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中国四国農政局

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令和7年度消費者団体等との意見交換会(中国四国)の概要

中国四国農政局では、リスクコミュニケーションの一環として、地域の消費者の声を代表する消費者団体等と行政との信頼関係を構築するため、「消費者団体等との意見交換会」を実施しています。
令和7年度は、加工野菜の利用拡大・安全性への消費者の関心の高まりを踏まえ、加工野菜の衛生管理をテーマに設定し、9県で実施、そこで寄せられた主な意見や要望を取りまとめました。


          意見交換の様子                            局からの説明の様子

 1.説明資料

(1) 食品の安全について  ~野菜の衛生管理~
  食品のリスクとは?など食品安全に関する基本的な考え方
  野菜に関する食中毒事例と日本の食品安全行政のシステム
  生産段階での野菜の衛生管理指針 農林水産省HP参照                                         
  中国四国農政局資料(PDF : 3,630KB)

(2) 製造販売業者資料  ~カット野菜の衛生管理~
  食品ロス削減と環境に配慮したサステナビリティの取組
  カット野菜の製造工程における徹底した衛生管理
  フードチェーン管理等
  (株)サラダクラブ資料(PDF : 3,712KB)
  (株)フジ松山デリカプロセスセンター資料(PDF : 2,978KB)     

2.意見交換時における質問、意見、要望

(1) 各県会場の共通意見
  カット野菜の高度な衛生管理に対する信頼性の向上
  野菜摂取量低下への危機感
  農業体験などの食育が重要
  生産者と消費者の距離を縮める取組の必要性
  利便性と社会構造(単身・高齢化)への適応
  行政の情報発信強化とリスクコミュニケーション
  農業の持続性確保(気候変動・担い手不足等)

(2) 関係団体別の意見、要望
  ア 消費者団体、NPO等
    カット野菜の洗浄・殺菌工程や「洗わずに食べられる」という表示の根拠について、消費者が納得できるよう、
   動画や図解などを用いて分かりやすく説明してほしい
    野菜の残留農薬検査が適切に行われているか知りたい
    価格の変動によって、カット野菜と丸のままの野菜を使い分けている
    ミールキットは便利だが、多くの袋を使用しており環境負荷が気になる
    食品リコール情報の掲載がどこにあるのかわかりにくい
  イ 栄養、健康関係者
    カット野菜や加工前の野菜の保存方法などを知りたい
    カット野菜は洗浄によってビタミンCなどの栄養が失われていないか
  ウ 給食関係者
    異物混入、衛生管理の工程別対策を詳しく知りたい
    アレルギー、原材料表示を適切に実施している
  エ 生活協同組合
    組合員からの質問が高度化しているため、情報提供を強化したい
    地産地消や生産者との交流に努めている
    店頭における衛生管理、温度管理を徹底している
  オ 生産者団体
    キャベツなどの価格高騰、不作時には供給維持が難しい
    気候変動で規格外野菜が増える
    農薬の適正使用をしていることを消費者にどのようにアピールすべきか
    地元野菜の活用を願う

まとめ
  今年度の意見交換会では、加工野菜の衛生管理に対する安心感が広がる一方で、農林漁業体験などの食育の充実、環境への配慮、行政による情報発信の強化など、幅広い分野においてさらなる取組への期待が示された。
  また、米をめぐる課題や担い手不足など農政全般への関心の高まりも確認された。
  これらの声を通じて、消費者・事業者・行政が相互に連携し、食品の安全確保や持続可能な食のあり方について、共に考え、取り組んでいくことの重要性を改めて認識した。

3.参考資料

(1) 事業者の事例紹介の概要

 ア「株式会社サラダクラブ」
  1999年に設立。カット野菜の製造販売等を展開し、キャベツの年間使用量は一企業として国内一位。全国11工場で国際規格FSSC22000を取得。なお山口県産キャベツは、広島県三原工場が冬季(1~3月)に主産地として使用している。

〇 サステナビリティの取組について
  使用しない外葉や芯を堆肥、飼料に変え、契約産地等で使用してもらう循環型農業を進めている。野菜未利用部有効活用率100%を実現している。

〇 カット野菜(パッケージサラダ)について
  当社ではパッケージサラダという名称を用い、「野菜などを食べやすくカットし、鮮度を保持するようにパックされている、洗わずにそのまま食べられるサラダのこと」と定義し、千切りキャベツを主に使用したサラダや、多品種ミックス商品を製造販売している。

〇 カット野菜の製造工程について
【不可食部除去と洗浄】
  虫を人の目で葉一枚一枚検査し除去後、水流で異物を除去。
【スライス】
  刃の状態が悪いと切断面が荒れ保存時に変色しやすくなるため、刃は毎日手入れしている。
【殺菌・洗浄】
  次亜塩素酸ナトリウムより殺菌効果の高い弱酸性の次亜塩素酸水を使用。殺菌後は冷水ですすぐことで残留なし。
【金属検出機】
  包装した商品全てを探知機に通し、刃こぼれ等の金属異物を除去。検出品は廃棄。
【独自製法】
  葉の表裏をしっかり洗浄殺菌し、千切り後やさしく洗浄する「野菜にやさしい製法」に加え、窒素、二酸化炭素を封入することで野菜の変色やにおいを防止する「鮮度長持ち製法」により、消費期限の  大幅な延長を実現。

〇 フードチェーン管理(原料、物流)について
  国内約400の契約産地から調達する野菜の品位を工場で評価し、優秀な生産者を表彰する式典を行うことで、生産者への感謝を伝え、継続的な関係を構築している。
  物流については、委託先との契約を結び、配送温度の記録等を確認している。販売店舗では、巡回時に陳列状態を確認するなど、関係者とのコミュニケーションを大事にしている。

〇 よくあるお問合せについて
  栄養成分の流出を心配する質問には、調査の結果、工場での洗浄による栄養成分の減少は家庭の水洗いと同程度であることを説明し、保存料を使用しているのではという問いには、野菜にやさしい洗浄法、炭酸水洗浄法を使うことで変色を防ぐことができ、保存料は一切使用していないと説明。
  今後も機会ある毎に説明をし、正直な物づくりを第一に継続していきたい。

イ「株式会社フジ  松山デリカプロセスセンター」

  2024年3月に合併した新生株式会社フジは、愛媛県で設立されてから59年目を迎える。松山デリカプロセスセンター(PC)は、1979年フジ食品センターから始まり、現在はデリカ部門でお惣菜等を製造し、青果部門ではカット野菜等を主に製造している。


〇 食品安全・品質方針について
  2022年、当PCは食品安全システム認証の国際規格であるFSSC22000を認証取得した。また、食品の安全と安心を最優先にした商品づくりを基本理念とした「食品安全・品質方針」を定め取り組んでいる。

〇 サステナビリティへの取組について
  2020年にバイオマス発電設備を導入し、工場内で発生した廃棄物(食品残渣)を使って発電を行っている。これにより生ごみの排出を減らし、環境負荷の低減に取り組んでいる。
 この取組は「令和2年度愛媛県資源循環優良モデル」に認定されている。

〇 前提条件プログラム(例:工場への入場手順)
  従業員は、毎日チェックシートで健康状態を確認し、毎月の検便を行うことで、細菌やウイルスの持ち込み、異物混入の防止に努めている。

〇 カット野菜の製造工程について(例:千切りキャベツライン)
【入荷・冷蔵保管】
   契約産地や市場より入荷された野菜は適切な冷蔵温度で保管。
【不可食部除去・殺菌】
   不可食部を除去しながら、電解次亜水による漬け込み殺菌を行う。
【スライス】
   切り残しが混じることがないようスライサーの刃を毎日手入れする。
【殺菌・洗浄】
   電解次亜水を使用。殺菌水濃度管理システムで塩素濃度を一元管理。
   殺菌後は、冷水でのすすぎと脱水。
【金属検知機】
   包装した商品は全品金属探知機を通し、刃こぼれ等の金属異物を自動で除去。
【値付・出荷】
   値付後は従業員が目視で検品。異物混入等、異常品がないことを改めて確認。

   一部の商品では窒素ガスと炭酸ガスを混合したガス置換包装を実施。窒素ガスにより酸化、変色や退色を防止し、炭酸ガスによりカビ・腐敗を防止して鮮度保持と食品ロス削減を図っている。

〇 食品安全への取組(三つの要素)
  一つ目は、衛生管理
  作業者、清掃・洗浄・殺菌工程、設備等、空気・水・エネルギー、廃棄物・汚水処理、作業場の区分け及び有害生物の対策における衛生管理を行っている。
  二つ目は、工程管理
  フローダイアグラム(製造工程図)を正確かつ綿密に作成し、ハザードとその管理方法が一目でわかるハザード管理プランを定めている。
  三つ目は、リスクと対策
  食品安全目標達成の阻害要因(リスク)を分析し、排除するための対策を打つことが大切である。
  その他、低温保管が必要な商品を適切な温度を保ったまま運ぶ物流の仕組みである。
  コールドチェーンを確立するため、業務委託先とのコミュニケーションを密にし、温度管理に努めている。
  安全・安心と美味しさが両立できるところを目指し、これからも取組を進めていく。

4.用語集等

(1) 用語集
サステナビリティ(持続可能性)
現在の世代の生活や経済活動を維持しながら、将来の世代が安全な食品や良好な環境を享受できるよう、環境、社会、経済の調和を図るという考え方。
ISO22000
食品の製造、加工、流通等に関わる事業者が、食品の安全性を組織的に確保するための国際規格であり、衛生管理や危害要因への対応を体系的に行うための枠組み。
FSSC22000
食品の安全性を確保するための国際的な基準として、世界食品安全イニシアチブ(GFSI)によって承認された国際認証規格。
コールドチェーン
食品の品質及び安全性を確保するため、生産、加工、輸送、保管、販売の各段階で一貫して適切な低温管理を行う流通体制。
トリミング
食品製造工程において、原材料のうち品質や安全性の観点から不要な部分を除去する作業。
チョップ切り
原材料を細かく刻むように切断する加工方法で、製品の形状や食感を調整するために行われる。
前提条件プログラム(PRP)
食品製造における安全確保の基盤として実施される一般的な衛生管理活動の総称で、清掃、手洗い、設備管理等が含まれる。
オペレーション前提条件(OPRP)
前提条件プログラムのうち、特定の製造工程において食品の安全に特に重要な管理として位置付けられるもの。
次亜塩素酸水
殺菌料の一種であり、食塩水等の電気分解で得られる次亜塩素酸を主成分とする水溶液。炭酸ガス等により弱酸性にすることで殺菌力が強くなり、薄い濃度で殺菌が可能となる。
電解次亜水
食塩を含む水(希食塩水)を電気分解することで生成される、次亜塩素酸(HOCl)を主成分とする殺菌力を有する水溶液であり、食品や器具の衛生管理に利用される。
ガス置換包装
包装容器内の空気を窒素ガス(N?)や炭素ガス(CO?)など別のガスに置き換えることで、食品の酸化や劣化を抑え、品質保持期間を延ばす包装方法。
バイオマス
動植物など生物由来の再生可能な有機性資源を指し、環境負荷の低減や資源の有効活用の観点から活用が進められている。

(2) 意見交換会の事前アンケート結果(中国四国農政局作成)
令和7年度 事前アンケート結果(PDF : 148KB)

    お問合せ先

    消費・安全部消費生活課
    代表:086-224-4511(内線2322)
    ダイヤルイン:086-224-9428

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