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植物防疫所

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移動規制植物の検査及び消毒について

沖縄県や鹿児島県の奄美群島等の移動規制地域から移動規制対象植物の持ち出しは規制されていますが、検査に合格または消毒すれば持ち出すことができるものがあります。

カンキツ類の苗木等の検査

沖縄県や鹿児島県の奄美群島(奄美大島及び喜界島を除く。)には、カンキツ類に大きな被害を与えるカンキツグリーニング病が発生しているため、これらの地域からカンキツ類、サルカケミカン、ワンピ等の生植物(種子及び果実を除く。)の持ち出しが禁止又は制限されています。このうちカンキツ類の生植物(種子及び果実を除く。)については、事前に植物防疫官の検査を受け、これに合格すれば、持ち出しができます。検査は、病徴検査、接ぎ木検査、遺伝子検査など精密な検査が必要なため、申請してから受け取りまで1年以上の期間が必要になります。

このため、旅行のお土産として、すぐに持ち出すことはできませんので、ご注意ください。

検査の詳細については、那覇植物防疫事務所又は門司植物防疫所名瀬支所にお問い合わせください。

ゲッキツ、オオバゲッキツ(カレーリーフ)、イチジク等の苗木等の検査

カンキツグリーニング病は、ミカンキジラミによって媒介されるため、カンキツグリーニング病の発生地域からは、ミカンキジラミの寄主植物であるゲッキツ、オオバゲッキツ(カレーリーフ)、イチジク等の生植物(種子及び果実を除く。)の持ち出しも規制されています。これらの植物を持ち出すときは、事前に植物防疫官の検査を受ける必要があります。

検査の詳細については、那覇植物防疫事務所又は門司植物防疫所名瀬支所にお問い合わせください。

サツマイモ(生塊根)の消毒

サツマイモ(生塊根。以下同じ。)の消毒は、蒸熱処理(※1)によって行います。サツマイモ(紅イモ等)の持ち出しを希望する場合には、沖縄県那覇市内にある那覇植物防疫事務所並びに那覇空港出張所、宮古島市内にある平良出張所、石垣市内にある石垣出張所又は、鹿児島県奄美市内にある門司植物防疫所名瀬支所に「移動制限植物等消毒確認申請書」(※2)を提出し、サツマイモを持参してください。お預かりしたサツマイモは、消毒終了後梱包し、「消毒確認済印」を押印してお渡しします(※3)。消毒には時間を要しますので、消毒済みサツマイモの受け渡しは、翌日以降になります。

また、通常よりも時間がかかる場合がありますので、事前に那覇植物防疫事務所又は門司植物防疫所名瀬支所に連絡の上、ご確認ください。

植物防疫所において行う消毒は、非営業用の少量の手荷物、宅配便、郵送等に限定して行っておりますので、商業用(営利目的)については受け付けていません(※4)。

※1:湿度95%以上の水蒸気で満たされた蒸熱処理庫内で、サツマイモの中心温度を47~48℃まで加温し、殺虫する消毒方法です。処理後も生の状態とほとんど変わりません。
※2:消毒の申請手続きは、消毒を希望する日の2日前までに行ってください。
※3:受付所によりお渡し方法が異なりますので、必ず事前にお問い合わせください。
※4:現在、東京都の小笠原諸島には蒸熱処理施設がないため、サツマイモ(生塊根)の持ち出しはできません。