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植物防疫所

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アメリカ合衆国産せいようすもも及びにほんすももの生果実に関する植物検疫実施細則
 
〔平成13年3月27日 12生産第1143号生産局長通達〕

沿革
平成16年05月11日 15消安第6804号 [一部改正]
平成17年08月25日 17消安第4392号 [一部改正]
令和03年01月12日   2消安第4283号 [一部改正]
令和03年08月19日   3消安第2348号 [一部改正]
 
 
   植物防疫法施行規則(昭和25年農林省令第73号。以下「規則」という。)別表2の付表第37のアメリカ合衆国から発送され、他の地域を経由しないで輸入されるせいようすもも及びにほんすももの生果実に係る植物検疫の実施については、令和3年8月19日農林水産省告示第1422号(以下「告示」という。)に規定するもののほか、この細則の定めるところによる。
 
1  くん蒸施設
   告示4の生産地における消毒のためのくん蒸施設は、毎年、次の条件を満たしているものとしてアメリカ合衆国植物防疫機関により適切に指定され、かつ、このことが日本国植物防疫機関宛てに通知されているものとする。
(1) くん蒸中一定のガス濃度を保持しうる気密性を有することが、次のいずれかの方法で確認されたものであること。ただし、当該施設が、日本向けのさくらんぼ、ネクタリン又はりんごの生果実のくん蒸施設の条件を満たすものとして認められ、かつ、使用されたものである場合は、気密性の確認を省略することができるものとする。
  当該施設の内容積1立方メートル当たり臭化メチル10グラムを使用して空くん蒸を行い、48時間後における施設内空間の上、中、下3点のガス濃度を測定し、その平均測定値が使用量の70パーセント以上であることを確認すること。
  当該施設内の圧力を、ケロシン又はこれと同等の比重を持つ液体の液柱が25ミリメートルになるまで上げたときに、この液柱が2.5ミリメートルに下がるまでに要する時間が60秒以上であることを確認すること。
  当該施設内の圧力を、ケロシン又はこれと同等の比重を持つ液体の液柱が50ミリメートルになるまで上げたときに、この液柱が5ミリメートルに下がるまでに要する時間が22秒以上であることを確認すること。
(2) くん蒸施設内のガス濃度を外部から測定できる構造であること。
(3) くん蒸施設内のガス濃度を均一にする装置及び消毒終了後速やかにガスを排出する装置を有するものであること。
(4) 臭化メチルの投薬装置が設置されていること。
(5) くん蒸施設内の温度を外部から随時測定できる装置を有するものであること。
 
2  こん包及びこん包場所
(1) こん包
      告示6の(1)又は(2)のこん包に通気孔を設ける場合は、次のいずれかの条件を満足しているものとする。
  生果実、こん包、束ねたこん包全体又はこん包の通気孔が網又は包装材料(孔の直径が1.6ミリメートル以下のものに限る。)で覆われていること。
  こん包又は束ねたこん包全体が通気性フィルム(アメリカ合衆国植物防疫機関がくん蒸による殺虫効果を妨げないこと及びコドリンガの侵入するおそれがないことを検査し、検査が的確に実施されたことが植物防疫官により確認されたものに限る。)で覆われていること。
(2) こん包場所
      告示6の(1)のイ又は告示6の(2)のこん包場所は、次の条件を満たしているものとする。
  くん蒸施設に接続して設置されており、窓等の開口部にはすべて網(孔の直径が1.6ミリメートル以下のものに限る。)が張られている等、コドリンガの侵入を防止するための設備があること。
  日本向け消毒済生果実の専用こん包場所であること。
 毎年使用開始前に内部が殺虫剤で消毒されており、また必要に応じて消毒が行われていること。
  毎日使用開始前にこん包施設の清掃が行われること。
 
3  アメリカ合衆国植物防疫機関による消毒の確認
   告示4の(2)及び(3)の消毒は、それぞれ次の要件が満たされるように行われ、かつ、このことをアメリカ合衆国植物防疫機関が適切に確認するものとされている。
(1) 告示4の(2)のくん蒸による消毒
  所定の薬量及び温度条件の下に所定の時間くん蒸が行われたこと。
  ガス濃度の測定に用いられるパイプは、収着性の小さい材質であるとともに、測定点としてくん蒸施設中央部の上、中及び下の3点の空間部に設置されたものであること。
  1.0mg/L以上の精度を有し、かつ、適切に較正されたガス濃度測定機器が使用されたこと。
  生果実の積付けがガス濃度の均一化を阻害しないように行われたこと。
  くん蒸中は、常時ガスの循環が行われたこと。
  くん蒸施設内の臭化メチルの濃度をグラム毎立方メートル(ミリグラム毎リットル)で表した数値とくん蒸時間数との積(以下「CT値」という。)が、くん蒸中のガス濃度から次により計算されたものであって、かつ、所定の値以上であること。この場合において、当該ガス濃度はイにおいて定める3点の臭化メチル濃度を測定し、その3点の平均測定値を用いたものであること。
           CT値(mg・h/L)=(7.5C15+22.5C30+45C60+30C120)/60
           Cn : n分後のガス濃度(mg/L)
  カにより求めたCT値が所定の値を下回った場合は、くん蒸時間を次の計算式により求めた時間分が延長されたこと。なお、延長時間は5分単位で切り上げ、最大30分までとすること。
      延長時間(分)= 60(72.1-CT値)/C120 
  こん包してくん蒸する場合には、日本国植物防疫機関が認めたこん包材が使用されたこと。
(2) 告示4の(3)のくん蒸による消毒
  所定の薬量及び温度条件の下に所定の時間くん蒸が行われたこと。
  1回に処理する生果実の量が、くん蒸施設の内容積の50パーセントを超えず、かつ、積付けがガス濃度の均一化を阻害しないように行われたこと。
  くん蒸中は常時ガスの循環が行われたこと。
エ  
こん包してくん蒸する場合には、日本国植物防疫機関が認めたこん包が使用されたこと。
 
4  アメリカ合衆国植物防疫機関による検査
(1) 告示3の検査は、アメリカ合衆国植物防疫機関が次のとおり行うものとされている。
  生果実は、告示4の生産地における消毒が適切に行われたものであることを確認すること。
  こん包は、2の(1)の条件を満たすこん包であることを確認すること。
  生果実のこん包数の2パーセント以上について、検疫有害動植物(特にコドリンガ)の有無を確認すること。
(2) (1)のウの確認の結果、コドリンガが発見された場合は、その原因が調査され、再発防止策について日本とアメリカ合衆国植物防疫機関の間で合意するまでは、以後の消毒の確認及び植物検疫証明書の発行はされないものとする。
  
5 植物防疫官による確認
   告示5の植物防疫官による確認は、原則として1年に1回以上、(1)及び(2)の条件が満たされていること並びに(3)及び(4)が適切に行われていることを、アメリカ合衆国植物防疫機関の記録の確認等により確認することをもって行うものとする。植物防疫官が必要と認めたときは、さらに、立会や関係者への聞き取りにより当該確認を行うものとする。
(1) 1において日本国植物防疫機関宛てに通知された施設が1の条件を満たしていること。
(2) 2の(2)のこん包場所が2の(2)の条件を満たしていること。
(3) 3のアメリカ合衆国植物防疫機関による消毒の確認が適切に行われていること。
(4) 4のアメリカ合衆国植物防疫機関による検査が適切に行われていること。  
 
6  表示
   告示7の表示は、それぞれ次の字句によるものとし、各こん包又は束ねたこん包の側面等の見やすい場所に、容易に確認できる大きさで行われるものとする。
(1) 輸出植物検疫終了の表示
            TREATED PPQ-APHIS-USDA
(2) 仕向地の表示
       FOR JAPAN
 
7  輸入検査
(1) 植物防疫官は、輸入港において、生果実、添付されている植物検疫証明書、告示6の(3)の封印及び告示7の表示を確認することにより輸入検査を行うものとする。
(2)
植物防疫官は、(1)において、植物検疫証明書が添付されていない場合、告示6の(3)の封印がなされていない場合若しくは告示7の表示がなされていない場合、又はこん包が破損している場合には、当該生果実の廃棄又は返送を命ずるものとする。
(3) (1)及び(2)以外の輸入検査の手続及び方法は、規則及び輸入検疫規程(昭和25年7月8日農林省告示第206号)によるものとする。
(4) コドリンガが発見された場合、植物防疫官は、当該生果実を所有又は管理する者に対し、当該荷口について、全量の廃棄又は返送を指示するものとする。
(5)
コドリンガが発見された場合、植物防疫官は、コドリンガが発見された原因をアメリカ合衆国植物防疫機関と共同して調査し、再発防止策について日本とアメリカ合衆国の間で合意されるまで、以後の輸入検査を中止するものとする。