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「The 田園」に対するご意見・ご感想をお待ちしております。
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昨年の12月30日、家倉家では恒例の餅つき大会がありました。4度目となる今回は大勢集まって大盛況。6月の田植えイベント(第4回:お田植え祭り)で植えたもち米でお餅つき。つきたてのお餅できな粉餅やイチゴ大福を作って食べました。 餅つき大会の翌日には、比叡山の麓、仰木にある佐々木さん宅の年越しにお邪魔。佐々木家でも家倉家と同日に餅つき大会があり、お伺いした大晦日には鏡餅のお飾りを作って神棚にお供えしました。 こうして改めて餅つきやお供えを見てみると、古くからの「収穫の感謝」と「五穀豊穣の祈り」の深さを感じます。私の幼い頃にはこうした年末の行事が当たり前に行われていましたが、今ではとても貴重なものとなってしまいました。 |
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今年も残すところあとわずかとなりました。石津さんの住む滋賀県高島市ではようやく初雪が降り、多いところでは30センチほど積もりました。 毎年この時期、針江では「田の神さん祭り」が行われます。日本では古来、古事記や日本書紀の頃より、農耕神を稲魂(イナダマ)と呼び奉ってきました。山の神様は春になると里に下り、田んぼを見守り豊作をもたらす田の神様(稲魂)となります。農家の人々は収穫を終えると田の神様を家(米蔵)にお迎えし、おもてなしをした後、山へお送りします。山へ戻った田の神様は、再び山の神様となって、翌年の1月20日にまた里にやってくるのです。石津家ではこの伝統行事を毎年行っています。 |
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今年もはや師走となりました。年を重ねるごとに一年が過ぎるのを早く感じるのは私だけでしょうか。最近は寒くなったと思ったら暖かくなるなど、不安定なお天気が続きます。巷ではインフルエンザが大流行中。外出から戻った時はうがいを欠かさないよう心がけたいものです。 今日は大阪から編集者、デザイナー、シェフの方々が、家倉さんをはじめとする湖北町の農家に取材と見学に訪れました。田んぼの見学や郷土料理の試食など、皆さん冬の湖国を満喫されました。 |
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今年は寒くなるのが早く、ここ数年で紅葉が最も美しい年になったような気がします。晩秋ということばがぴったりなこの日、石津さんは大津市の仰木にお住まいの佐々木康夫さん・八重子さんご夫婦を訪ねました。仰木は比叡山のふもとにあり、一面に棚田が広がる里山です。佐々木家は比叡山パークウェイの近くに何百年も続く旧家で、その姓も「佐々木源氏」に由来するのだとか。そしてそこの“おくどさん”は、その昔、蓮如の第一弟子が比叡山から浄土真宗の教典を持って堅田へ向かう途中、異教徒から追われていたところを匿ったという伝説を持つ、まさに「荒神さま」なのです。もちろん現在はリノベーションされ、かつてのかまどは庭にお地蔵さんとともに奉られていますが、その火は今も変わらず燃え続けています。石津さんはこのおくどさんで新米を炊いて、おにぎりを握りました。 |
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秋も深くなり、だんだん寒くなってきました。インフルエンザも流行っています。お家に戻られた際には必ずうがいをして、風邪をひかぬようにしてください。 今日は、家倉さんもメンバーの湖北の若手農業家の会、通称“コネファ”(湖北ニューファーマーズ)のお米の食味大会にお伺いしました。エントリーされたのは6組です。イベントは虎姫町の丘の上にあるバンガロー施設にて開催されました。バーベキューをしたり、ゲームをしたりと、まるでピクニックのような和やかな親睦会でした。その後、果実農家の西橋さんのハウスを見学。いちじく、レモン、いちごなど、お米や野菜とはまた違う雰囲気です。 |
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新米はお試しになりましたか?私はこの時期のお米はおかずなし、ただ白いご飯だけでいただきます。もっちり、じんわりとしたお米の甘さをゆっくりと味わいます。秋の恵みをいただく至福のひとときですね。 ところで最近の石津さんは、週に一度滋賀県内で、月に一度大阪市内で“マルシェ”に参加されており、その現場にお伺いしました。かつて服飾関係のお仕事をされていた石津さん、田んぼを離れてのお仕事ぶりは一体どのような感じでしょうか。 |
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機械乾燥が主流となった現在ですが、家倉家の稲刈りイベントは昔ながらの農作業を行う一日でした。昼食はもちろん釜炊きごはん。湖魚の炭火焼きや郷土料理、みなで作ったハヤシライスなどのごちそうが食卓を彩ります。“いただきます”の際、「お米1粒が一年後には一株、すなわち2000粒になります。そんなすごい力をもった食べ物を、僕たちはいただいています」と家倉さん。改めて自然の恵みに感謝しました。午後からは引き続き稲刈りと“はさがけ”、最後に落ち穂を拾い刈り残しがないかチェックして終了しました。 これらは決して楽ではない作業です。しかし、みなさんの横顔には常に満面の笑みがありました。全員で一つのことをやる幸せ。「収穫の喜び」、そして「感謝」。私たちが永い間置き去りにしていた感覚です。これが一次産業の本来の姿なのでは、と思いました。 |
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ぼくの名前はりょうたろう。小学校三年生です。学校の帰り道、やぐらおじちゃんが田んぼではたらいているのをいつも遠くから見ていたけれど、今日はちょっとちがったんだ。大ぜいのおじちゃんおばちゃんがみんなでイネを刈っていて、それはおもしろそうなんだ。だからぼくも、弟のそうじろうといっしょになかまにいれてもらった。それではじめて、田んぼにはいってイネ刈りをしたんだよ!やぐらおじちゃんにはカマのつかい方を、めがねをかけたジョーおじちゃんやいしづおじちゃんには“はさがけ”のしかたを教えてもらった。ぼくは、さいごまでがんばった。おじちゃんたちみんな、ほんとにやさしかったよ。すごくたのしかった。そうじろうもたのしんだみたい。こんどはいつやるのかな。 |
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9月の終わり、今年で4回目となる家倉家の稲刈りイベントが開催されました。快晴に恵まれたこの日、京阪神はもちろんのこと、遠くは東京や埼玉から25人ほどが田んぼに集合し、稲刈りと“はさがけ”を行いました。石津さんをはじめとする農業仲間も駆けつけ、いつもは静かな湖北町が大賑わいです。そして特筆すべきは、近所の子供たちが初めて家倉さんの田んぼを訪れ、稲刈りを初体験したこと。 今回は、みなさんの素晴らしいポートレートの数々を一挙掲載いたします。この笑顔!最高に素敵です。何より日本人に生まれてよかった、と思える一日でした。 |
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今年は秋の訪れが本当に早いようで、滋賀県の山沿いではすでに紅葉がちらほらと見え始めています。石津家と同じく家倉家も稲刈りのピークを迎えています。しかし近隣の田んぼでは、今年の日照不足による影響があちこちに見られます。収量は去年より一割~二割ほど減ったそう。さて、家倉さんのところはどうでしょうか。 |
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シルバーウィークはどのように過ごされたのでしょうか。朝夕めっきり冷え込むようになりましたが、今年は例年よりも秋の訪れが早かったような気がします。石津さんのところではようやく稲刈りがはじまりました。今年はこの気候不順で去年より4日ほど遅れてしまったそうです。さて収穫の様子はどうでしょう。 |
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知らぬ間に初秋の光が辺りを包み、夏もそろそろおしまいです。滋賀でもあちこちで稲穂が黄金に輝き、早いところでは収穫が始まりました。 今回は石津さんたちと田んぼのイベントを開催した翌日に家倉家を訪問。収穫を迎えるための倉庫の整理やコンバインの掃除をされていました。 |
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いつまでたっても夏らしくならないなあ、と思っているうちにお盆も過ぎてしまいました。今年は、日照時間が例年の40パーセントほどしかないそうです。この連載をご覧になっていただいているみなさんもお感じのように、ほんと、曇りの日が多いです。これから刈り入れを迎えようとしている時期に不安定なお天気は続きます。ところで今日は、石津さんのご近所にお住まいの漁師、福田正勝さんを訪ねました。福田さんは76歳という年齢をみじんも感じさせず、とてもお元気で毎日に漁に出かけられます。針江はかつて漁師町でした。目の前に琵琶湖がある里山。湖西地域(滋賀県の西側)では、古くから漁と兼業の農家が多かったのです。 |
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夏休みはどんなご予定でしょうか。私は一昨年、昨年に続いて今年の夏も滋賀の旅、田んぼの観察です。つまりいつもと変わらず、です。もちろん、家倉さんをはじめ農家の方々にはまとまったお休みはありません。家倉さんは湖北町の青年農業家の集まりである「湖北ニューファーマーズ」、通称「コネファ」のメンバーです。クラブ員は総勢30人、平均年齢31歳という、将来の滋賀を支える勇士の会です。今日は家倉さんとともに、そのコネファの先輩の方々を訪ねました。 |
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この日、針江には大阪から夏休みの子供たちがたくさんやってきました。川下りをはじめとする水遊びや、生き物採集をする子供たちで針江大川は大賑わいです。石津家からはお父様の文雄さんと亮平さん、そして現在石津さんのところに研修に来ている石田純也くんが参加されました。亮平さんは子供たちに大人気。このように、夏には多くの人たちが水とのふれあいを求めて針江にやってきます。針江の水といえば川端(かばた)。すべての家庭に湧き水が湧いています。 |
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西日本は集中豪雨が多く、不安定なお天気が続きます。家倉さんも6月の半ばまで雨が降らないことを心配されていたのに、それ以降ずっと降り続け、最終的に今年は雨の多い年となりました。 さて、田んぼはいったいどのように成長しているのでしょうか。今年の家倉さんの無農薬の田んぼの出来はとてもいい感じです。就農6年目(無農薬は4年目)にして、ようやく今年は満足のゆく出来になりそう、ということです。収穫が楽しみですね。 |
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田んぼでは稲がどんどん成長しています。 この日(7月4日)、石津さんの田んぼでは畦の草刈りと水路の掃除が行われました。翌日には集落の農家、地主がそろって水路の掃除をするとのことです。亮平さんによると、このあたりでは水路を「川」と呼ぶそうです。川底からは水が湧き、また各家庭の“かばた”からも湧き水が流れてくるので、川の周囲は夏でもひんやりしています。この日の夕方、魚道の田んぼに一人の青年がやってきました。彼はどうやら、田んぼにやってくる生き物の調査をしているようです。 |
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本州の梅雨明けはもう少し先ですが、とうとう夏がやってきました。 お田植え祭りと前後しましたが、家倉さんの野良仕事をご紹介します。家倉家では梨を栽培しており、そのためのハウスをつくりました。 |
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前回にひきつづき、田んぼイベントのレポートです。家倉家と同時期に石津家でもお田植え祭りが開催されました。石津さんと平井さんが二人で転がしているのは「手植え枠」とよばれる農機具です。(同じものが家倉家でも使用されていました。) これで田んぼにしるしをつけて田植えをします。昔ながらの農風景です。 その後、私はある少年とお友達になりました。どんな魚も一発で仕留めてしまう釣り名人の彼に、ナマズやザリガニ、ニゴイが棲む場所をガイドしていただきました。それにしてもいたるところに生き物が棲んでいる針江、驚きです。 |
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そろそろ夏が近づいてきましたね。この時期、あちこちの農家で田植えのイベントが開催されます。家倉さんの田んぼでも「お田植え祭り」が開催されました。第4期目の今回は、京都や大阪、遠くは東京からも参加されていました。 みな素足で田んぼにはいって田植えを楽しみ、釜だきのおいしいご飯をいただいて、それは素敵な一日だったことでしょう。かつて大勢での田植えは農家の日常でした。笑い声と笑顔が絶えないこの共同作業は、今では特別な行事となってしまいましたが、普段、都会で生活している彼らの目に、この日の風景はどのように映ったのでしょうか。 |
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石津家では田植えの真っ最中。 今日は無農薬の田んぼにお邪魔しました。 写真は魚道です。6月になるとナマズやフナが琵琶湖から川をさかのぼり、ここを通って田んぼにやってきて産卵します。 田んぼの中で稚魚を外来魚等から守り育て、それによって琵琶湖の生態系を保つ仕組みです。石津さんはこの、昔の田んぼの姿を再生したプロジェクトに取り組んでいます。 |
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滋賀のあちこちで田植えの風景がみられます。多分に漏れず、家倉家の忙しさも最高潮です。 この日は義理のお兄さんも参加されての田植えでした。 家倉さんの集落、丁野(ようの)では特に行事ごとはないのですが、近くの余呉では近江の奇祭「茶わん祭」が6年ぶりに開催されました。維持の大変さが忍ばれますが、持続していただきたいものです。 |
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さあ、田植えがはじまりました。この時期、滋賀県では、あちこちでお祭りが開催されます。 農家にとって最も忙しい時に、ハレの日を迎えるのです。 石津さんの針江でも春祭りがありました。彼は「八講」という役員をされているので大忙し。 |
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近江の米農家は、見た目よし、仕事よし、心よし、の「三方よし」! 農家にとってこの時期は一番多忙な「農繁期」。家族総出で働く彼らに休日はありません。 もちろん家倉(やぐら)さんのご家族も。大規模な農地を経営されている彼らのお仕事ぶりはまさに圧巻!の一言です。粛々と行われるそのありさまはまるで儀式のよう。今年も豊作になりますように。 |
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高島市の石津大輔さんです。4月は種まきということで、針江を訪れると・・。完全オートメーションでびっくりです。 この日は大輔さん&弟さんの亮平さん、今年大阪から来た平井さんの三人で行われました。 琵琶湖にかこまれた豊かな大地で働く彼らは、まさにこれからの日本を担う頼もしい若者。期待してます。 |