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東北農政局

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宮城地域からの便り(令和3年度)


宮城の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

理想の豚肉を追求し、料理人が養豚農家に  -宮城県・川崎町- (2021年8月20日掲載)

宮城県蔵王連峰の麓に位置する川崎町には、全国的にも数少ない自然放牧による養豚を行っている生産者がいます。放牧場「Fattoria Kawasaki(ファットリア・カワサキ)」を経営するのは佐藤剛(たけし)さん。料理人でもある佐藤さんは地元川崎町にレストランをオープンし、自ら生産した「たけし豚」を使用した料理も提供しています。

もともと料理人を目指していた佐藤さんは、平成19年に仙台市のイタリアンレストランに就職し、料理の技術を学びました。イタリアの食文化、特に豚肉を使ったハムやソーセージなどの加工肉や保存食文化に魅了された佐藤さんは、これを自分なりに表現できないかと考えました。しかし、理想とする豚肉がなかなか見つからなかったことから、「理想の豚がいないのなら、自分で育ててしまおう」と自ら養豚を行うことを決意しました。

養豚の研修のため訪れた岩手県岩泉町の養豚農家で、豚の放牧と出会った佐藤さんは、祖父が経営していた観光農園の跡地を放牧場に整備し、平成24年から放牧養豚をスタートさせました。「豚を育てるというよりは、豚が豚らしく生きるのを手伝っている感覚」と語る佐藤さん。現在は5ヘクタールの山林で約30頭を通年放牧し、10~12ヶ月という通常の倍の飼育期間で200キログラムを超える大きな豚に育てています。また、餌は配合飼料を必要最小限にし、周辺農家の規格外野菜や地域企業の食品残渣を活用した自家配合飼料を与えており、食品ロス対策も行っています。

ストレスのない環境でのびのび育った「たけし豚」は、全国各地の料理店に販売しているほか、今年の4月にオープンしたレストラン「farmer's table mano(ファーマーズ・テーブル・マーノ)」でも味わうことができるようになりました。店内には地元の木材を使って大工さんに作ってもらったテーブルが配置され、コースターやストローも地元の人が手作りしたものを使用するなど、内装等にもこだわっており、「空間を含めてゆっくり味わってほしい」と佐藤さん。SNS等で噂を聞きつけ、仙台を中心に県外からもお客さんが訪れ、評判は上々のようです。

「お客様が食べるところまでイメージして育てられる養豚家になりたい」と語る佐藤さん。ゆくゆくは全て地元川崎町の食材を使った料理も作ってみたいとのこと。農家であり料理人でもある佐藤さんの取り組みが、地域に新たな風を呼び込んでいます。

 

  • お問合せ先:佐藤剛(farmer's table mano / Fattoria Kawasaki)
  • 住所:宮城県柴田郡川崎町小野弁天5-1(farmer's table mano)
  • 電話:022-487-7037
  • WEBページ:https://farmerstable-mano.jp/ [外部リンク]

(情報収集)宮城県拠点  電話:022-221-6404

理想の豚肉を追求し、料理人が養豚農家に

レストラン前の佐藤剛さん

農家+料理人の佐藤剛さん
(4月にオープンしたレストラン前で)

放牧場のたけし豚

広々とした放牧場でくつろぐ
「たけし豚」

たけし豚のロースト

「たけし豚」のロースト

手作りの民芸品も販売

レストランでは地元の職人等が手作りした民芸品も販売しています

(写真(左から)2枚目、3枚目:佐藤 剛さん提供   1枚目、4枚目:宮城県拠点職員撮影)