令和2年度消費者団体等との意見交換会(島根県)の概要
中国四国農政局では、消費者団体等との意見交換会を松江市で開催しました。 |
1. 開催日時、場所
令和2年9月3日(木曜日) 13時30分~15時15分
島根県民会館 3階 307会議室
2. 中国四国農政局からの情報提供
(1)消費者や企業等による農林水産業の支援の取組について
(2)CSF(豚熱)及びASF(アフリカ豚熱)について
(3)ジビエの安全性確保の取組について
(4)地場産農林水産物の消費の推進について
3. 出席者(順不同、敬称略)
- 島根県食生活改善推進協議会
- 島根県生活協同組合連合会
- 松江市連合婦人会
- 公益社団法人 島根県栄養士会
- 島根県連合婦人会
消費者団体等 | 5名 |
農政局 | 6名 |
出席者計 | 11名 |
4. 出席者からの主な意見・要望・質問等
- 同じ野菜で自県産と他県産が並んでいた場合、消費者の購入基準は、品質や価格であるが、品質が一番重要であると考えており、きちんとした物が並べられる形を取る必要がある。
- 地元産の農産物であっても、品質が不揃いなど使いづらい物の購入は長続きしないことから、継続性を考えれば、地場で良い物を生産できる体制をきちんと作り、それが買いたいという行動に繋がるような取組が一番大切であると考えている。
- 各地域等で地産地消を推進し、学校給食でも地元食材の使用を増やそうとしているが、生産者の高齢化が進み、農産物の生産が難しくなっている状況下では、その問題を解決しなければ、地産地消の推進は難しいと考えている。
- 生産者は、手間をかけて農産物を作っており、営農を継続するためには、実際に係る経費に見合った正当な価格で販売・購入することも大切である。また、100円市や道の駅の産直コーナーでは、不揃いでも鮮度を優先するなどの形態で販売されており、並べるだけで買って貰えることから、年を取っても農業が続けることができるよう、いろいろな形態で地元産の農産物を販売して欲しい。
- 買い物や宅配の注文をする際に、地元産の果物等の価格が高い場合には、輸入物でと思うこともある。品質が不揃いや完品ではない物も出回るようにして、安価な地元産の果物や野菜が購入できるようなれば良いと感じている。
- 昔は、無人市があり、100円の新鮮な朝穫れの生野菜を早朝から並んで買っていたが、消費者も、遠くの物よりも近くの物、CO2の排出を抑える物の購入などのエシカル消費を勉強する必要があると考えている。
- 当団体では、食育ステーションと郷土食の普及に関する取組を行っており、食育ステーションでは、県内のスーパーマーケットで年に2回、野菜の摂取促進のための試食提供を行うとともに、郷土食については、地域の食材を使用した「花嫁寿し」や「サバ寿司」などの郷土料理を勉強し、それを県内各地域の一般消費者の方々に教える活動をしている。
- 当団体では、減塩の啓発として、平成29年から県内の幼稚園や保育園へ赴き、各家庭の味噌汁の塩分濃度を測定し、測定結果の提供とレシピを配布する活動をしているが、今年の実施は、コロナで難しいと考えている。
- 当団体では、昨年まで、生産者との交流として、県内の野菜生産者等を訪れ、収穫体験等の取組を行っていたが、この体験は、食育にも繋がる取組であり、今年も交流を予定していたものの、コロナにより中止となったことから、次年度以降に向け、新たな取組を検討している。
- コロナ禍であり、例えば、インターネットでの注文販売やスーパーの移動販売車による販売など、店舗に行かなくても買い物ができるような販売の仕方が広まれば、消費者としては助かるのではないか。
- 消費者も様々な情報交換等で賢くなってきているが、団体に属していると、口コミではあるが、商品の選び方や料理の仕方などの様々な情報が入り、知識や知恵が身に付くなど、すごく賢い消費者になると考えている。特に、高齢になると、地元産のより良い物が欲しくなってくるが、購入するには、やはり知識や知恵が必要であり、情報交換が大切であると考えている。
- ジビエの普及について、今はイベント的に取り組まれているが、それを継続していくことは難しいと思われることから、当たり前に買いたいという行動が自然に起こる状態にする必要があると考えている。
- ジビエについて、害獣ではあるが一つの命であったことから、大切な食べ物として、安全性をきちんと管理し、上手に消費していくことが良いのではないかと考えている。
5. その他(意見交換会写真等)
![]() (意見交換会の様子) |
![]() (農政局による説明) |
お問合せ先
消費・安全部消費生活課
代表:086-224-4511(内線2322)
ダイヤルイン:086-224-9428
FAX番号:086-224-4530