宮城県大崎市
開催テーマ
「食料自給力・自給率の向上について」
開催日
平成21年7月22日(水曜日)
開催場所
大崎生涯学習センター(おおさきパレット)
出席者
情報交流モニター6名
東北農政局総務部情報推進課長 湯田 今日男
大崎統計・情報センター長 吉岡 拓美 ほか
話題提供
「夢~手作りの味を消費者へ~」 (農家レストラン「蔵楽(くらら)」佐々木 重信 さん)
- 農家の現状を少しでも消費者に理解してもらうため、何が必要かいろいろ思案したところ、消費者が直接生産現場に来て見てもらう運動の必要性を感じました。それが農家レストランを開店したきっかけです。
- レストランは古くからある自宅の倉庫を改装しました。農村・農業、農家に興味のあるお客さんに来ていただき、ゆっくり私との会話を楽しんでもらう(笑)ために予約制としています。 お客さんとの会話では、農村・農業の現状ばかりでなく、食べ残しが多い食の現状や、それを減らすだけで自給率が上がることなど、一人ひとりができることについても話をしています。
主な意見
情報交流モニター(流通加工業者)
幼稚園や老人ホームなどにも食事を提供しています。幼稚園児の食べ残しを見ると、農村部と都市部の地域性が出ます。やはり都市部の子供の食べ残しが多い状況です。特にごはん、煮物、硬いものや魚など多い傾向にあります。 料理や食事のことをきちんと伝える必要があると思います。
情報交流モニター(消費者)
- 国の情報発信は、テレビCMなどを利用し、広く消費者に発信するとともに、「こうしなさい」という命令形ではなく、「これはどうですか?」などと問いかける形で、国民自ら取捨選択するような方法にしたらいいと思います。
- 魚ばなれも進んでいます。MELON(財団法人みやぎ・環境とくらしネットワーク)で普及、啓発のため魚の料理教室を開いています。「食」をとおした農・林・水のつながりが見えてこないと思います。農林水産省として、もっと横のつながりがあってもよいのではないかと思います。
情報交流モニター(農業者)
- 今年から1haの田を複田して米粉用の米を作りました。米の生産調整で田んぼもだいぶ荒れていますので、景観形成にもつながる思います。(転作作物として)選択の幅が広がると思いますので、米粉の利用、商品開発、普及に期待しています。孫はパンも大好きです。もちろん、おむすびも大好きですけど。(笑)
- 食料自給率を考えるなら、葉物の野菜は傷みが早いためちょっと収穫期が遅れるだけでほ場放棄をしています。(訳あり野菜などとして)安く販売したら消費者に喜ばれると思います。
- 食料自給力、自給率を上げるためにはマスコミ等も利用してしっかりPRする事が必要です。日本は省としてのテレビコマーシャルが少ないのではないでしょうか。食べることは健康にもつながっていると思います。こうした地道で恒常的な取組が必要だと思います。