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植物防疫所

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特殊病害虫対策について

   アリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、カンキツグリーニング病など農作物に大きな被害を与える病害虫については、病害虫そのものや寄主となる植物の移動を規制し病害虫のまん延を防いでいます。これらの病害虫が県内の一部に発生している県は、国から補助を受け根絶防除事業を行っています。

   植物防疫所はこの事業に協力するとともに、これら病害虫の根絶防除が終了した場合、県や研究機関と協力し根絶防除が成功していることを確認した上で、発生地からの移動制限や移動禁止の指定を解除します。

   現在、南西諸島においてアリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、などの本格的な根絶防除が行われています。

これまでに根絶された特殊病害虫の根絶事業

   これまでに根絶された特殊病害虫としては、南西諸島や小笠原諸島で発生していたミカンコミバエやウリミバエがあります。

   ミカンコミバエやウリミバエが発生していた南西諸島や小笠原諸島から寄主植物の本土への移動は制限・禁止されていましたが、根絶防除事業を行い、多額の費用と関係者の長い歳月わたる努力により、その根絶防除に成功しました。

   ミカンコミバエ及びウリミバエの根絶によって、亜熱帯気候を利用した農作物の栽培・出荷が盛んに行われるようになり、農業振興に貢献することになりました。

   根絶事業の概要やその方法に興味のある方は、沖縄県病害虫防除技術センターのホームページ[外部リンク]ウリミバエの侵入防止事業[外部リンク]をご覧ください。

ミカンコミバエ

   南西諸島、小笠原諸島に生息していたミカンコミバエは、南西諸島では誘殺テックス板による雄除去法、小笠原諸島では雄除去法と不妊虫放飼法の併用により18年間の歳月と50億円の費用を投じて、昭和61(1986)年に根絶されました。

ウリミバエ

   南西諸島に生息していたウリミバエも、不妊虫放飼法により22年間の歳月と204億円の費用を投じて、平成5(1993)年に根絶されました。