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中国四国農政局

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令和8年度消費者団体等との意見交換会(岡山)の概要

中国四国農政局では、消費者団体等との意見交換会を開催しています。
この度、岡山市において開催した意見交換会の概要をお知らせします。

1. 開催日時、場所

令和8年6月10日(水曜日) 13時30分~15時30分
岡山第2合同庁舎10階 第10-AB会議室


       都築消費・安全部長あいさつ                              意見交換会の様子         

2. 出席者(順不同、敬称略)

  • 岡山県消費者団体連絡協議会
  • 岡山市連合婦人会
  • 公益社団法人 岡山県栄養士会
  • 公益財団法人 岡山県学校給食会
  • 岡山県生活協同組合連合会
  • JA岡山県女性組織協議会
  • 岡山県漁業協同組合連合会
  • 東京サラヤ株式会社
出席者計  16名
  消費者団体等    7名
  事業者    1名
  農政局    8名

3.テーマ

食品安全について~食中毒の予防~

4.農政局からの情報提供

食品の安全について~食中毒の予防~

5.事業者からの説明

東京サラヤ株式会社 「HACCPに沿った衛生管理と食中毒について」

  サラヤ株式会社グループは、ヤシノミ洗剤をはじめとする衛生関連製品の製造・販売を行う企業である。消毒剤や洗浄剤などの衛生関連製品の製造・販売を通じて、食中毒や感染症の予防に取り組んでいるほか、環境に配慮した原料調達を推進するなど、持続可能な社会の実現にも取り組んでいる。また、食品衛生分野では、HACCP導入支援などの活動も行っている。
 
    東京サラヤ株式会社家柳様による説明

〇HACCPに基づく衛生管理について
「HACCPに基づく衛生管理」は、食品事業者が自ら工程全体の危害要因を分析し、重要管理点を継続的に監視・記録することで食品の安全性を確保する自主衛生管理の手法である。最終製品の抜き取り検査だけでは「生産された製品全ての安全は保証できない」ことから、工程ごとに想定される危害要因を把握し、特に重要な工程を重点的に管理する考え方に基づいている。また、コーデックス委員会が定める7原則12手順に沿って体系的に実施される。HACCPの制度化により、原則として全ての食品事業者に対応が求められている。

〇HACCPの考え方を取り入れた衛生管理について
「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」は、小規模事業者でも実施しやすいよう、業界団体が作成し厚生労働省が公表している手引書に基づいて実施する手法である。事業者は、この手引書を活用しながら、「自分たちで衛生管理のルールを定め、その実施状況を記録する」という基本的な考え方に基づいて取り組む。そのうえで、一般衛生管理と重要管理のポイントを日々記録し、継続的に管理する仕組みとなっている。

〇潜在的に危害要因のある食品について
食品は、もともと細菌などの危害要因を含むものがあるため、原材料の段階から微生物が存在することを前提として管理する必要がある。例えば、卵や食肉にはサルモネラ属菌、海にいる魚介類には腸炎ビブリオ、鶏肉にはカンピロバクターが存在する可能性がある、「新鮮だから安全」というわけではなく、新鮮な食品ほど菌が生きている場合もある。そのため、食品の安全性を確保するためには、加熱でやっつけ、冷却・pH・水分活性(乾燥・糖度・塩分)などで増やさないといった工程管理が重要となる。

〇カンピロバクターについて
カンピロバクターは、鶏の腸内に存在する細菌であり、処理工程において鶏肉に付着する場合がある。そのため、鶏肉は新鮮であっても安全とは限らず、食中毒を防ぐためには十分な加熱が重要である。

〇リステリア菌について
リステリア菌は「冷蔵庫の温度でも増える」特徴があり、「冷蔵庫に入れているから安全というわけではない」とされる。特に非加熱原材料で生産されたナチュラルチーズ等でリスクがあり、高齢者や免疫が低下している人は影響を受けやすいことから、保存状態や摂取対象者に注意が必要である。購入する際には、包装後加熱殺菌の表示を確認してください。

〇食品安全マネジメントシステムと消費者の理解について
食品安全マネジメントシステムの認証は、事業者が一定の要求事項に基づいて食品の安全管理に取り組んでいることを示すものである。JFS、FSSC22000、ISO22000(※)等の認証制度が普及しているが、その意義や認証マークに対する消費者の認知は十分とはいえない。認証制度への理解を深めることで、適切な取組を実施している食品事業者を評価することが可能となる。

(※)
「JFS」とは、日本発の食品安全マネジメントシステムに関する規格。規模や目的に合わせて3つのレベル(A/B/C)から段階的に取り組むことができ、JFS-Cは世界食品安全イニシアティブ(GFSI世界中の消費財流通業とメーカーを結集する国際的な消費財業界団体)に承認された国際的な規格である。
「FSSC22000」とは、GFSIによって承認された食品安全マネジメントに関する国際認証規格。
「ISO22000」とは、国際標準化機構(ISO)が制定した食品安全マネジメントシステムに関する国際規格。

6.出席者からの主な意見・要望・質問等   

   
                                                               意見交換の様子

〇HACCPに基づく衛生管理や家庭における衛生管理に関する質問、意見等

  • 食中毒の発症に個人差がある点や、日常生活での予防について質問があった。これに対し、食中毒に対する感受性には個人差があり、体力が低下しているときは生ものの摂取を避けることが望ましい。また、手洗いを徹底し、特に指先を意識して洗うことが重要であると回答があった。
  • 組織内で運用しているHACCPの見直しの必要性について質問があった。これに対し、HACCPは年1回の見直しに加え、原材料や設備に変更があった場合・クレーム発生時にも見直し・更新を行う必要があると回答があった。
  • 手引書の統一が難しい実態や、こどもの衛生管理と免疫への影響について質問があった。これに対し、手引書は厚生労働省のホームページから最新版をダウンロード活用することが重要であり、衛生管理については、基本的に清潔を保ち、自ら決めた手順通り実施すればよいと回答があった。
  • コロナ禍後に衛生意識が低下している状況への対応について質問があった。これに対し、衛生対策を自分ごととして捉えてもらうことが重要であり、二度手洗いをすると泡立ちの違いを実感できることを周知することで、手洗いの行動変容につながると回答があった。

  • 学校現場における食品衛生の専門人材の配置について質問があった。これに対し、給食センター等では栄養士が配置されているが、学校単位では体制に限界があるため、研修等で補完することが有効であると回答があった。

  • HACCPの実務での整理の難しさや重要管理ポイントについて質問があった。これに対し、一般衛生管理の徹底と交差汚染の防止を基本として整理し、重要管理のポイントに設定したチェック方法を確認することが重要であると回答があった。
  • 手引書の位置付けや活用方法について質問があった。これに対し、業種ごとに作成された手引書に基づいて計画を作成し記録を行うことで、実務に活用することができる。また、手引書が製造しているものと一致していない場合には、複数の手引書を参考に組み合わせて運用するとよいと回答があった。
  • 最後に、事業者が複数の仕入先を持つ場合、各仕入先がHACCPを実施しているかアンケートなどで確認するなどのサプライヤー管理(仕入先管理)が重要であると補足説明があった。

    お問合せ先

    消費・安全部消費生活課
    代表:086-224-4511(内線2322)
    ダイヤルイン:086-224-9428

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