富な伏流水でせり田の水深を長期間確保できる河北地区で栽培されるせりは、可食部の茎葉(けいよう)が長いのが特徴で、長いものでは50センチ以上になります。また、“さわやかな香り”や“シャキシャキとした食感”が魅力であり、これらを保持するため、栽培時の水管理や調整作業、出荷方法に独自の工夫を凝らし、鮮度が保たれる状態で出荷しています。

同協議会の高橋会長は、「GI登録では、特に河北せりのシャキシャキとした食感を客観的に示すことにとても苦労しましたが、GI登録をきっかけに河北せりを多くの方に知ってもらい、味わってもらえたら嬉しい。」と感慨深げに話していました。

土作りから収穫・調整まで手作業で丁寧に栽培される河北せりには、10月~翌年2月に根ごと収穫する「根せり」と、4~5月の春に芽吹いた茎葉を刈り取る「葉せり」の2種類があります。特に「葉せり」は、河北地区の在来種「飯野川(いいのかわ)在来」を栽培しており、柔らかくてクセが少なく、せりの香りをより感じることができます。

柔らかく傷みが早い葉せりは、生産地近辺での流通に限られますが、浅漬けにして食べると最高に美味しいと評判です。この春、この希少価値の高い食材を味わってみてはいかがでしょうか。

 

(情報収集)宮城県拠点  電話:022-221-6404

宮城県内青果物初のGI登録「河北せり」~石巻市河北地区~

せりの収穫作業。茎が折れないように根ごと引き抜きます。

せりの収穫作業。
茎が折れないように
根ごと引き抜きます。

河北せり振興協議会  会長  高橋さん

河北せり振興協議会
会長  高橋さん

1本、1本確認し、黄化した葉やゴミを丁寧に取り除き、選別しています。

1本、1本確認し、
黄化した葉やゴミを
丁寧に取り除き、
選別しています。


出荷前の洗浄作業。出荷直前に大量の伏流水で洗浄するのが「河北せり」の特徴です。

出荷前の洗浄作業。
出荷直前に大量の伏流水で
洗浄するのが
「河北せり」の特徴です。

( 写真提供:JAいしのまき )

ワインと食で地域をつなぐ  ~南三陸ワイナリー~   -宮城県・南三陸町- (2020年12月7日掲載)

南三陸町に“地域の交流拠点”となるワイナリーを造るため、2017年から地域おこし協力隊が中心となって「南三陸ワインプロジェクト」を進め、今年の10月7日、ついに「南三陸ワイナリー」がグランドオープンしました。

南三陸町は東日本大震災により人口減少が加速し、農業・農村においては、担い手不足による耕作放棄地の増加が深刻な課題となりました。そこで、この課題を打開すべく開始したのが、「南三陸ワインプロジェクト」です。

当初は資金の問題や人手不足に悩まされることもありましたが、プロジェクトを知り参加したボランティアの協力や、クラウドファンディングによる応援のおかげで、耕作放棄地を利用したブドウ栽培とワイナリー施設の整備を実現させることができました。

プロジェクトの中核となる「南三陸ワイナリー株式会社」の代表取締役である佐々木道彦さんは「多くの方々の支えがあってここまでくることができた。

ワインを通じて多くの方々とつながり、地域の復興と活性化に貢献したい」と意気込みを語ってくれました。

ワイナリー施設には、ショップ棟、テラス棟、醸造棟が整備され、ショップ棟では、ワインだけでなく地域の特産品も販売されているほか、コミュニケーションスペースとして、地域の取組や魅力を発信する場となっています。

また、テラス棟では南三陸の海を一望しながら、ワインに合う地元食材を生かした料理とワインを楽しむことができ、醸造棟は前日までの事前予約で見学が可能となっています。

グランドオープンを迎える前から、ワインの試飲会や収穫祭など、地域内外を問わず参加できるイベントを多く行ってきました。「南三陸ワイナリー」は、ワインを味わうだけでなく、南三陸町の食材、景観、そして地域の人々との関わりをも楽しむ施設として、地域に賑わいを創出しています。

今後は、もっと地域の輪を広げていくために、キッチンカーを活用した出張ワインバーで町内を巡り、気軽にワインと地元食材を楽しめる機会を作ったり、志津川湾に沈めている海中熟成ワインを引き上げ、牡蠣とともに船上でワインを楽しめるような企画を検討しています。

「南三陸ワイナリー」を中心に新たな人、地域との交流が広がり、南三陸町がますます活気づいていくことを期待しています。

 

  • お問合せ先:南三陸町ワイナリー株式会社
  • 住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川宇旭ヶ浦7-3
  • 電話:0226-48-5519
  • WEBページ:https://www.msr-wine.com/ [外部リンク]

(情報収集)宮城県拠点  電話:022-221-6404

ワインと食で地域をつなぐ  ~南三陸ワイナリー~

テラス席からは南三陸町の海を眺めながらワインを楽しめます。

テラス席からは南三陸町の
海を眺めながらワインを
楽しめます。


ワインの香りが広がる醸造棟

ワインの香りが広がる
醸造棟

海中熟成させているワイン。表面には貝殻が付着しています。

海中熟成させているワイン。
表面には貝殻が
付着しています。

店内に並ぶほたて、かき等の海産物を加工した商品と代表取締役の佐々木さん。

店内に並ぶほたて、かき等の
海産物を加工した商品と
代表取締役の佐々木さん。

( 写真:宮城県拠点職員撮影 )

しろいしSun Parkから県南地域の魅力発信と賑わい創出を!   -宮城県・白石市- (2020年9月7日掲載)

宮城県白石市は、平成29年度から地元民間事業者と連携して地域の交流拠点となる「しろいしSun Park(サンパーク)」の整備を段階的に進めてきました。そして、今年3月に全施設の整備が完了し、9月26日(土曜日)、ついにグランドオープンすることが決定しました!

「しろいしSun Park」の整備は、“地域農産物の安定した販路の確保”や“子育て世帯定住環境の充実”といった白石市が目指す方向性を定めた地域再生計画に基づき進められ、同一敷地内に農産物等販売施設「おもしろいし市場」、地元食材活用レストラン「みのりKitchen(キッチン)」及び大型遊具などを備えた子育て支援・多世代交流複合施設「こじゅうろうキッズランド」の3つの施設が整備されました。集客力のある子育て世代を対象とした施設と農商工関連施設が連携することで、地域農産物の販売促進だけでなく、子どもたちへの食育の場としての効果が期待されています。

すでに今年5月には全施設で営業が開始され、特産品の買い物を楽しんだり、地元食材を使った料理を味わったりしながら交流ができる場として多くの方に利用されており、特に「おもしろいし市場」では、白石市で“白石三白(さんぱく)野菜”としてブランド化を図っている白いトウモロコシ「ピュアホワイト」、白いかぼちゃ「夢味(ゆめみ)」、里芋「土垂芋(どだれいも)」をはじめ、県南地域の特産品も豊富に揃っていることから遠方からの買い物客も多く、賑わいをみせています。

また、隣接する「みのりKitchen」でも、白石産「竹鶏(たけとり)たまご」や蔵王産の豚「JAPAN X(ジャパン エックス)」、「旬の果物などを使用したジェラート」など地元の食材をふんだんに使った料理を味わうことができ、老若男女問わない人気店となっており、今後、「しろいしSun Park」を中心に県南地域の更なる魅力向上と賑わいが創出されていくことでしょう。

グランドオープン当日は、各施設で記念のイベントやすてきなプレゼントを用意しています!もちろん、業種別感染拡大予防ガイドラインに基づいた新型コロナウイルス感染症対策も徹底しての開催となりますので、県南地域の美味しいものを食べに「しろいしSun Park」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

  • お問合せ先:白石市市民経済部農林課
  • 住所:宮城県白石市福岡長袋字陣場が丘12-13
  • 電話:0224-22-1253
  • WEBページ:https://www.sunpark.jp/ [外部リンク]

(情報収集)宮城県拠点  電話:022-221-6404

しろいしSun Parkから県南地域の魅力発信と賑わい創出を!

農産物等販売施設「おもしろいし市場」

農産物等販売施設
「おもしろいし市場」


市場には旬の野菜等が揃っています

市場には旬の野菜等が
揃っています

地元食材活用レストラン「みのりKitchen(キッチン)」

地元食材活用レストラン
「みのりKitchen
(キッチン)」

蔵王爽清(そうせい)牛とJAPAN X(ジャパン エックス)ポークのハンバーグ

蔵王爽清(そうせい)牛と
JAPAN X
(ジャパン エックス)
ポークのハンバーグ

( 写真:宮城県拠点職員撮影 )

台風19号被害から半年 ~若い世代が地域を盛り上げる!~   -宮城県・大崎市- (2020年6月5日掲載)

宮城県大崎市鹿島台にある(有)マルセンファームは、「安心して食べられる野菜づくり」をモットーに、土づくりからこだわった栽培方法で、糖度7度以上のデリシャストマトを中心に、ほうれん草等を大型ハウスで生産しています。デリシャストマトはJGAP認証取得を活かしてジュースに加工して輸出にも取り組むなど戦略的な農業経営を行っており、また、若者への農業技術継承を行うなどこの地域の農業振興に欠かせない中心的な担い手です。

昨年10月の台風19号による吉田川の決壊で、(有)マルセンファームの大型ハウス、米の乾燥調製施設や事務所が最大約3メートル浸水する被害を受けました。出荷直前の農作物は全滅し、農業機械類も使用できない状態となり、農作物で約2億円程度、ハウスを含む施設・機械が約4億円程度の損害を受けました。

水が引いた後の大量に堆積した泥や稲わら等の状況を見た社員は「再建は無理だと思っていたが、ここまで早く回復したのは社長の決断とリーダーシップにあった」と当時を振り返り話していました。
被害のあった当時の千葉卓也社長(現在47歳)は、「父親が、この地域で発生した幾多の豪雨水害を乗り越え、新しいことにチャレンジし経営規模拡大していった姿を見て就農を決めた。今度は自分たち若い世代が頑張って地域を盛り上げるんだ」と営農再開することに迷うことはありませんでした。

吉田川決壊から約10日間敷地内は冠水していましたが、水が引いた直後からJA職員や同青年部の協力を得て復旧作業を進めました。主に国の補助事業「強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災農業者支援型)」を活用しハウス等を復旧することとなったものの、なかなか施工業者が見つからず大変でしたが、「待っていてくれるお客様のため、少しでも早く復旧させる!」という思いで、従業員が協力してハウスのビニール交換などの作業にも取り組み、12月上旬には施設の一部でほうれん草の栽培を再開し、2月上旬には収穫を始めることができました。また、中玉トマトのフルティカ、主力のデリシャストマトの営農も順次再開し、3月下旬から収穫がスタートしました。

多くの方の思いを受けて復活した(有)マルセンファームのデリシャストマトは、フルーティな味わいで、トマトが苦手な方も感動する美味しさです!

「お客様の喜ぶ顔」を原動力に「質の向上」を追求してきた(有)マルセンファーム。これからも、新しいことにチャレンジし、この地域の農業を盛り上げていってくれることでしょう。

 

  • お問合せ先:(有)マルセンファーム
  • 住所:宮城県大崎市鹿島台字上志田350
  • 電話:0229-56-5269
  • WEBページ:http://www.m-farm.jp/ [外部リンク]

(情報収集)宮城県拠点  電話:022-221-6404

台風19号被害から半年 ~若い世代が地域を盛り上げる!~

被災状況(施設周辺)

被災状況(施設周辺)


被災状況(施設内)

被災状況(施設内)

生産再開の様子

生産再開の様子

収穫された中玉トマト(フルティカ)

収穫された中玉トマト
(フルティカ)

( 写真提供:「被災状況(施設周辺)」及び「被災状況(施設内)」は大崎市から提供。それ以外は宮城県拠点職員撮影 )