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東海農政局

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「今坂農園」を訪ねました

平成29年2月7日(火曜日)、三重県伊賀市でいちごとトマトを栽培されている「今坂農園」を訪ねました。 

今坂農園は、国営施設応急対策事業青蓮寺用水地区の受益地内にあり、苗の防除や毎日の作物への水やりに青蓮寺用水の水を使われているそうです。国営青蓮寺土地改良事業(昭和43~60年度)により造成された各団地に500トンのタンクがあり、そのうち松橋団地から直接ポンプで水を引いているそうです。水やりは、タイマーにより自動で行われ、多い時は1日に約2トン使用されるそうです。今坂さんは「土地改良事業により団地から水をひいてこれるようになり、そのおかげで自動で水やりができるので有り難い」とおっしゃっていました。

今坂さんは、20歳の時に地元の奈良県山辺郡山添村で就農し、花卉栽培をしていました。26歳で山添村に隣接する三重県伊賀市へ移り、構造改善事業によりガラスハウスを導入しました。花卉栽培では観葉植物から始まり、最後は洋ランを栽培していたそうです。その後、洋ランの需要が落ち込んだこともあり、8年前に花卉栽培からいちごとトマトの栽培へ転換しました。

面積は、いちごが1反半、トマトが1反で併せて2反半です。

いちごは、「あきひめ」と「紅ほっぺ」を作付けし、収穫したいちごは全てアピタ伊賀上野店へ納められ販売されています。いちごの収穫期である12月から6月中旬は、朝6時半(4月以降は5時半)から収穫し、8時には店へ運ばれるので、採れたてのいちごが店頭に並びます。

トマトは、「りんか409」を栽培しています。収穫したトマトの3割はアピタ伊賀上野店、7割はJA伊賀「とれたて市ひぞっこ」や「道の駅あやま」、「島ヶ原温泉やぶっちゃ」、「伊賀の湯」等で販売されています。トマトの収穫期は、9月下旬から7月上旬で、トマトも朝早くから収穫し、新鮮なトマトが各売り場に並びます。

1年で一番忙しい時期は、いちごとトマトの収穫が重複する頃と思いきや、トマトが一斉に収穫となる9月下旬~10月だそうで、その頃はハウスの冬支度と重なるので大変とのことでした。3月までは6時半からの収穫作業ですが、日の出が早まる4月以降は5時半から作業でき、「朝早くから仕事ができるから大変だとは思わない」とおっしゃってました。インタビュー中の会話から農業が好きで、充実していらっしゃるのが垣間見えました。

いちご トマト 今坂氏
 熟し始めたいちご
(あきひめ)
 もうすぐ完熟を迎えるトマト  気さくな今坂さん
 青蓮寺

お問合せ先

木曽川水系土地改良調査管理事務所企画課

電話:052-761-3191