令和元年度消費者団体等との意見交換会(徳島県)の概要
中国四国農政局では、消費者団体等との意見交換会を徳島市で開催しました。 |
1. 開催日時、場所
令和元年6月19日(水曜日) 12時55分~15時20分
中国四国農政局徳島県拠点 2階 第1会議室
2. 中国四国農政局からの情報提供
(1)平成31年度農林水産関係予算等について
(2)農産物のブランド化や付加価値向上の取組について
(3)農薬の役割と安全性の確保について
3. 出席者(順不同、敬称略)
- JA徳島女性組織協議会
- 特定非営利活動法人 徳島県消費者協会
- 公益社団法人 徳島県栄養士会
- 公益財団法人 徳島県学校給食会
- 徳島県生活協同組合連合会
- 徳島県生活学校連絡会
- 公益財団法人 徳島県老人クラブ連合会
消費者団体等 | 7名 |
農政局 | 4名 |
出席者計 | 11名 |
4. 出席者からの主な意見・要望・質問等
- 先般、県内の産直市に出荷された野菜から残留農薬が検出され、これを受け、産直市では、翌日に野菜の出荷者全員を招集し、栽培記録を提出しないと出荷ができないことを伝え、2、3日のうちに全員が対応した。産直市として、速やかに対応できたことは良かったと考えている。
- 野菜の残留農薬が検出された情報については、ニュースでしか得ることができないが、速やかに今後の対応がされたことなどの情報は、消費者になかなか入ってこない。インターネットのここを見れば良いなど、そういう情報が分かるものがあれば教えて欲しい。
- 学校給食でも、保護者は、子どもの食生活に対する安心・安全を一番に求めており、特に、異物混入には敏感である。保護者には安心・安全な物を提供していると伝えて、相手から信じますと言われたら、それを裏切らないようにすることが大事であり、安心・安全の信頼関係をずっと続けていく必要があると考えている。
- 地産地消について、生産者の顔写真入りの農産物があるが、作った人の顔が見えることで安心感があり、生産者も子どものために安心・安全な物を絶対作るという気持ちになるなど、お互いに顔が見える交流があれば、食で繋がることができると考えている。
- イノシシとかシカ肉等の料理の普及のため、講習会を依頼されることもあり、きちんと処理をされているのか敏感になった時期もあったが、最近は、県内で整備された加工施設から食材が出回っていると聞いており、安心している。やはり、きちんと処理をされていない食材が出回らないようにして欲しい。
- 農協やと畜場を経由した食材は安心感があるが、それを経由しないで出回っている食材もあることから、それらの安全性が心配である。
- 食育を通して、子どもたちは食の自立ができる。ある学校では、お弁当の日を設け、自分たちで弁当を作ることにより、弁当は手間がかかることや、どのような食材が使われているのかも分かるとともに、この経験が食品ロスにも繋がると考えている。
- 栄養士の立場からは、夕方に割引となった食品を購入することは、肥満を助長してしまうと考えている。例えば、5割引になっても、カロリーは半分にならないことから、割引ではなくポイントを付けることが良いと考えている。
- 学校給食では、現在、残らせて食べさせたりする強制完食が問題となっており、食べることに恐怖感を持つ子もいる。本来の給食は、美味しく、楽しく食べる物であって、完食しないといけない、残してはいけないということを、あまりにも厳しく言うことはどうかと考えている。
- 当団体では、栄養成分表示の教室や広報をしているが、若い人、成人の人、高齢者の人向けの三世代に対し、1回だけ説明して終わるのではなく、繰り返し行っている。食品の表示には、貴重な情報が表示されているので、産地表示、添加物表示も含めてもっと広報していくべきではないか。
- 消費者への情報提供の方法については、「ネットやスマホで注文できるシステムで十分」、「紙でないと見られない」など様々な意見があり、どのように広報をすればよいのか悩んでいるが、今は、過渡期と捉えており、いろいろな声を聞いて、できることから一つずつやって行くという状態である。
- 高齢化率がかなり高い中で、高齢者向けの情報としては、交通事故、特殊詐欺の関係、介護の予防等になっており、食に関しても、健康寿命を延ばすための健康管理が中心となっている。食に関して、高齢者の方に必要な情報や分かりやすいツールには、どのようなものがあるのかを教えて欲しい。
- ペットボトルのお茶は便利であるが、県の会議では、ペットボトルのお茶は出なくなり、紙の容器になっている。プラスチックごみ削減のためには、このような小さなことの積み重ねが重要であると考えている。
- レジ袋の有料化の問題についても、プラスチックごみの話と同様に、皆が少しずつ気を付けることが重要であり、今までは、マイバッグを持っていけば、ポイントが付いていたが、何か貰えるということではなく、そういうことを考え直さないといけない時期に来ているのではないか。また、レジ袋だけ有料にするのではなく、これからは、広い意味で、プラスチックごみの問題、食品ロスの問題、環境問題を関連付けて話をすることが必要ではないか。
- 農家が高齢化し、跡継ぎがいない中で、農地中間管理機構を通じた農地の借り手は、大規模な生産者であり、籾すりから乾燥までできる大型で高額の機械や設備を使っているが、以前は、米の収入だけで生活ができていたものの、最近は、米の値段が安いので、米を作っただけでは採算が合わない。
- 当団体では、今年度から、新たな全国運動として、「食を通じた子どもの居場所づくり」をテーマに、子ども食堂、子ども宅食、フードドライブ、学習支援、親子料理教室などの活動に取り組むこととしている。
5. その他(意見交換会写真等)
![]() (意見交換会の様子) |
お問合せ先
消費・安全部消費生活課
代表:086-224-4511(内線2322)
ダイヤルイン:086-224-9428
FAX番号:086-224-4530