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南アフリカ共和国産バーリンカ種のぶどうの生果実に関する植物検疫実施細則

〔平成22年4月16日 22消安第310号消費・安全局長通知〕
  植物防疫法施行規則(昭和25年農林省令第73号。以下「規則」という。)別表2の付表第54の南アフリカ共和国産のバーリンカ種のぶどうの生果実(以下「生果実」という。)に係る植物検疫の実施については、平成22年4月16日農林水産省告示第620号(以下「告示」という。)に規定するもののほか、この細則に定めるところによる。
 
1  消毒施設
(1) 告示5の(1)の低温処理施設は、次の条件のすべてに適合しているものとされている。
  ア  生果実の中心部が所定温度に保持できるものであること。
  イ  部屋内の温度(冷却風の入口及び出口の2か所)及び生果実の中心部の温度(部屋中央の積荷の中心部及び最上部
    並びに冷却風の出口付近の積荷の中心部及び最上部の角の4か所)を外部から随時確認できる自動温度記録装を有する
    こと。
  ウ  イの自動温度記録装置は、4時間ごとに摂氏0.1度単位で記録できるものであり、かつ、少なくとも較正後1か月間は摂
    氏±0.1度の精度を維持できる能力があること。
(2) 告示5の(1)の低温処理船舶は、次の条件のすべてに適合しているものとされている。
  ア  生果実の中心部が所定温度に保持できるものであること。
  イ  船室ごとに船室内の温度及び生果実の中心部の温度を外部から随時確認できる自動温度記録装置を有すること。
  ウ  イの自動温度記録装置は、船室内の気温測定用として2本以上の温度センサー及び生果実の中心部の温度測定用とし
    4本以上の温度センサーを有していること。ただし、複数に区分けされている船室(以下「複数デッキ」という。)
    あっては、気温測定用として最上段のデッキに2本以上の温度センサー及び当該デッキ以外の各デッキに1本以上の温度
    センサー並びに生果実の中心部の温度測定用として各デッキに3本以上の温度センサーを有していること。
  エ  イの自動温度記録装置は、4時間ごとに摂氏0.1度単位で記録できるものであり、かつ、少なくとも較正後1か月間は摂
    氏±0.1度の精度を維持できる能力があること。
(3) 告示5の(1)の低温処理コンテナーは、次の条件のすべてに適合しているものとされている。
  ア  密閉型コンテナーであること。
  イ  き裂、損傷等がなく、検疫有害動植物が分散するおそれがないものであること。
  ウ  生果実の中心部が所定温度に保持できるものであること。
  エ  生果実の中心部の温度(コンテナー内の積荷の中心部を含む3カ所)を外部から随時確認できる自動温度記録装置を
    すること。
  オ  エの自動温度記録装置は、4時間ごとに摂氏0.1度単位で記録できるものであり、かつ、少なくとも較正後1か月間は摂
    氏±0.1度の精度を維持できる能力があること。
(4) 告示5の(2)の南アフリカ共和国植物防疫機関により指定された低温処理船舶については、毎年、2の調査の開始前又は
  輸出の開始前に、南アフリカ共和国植物防疫機関により、船舶名、指定番号、指定年月日、所有者、収容能力及び船舶の
  構造を記載した一覧表が作成され、植物防疫官に提出されるものとされている。
(5) 告示5の(2)の南アフリカ共和国植物防疫機関により指定された低温処理コンテナーについて、毎年、2の調査の開始前
  又は輸出の開始前に、南アフリカ共和国植物防疫機関により、その記号・番号、所有者、容積及び指定年月日を記載した
  一覧表が作成され、植物防疫官に提出されるものとされている。
 
2  消毒施設の調査
(1) 植物防疫官は、告示5の消毒のための低温処理施設については、1の条件に適合するものであることを確認するため、
  らかじめ調査するものとする。
  ア  調査は、原則として、毎年当該施設の使用開始前に行うものとする。ただし、植物防疫官が必要と認めたときは、使
   
用期間中においても随時調査することができるものとする。
  イ  調査は、原則として、南アフリカ共和国植物防疫機関が行う日本向け生果実の消毒施設の指定のための調査と共同し
    
て行うものとする。
(2) 植物防疫官は、告示5の低温処理船舶及び低温処理コンテナーについては、1の条件に適合するものであることを確認
  るため、毎年1回以上南アフリカ共和国植物防疫機関が行う日本向け生果実の消毒施設の指定のための調査に同行し、調査
  が的確に行われていることを確認すること。
 
3  消毒及び検査の確認
(1) 低温処理施設において消毒が行われる場合
  ア  消毒実施の確認
      告示6の(2)のアの消毒の確認は、次により、原則として南アフリカ共和国植物防疫機関が行う消毒の確認と共同
    て行うものとする。
   (ア) 生果実の中心部の温度が予備冷蔵により摂氏0.8度となっていることを、部屋ごとに、4か所以上の生果実につい
      確認すること。
   (イ) (ア)の確認の後、引き続き生果実の中心部の温度が、16日間摂氏0.8度以下であることを確認すること。
   (ウ) 消毒の開始直前に、温度計の示度が正確であるかどうかを氷点法により確認すること。
   (エ) 南アフリカ共和国植物防疫機関により告示4の封印がなされたことを確認すること。
  イ  輸出検査の確認
      告示6の(1)の検査の確認は、原則として、南アフリカ共和国植物防疫機関が行う検査に立ち会い、行うものとす
    る

   (ア) 生果実の種類別にこん包数の2パーセント以上について行い、検疫有害動植物、特にチチュウカイミバエ及びミカン
      コミバエ種群がないことを確認すること。
   (イ) (ア)の確認の結果、チチュウカイミバエ又はミカンコミバエ種群が発見されたときには、チチュウカイミバエ又
      はミカンコミバエ種群が付着した原因について南アフリカ共和国植物防疫機関と共同して調査すること。なお、原因
      が判明するまでは、それ以後の消毒の確認を行わないものとする。
  ウ  植物検疫証明書
      植物防疫官は、アにより消毒が完全に行われたこと及びイにより検疫有害動植物がないことを確認したときは、植物
   
検疫証明書の余白に氏名を付記するものとする。
(2) 低温処理船舶又は低温処理コンテナーにおいて消毒が行われる場合
  ア  輸出検査の確認
      告示6の(1)の検査の確認は、次により、原則として1年に1回以上南アフリカ共和国植物防疫機関が行う検査に立ち
    会い、行うものとする。
   (ア) 生果実の種類別にこん包数の2パーセント以上について行い、検疫有害動植物、特にチチュウカイミバエ及びミカン
      コミバエ種群がないことを確認すること。
   (イ) 南アフリカ共和国植物防疫機関の検査の記録を確認し、検査において検疫有害動植物がなかったことを確認するこ
     
と。
   (ウ) (ア)及び(イ)の結果、検疫有害動植物が発見されたときは、南アフリカ共和国植物防疫機関により、当該荷口
     
が日本向けに発送されないように措置されたことを確認すること。
  イ  消毒の開始の確認
      告示6の(2)のイの輸出港における消毒の開始の確認は、次により、原則として1年に1回以上南アフリカ共和国
   
植物防疫機関が行う消毒の確認と共同して行うものとする。
   (ア) 告示5の(2)の南アフリカ共和国植物防疫機関により指定された低温処理船舶又は低温処理コンテナーであるこ
     
とを確認すること。
   (イ) 生果実の中心部の温度が摂氏0.8度となっていることを、低温処理船舶にあっては船室ごとに4か所以上(複数デ
      キにあっては、デッキごとに3か所以上)、低温処理コンテナーにあっては3か所以上の生果実について確認する
      と。
   (ウ) 消毒の開始直前に、温度計の示度が正確であるかどうかを氷点法により確認すること。
   (エ) 南アフリカ共和国植物防疫機関により告示4の封印がなされたことを確認すること。
   (オ) 低温処理コンテナーにあっては、南アフリカ共和国植物防疫機関により植物検疫証明書に告示4の(3)の封印の
      号・番号が記載されていることを確認すること。
   (カ) 南アフリカ共和国植物防疫機関が記録した告示6の(2)のイの輸出港における消毒の実施記録を確認し、消毒の
      始が的確であったことを確認すること。
  ウ  消毒の終了の確認
      告示6の(2)のイの輸入港における消毒終了の確認は、次により、原則として南アフリカ共和国植物防疫機関が行う
   
消毒の確認と共同して行うものとする。
   (ア) 告示5の(2)の南アフリカ共和国植物防疫機関により指定された低温処理船舶又は低温処理コンテナーであること
     
を確認すること。
   (イ) 告示4の封印が破れていないことを確認すること。
   (ウ) 南アフリカ共和国植物防疫機関から消毒の終了の確認前に提出された当該低温処理船舶の船室、デッキ又は低温処
     
理コンテナーごとの温度センサーの較正記録及び告示5の消毒が開始された記録を確認すること。
   (エ) 当該低温処理船舶の船室、デッキ又は低温処理コンテナーごとの自動温度記録装置の記録紙を調査し、イの(イ)
      の
確認の後、引き続き生果実の中心部の温度が、16日間摂氏0.8度以下であったことを確認すること。
   (オ) 輸入港における確認で消毒が完全に実施されていないことが判明した場合には、当該生果実は、南アフリカ共和国
      植物防疫機関の責任により返送されるものとされている。
 
4  積込み時の措置
   告示7の積込み時の措置は、次のいずれかによるものとされている。ただし、航空機へ積み込むときの措置は、(1)、
 (3)又は(4)に限るものとされている。
(1) こん包が密閉型のものであること。
(2) シート等によりこん包を被覆すること。
(3) こん包の通気孔に網(孔の直径が1.6ミリメートル以下のものに限る。以下同じ。)を張ること。
(4) こん包又は束ねたこん包全体が網で覆われていること。
 
5  表示
   告示8の表示は、それぞれ次の字句によるものとし、こん包の側面等の見やすい場所に、容易に確認できる大きさで行わ
 れるものとされている。
(1) 輸出植物検疫終了の表示
       S.A.P.Q.
(2) 仕向地の表示
       日本
 
6  輸入検査
(1) 輸入検査は、輸入港において、当該生果実及び添付されている植物検疫証明書を確認して行うものとする。
(2) 植物検疫証明書が添付されていない場合、告示5の(2)の南アフリカ共和国植物防疫機関により指定された低温処理
  舶又は低温処理コンテナーでない場合、告示6の植物防疫官による確認が行われていない場合、告示4の封印がなされてい
  ない場合、告示8の表示がなされていない場合又はこん包が破損している場合(低温処理船舶又は低温処理コンテナーにお
  いて消毒が行われた場合を除く。)には、当該生果実の廃棄又は返送を指示するものとする。
(3) (1)及び(2)以外の輸入検査の手続及び方法は、規則及び輸入植物検疫規程(昭和25年7月8日農林省告示第206号)に
  よるものとする。
(4) チチュウカイミバエ又はミカンコミバエ種群が発見された場合は、次により措置するものとする。
   ア 当該荷口全量の廃棄又は返送を指示すること。
   イ チチュウカイミバエ又はミカンコミバエ種群が付着した原因を南アフリカ共和国植物防疫機関と共同して調査し、そ
    の原因が判明するまでは以後の輸入検査を中止すること。